B_Otaku のクルマ日記

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2011年12月1日〜
 
2011/12/15(Thu)  Tokyo Motor Show 2011 <総集編>


東京モーターショーには乗用車の他にも商用車、2輪車、そして部品メーカーも出展している。そこで、先ずは商用車の一部を紹介してみよう。 えっ?乗用車で未だ紹介していないメーカーがあるって?あっ、いや、その・・・・・時間が無かったので、写真を撮るのをサボりまして・・・・・。

なお今回もイタリア勢(フィアット、アルファロメオ、フェラーリ、ランボルギーニ)は出展していなかった。まあ、元々殆ど売れていないから出す気がないのかもしれないが。 そして、スウェーデン(実は今や中国資本だが)のボルボも来なかったが、こちらは不調とは言えイタ車よりは売れていた筈なのだが、そろそろ日本市場を諦めたのだろうか?

商用車
日本で商用車メーカーといえば俗に「大型4社」と言う商用車専業メーカーで、乗用車メーカーとの違いは中・大型車を作っていることだ。その4社とは、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそう、そしてUDトラックス(旧ニッサンディーゼル)で、一般の個人ユーザー には殆ど馴染みがないだろう。



いすゞのブースに展示されていた小型ピックアップトラックのD-MAXで、タイいすゞで生産されている。東南アジアでは結構な売れ筋で、 彼の地では憧れの高級車という感じだろうか。日本で発売する予定は無いというが、輸入すれば数は出ないまでも特定のマニアが買うような気はするが。



同じくいすゞのブースに展示されていたのが昭和7年(1932年)製造のスミダバス。自動車会社としての伝統ではいすゞは日本一でトヨタなんて足元にも及ばない。



日野のブースではお馴染みのパリダカ カミオンクラス出場の日野レンジャーが展示されていた。

東京モーターショーは一応国際ショーだから、 一部の海外の商用車メーカーも出展していた(といっても2社だが)。その中でも目立っていたのがボルボトラックスで、トラクターヘッド(トレーラーを牽引するクルマ) が目に付いていた。ボルボの大型部門は業績が良く、乗用車と異なり今でもボルボの資本で、欧州の大型車メーカーとしてはメルセデスと並んでメジャーなブランドとなっている。日本でも、国際規格の海上コンテナトレーラー用として一部で使用されているが、これは国際規格のトレーラーは重量が大きい為に、国産車では排気ガス規制の適応が難しいため (今は国産でも適合?)だと聞いたことがある。







雑感
今回は会場が幕張メッセからお台場のビッグサイトに変更となった。
何時もは海浜幕張駅を下りると、途中の道路で入場券を販売して入り口の混雑防止をしていたが、今年は唯一駅の改札手前で駅員が販売していたが大変な行列で、その後国際展示場駅から会場までの道のりに入場券販売所はなかった。



そして会場の入り口に行ってみれば当日券の販売窓口は少なく、当然ながら長〜い列、というよりも誘導員もいないので列にならずにゴチャゴチャに人が入り乱れていてちっとも進まない。



入り口ゲートに一番近い西1ホールには何と地味〜な部品メーカーのブースが並んでいるから、下の写真のようにどう見てもマイナーな業界の展示会 で、例えば○○機械展とか△△設備展という雰囲気だ。あれっ?インターナショナル・モーターシ ョーじゃなかったのか?何て言いたくなる。



今回は会場の都合で西館と東館に分かれてしまい、その距離も徒歩で結構あるために、なんとも白けるショーとなっていた。まあ、2年前に比べれば輸入車も主力ブランドが並んだから、何とか見られるようになったが、国際ショーというにはちょいとショボい。それでも結構な数の入場者で、平日でも驚く程の人出だったし、特に午後からはどんどんと入場者が増えていった。 最終的に期間中の来場者は前回より20万人多い84万人というから、30%増しとなったことになる。

たったの30%増し?それにしては、随分混んでいたが・・・・。
もしかして、一日当りの人数は結構多かったのではないか?
今回のショーは報道向けを除けば10日間だから一日平均は8.4万人となる。そこで前々回の17日間開催で入場者が約143万人という ことから8.4万人/Dayとなり、何と盛況だった2007年と同等だったことになる。

ということは、結構成功だったのかもしれない。理由は何なのだろうか?
1つには東京で開催された為、都心から近いことと、開催時間を延長した為に都会のサラリーマンが勤めの帰りによったこともあるだろう。 そして、何と言ってもトヨタ86がクルマを趣味の対象とすることを思い出させたような気がする。まあ、86をボロクソ言っている一部の評論家氏の期待を大きく裏切って、86のブースは一 番人気で人の多さは凄まじかった。 来年春の86発売時には、ディーラーにマニアが押し寄せて大騒ぎになるかどうか、今から楽しみにし ていよう。

モーターショー特集 (完)


 


 
2011/12/14(Wed)  Tokyo Motor Show 2011 <Jaguar & Lotus & VW & Mitsubishi 編>


Jaguar
ジャガーのブースで一番目に付いたのがXKR−Sで直噴V8 5Lスーパーチャジャーを搭載するXKRをベースに給排気系をチューンナップして550ps、69.3kg・mを発生するエンジンにより 0〜96km/hを4.2秒で走りきり、最高速度は300km/hという。



Lotus
前回は数少ない海外からの参加社のひとつだったロータスは、今年も3車種を出展してきた。

まずはエリーゼS。エリーゼシリーズの基本グレードでトヨタの1ZZ-FEを搭載している。



エボーラ S IPS はエリーゼより上級のモデルでエンジンはこれまたトヨタの2GR-FE V6 3.5Lを搭載している。






エリーゼ・クラブレーサー・SPSは日本市場を意識した2ペダル車で、1.6Lに6速ロボタイズド・トランスミッション仕様が設定された。



Volkswagen
フォルクスワーゲンのブースで最初に目につくのは EVコンセプトカーのブリ(BULLI)で、1950年発売のタイプ2(マイクロバスと呼ばれている)の愛称で、このコンセプトカーもタイプ2の雰囲気を持っている。
40kWhのリチウムイオン電池により航続距離は最大300km、最高速度は140km/hという性能になっている。



↓ギターメーカーのフェンダー社とのコラボモデルのコンセプトカーでベースはザ・ビートル。
エレキギターを接続すると車体をアンプとして使用できるというが、そのメリットって?



VWはこのショーに何故か話題のAセグメントハッチバック車であるUPを出展してこなかった。
元来、VWの日本での販売政策は言ってみれば殿様商売で、決して販売努力をしているとは思えないのだが・・・・・。

ミツビシ
最近は元気の無いミツビシだが、今回は新型ミラージュを出展していた。ミラージュといえばミツビシの小型車として長年発売されていたが、11年前に一度途絶えていた。今回は復活ということで、発売は来年の夏が予定されている。
新ミラージュは世界戦略車としてタイで生産される。



こちらはプラグインハイブリッドのクロスオーバーであるPX−MWVで、デザインの特徴はフロントウィンカーからリアコンビに向かって流れるプレスラインだとか。



こちらは伝家の宝刀であるi-MiEVをメインに置いた展示だが、2年前と基本的に変らないから、新鮮味は全く無いのが辛い。



今回で一応一通りの出展社を紹介したつもりだが、それ以外の商用車や会場の雰囲気などの総集編(という程のモノではないが)を次回にお送りする。


 


 
2011/12/12(Mon)  Tokyo Motor Show 2011 <Mazda & Suzuki 編>


東京モーターは既に昨日で終了してしまった。本当はモーターショー終了前までに全てを紹介する目論見だったが、結構写真が多かったこともあり、いくつかが残ってしまった。

マツダ
「魂動(こどう)-Soul of Motion」を具現化した靱(SHINARI)。






靱(SHINARI)をベースに男性的な力強さや端正なバランス感を研ぎ澄ませた雄(TAKERI)。一見靱と同じように見えるが、新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV−D」と独自の減速エネルギー回生システム「i−ELOOP」を採用するなど、雄はマツダのデザインと技術の粋を集めて描き出した結晶といえる・・・・・ということだった。






もっと現実的な展示としては来春発売予定のクロスオーバーSUV「CX−5」。 エンジン、ミッションのみならずシャーシーも「SKYACTIV−SCHASSIS」という新世代高性能軽量シャーシーを採用しているという。



スズキ
スズキのブースには近日発売のスイフトスポーツが展示されていた。



発売日はMTが12月13日、CVTが1月27日で価格は6MT:168万円、CVT:174.8万円となる。
1.6Lエンジンは先代に比べて11ps、1.2kg・mアップの136ps/6,900rpm、16.3kg.m/
4,400rpmを発生する。
それにしてもこのクルマをCVTで乗ったのでは意味がないと思うが・・・・・。
とはいえ、MT車の試乗車なんていうのは、探すのが大変そうだ。



こちらはSWIFT EV Hybridという、その名のとおりでスイフトベースのプラグインハイブリッド車。



いつの間にか発売されていたアルト エコも展示されていたが、ハッキリ言ってミラ イース対策車。しかも、ミラ イースがミラとはボディどころかホイールベースまで異なるのに対して、こちらは一見そのまんまアルトだった。トヨタグループのダイハツ ミラ イースに後出しジャンケンを挑むとは、良い根性しとるやないか!


次回は残るJaguar & Lotus & VW & Mitsubishi を予定している。
 


 
2011/12/11(Sun)  Tokyo Motor Show 2011 <Nissan & Honda & Subaru 編>


ニッサン
イマイチ目玉商品が不足気味のニッサンだが、やはりEV絡みの展示が多かった。 下の写真は既に日記でも紹介したリーフベースのEVレーシングカー、Nissan Leaf Nismo RC Concept





そして、何故か以外に人気があったのが、ニッサン ジューク ニスモコンセプトというジュークをベースとしたプレミアムスポーツ仕様だった。



ホンダ
下の写真は今回ワールドプレミアされた次世代プラグインハイブリッド車のAC−X。
ドライビングの楽しみを広げる次世代クルーザーということだ。







本当はもう一つ今回ワールドプレミアされたEV−STARというリア駆動のEVオープンスポーツがあったのだが、写真を撮るのを忘れていた。

スバル
トヨタの86との兄弟車であるBRZに話題を取られてしまい、すっかり忘れ去られた可哀想な新型インプレッサだが、フルモデルチェンジされて12月20日より販売される。今回は写真の5ドア版がスポーツと呼ばれるのは何やらマツダチックなところもある。なお、セダンはG4と呼ばれる。



スポーツの価格は1.6i(FF)の154.4万円から2.0i-S EyeSight(4WD)の233.1万円で、5ドアのスポーツとセダンのG 4はそれぞれ同一グレードでは同一価格となっている。





BRZのレーシングモデルも展示されていた。
やっぱりスバルにはこういうのが似合う。




次回は
Mazda & Suzukiを予定している。
 


 
2011/12/10(Sat)  Tokyo Motor Show 2011 <Mercedes Benz & Smart & Audi 編>


Mercedes Benz
まず目に付くのは125周年を記念するF125!で全長5メートルの4ドアボディはガルウィングドアをを持ち、カーボンやアルミ材を組み合わせて軽量・高剛性に仕立てられている。



燃料電池を使用したプラグインハイブリッドシステムで4輪に各1個のモーターを装着したe4MATICににより1,000kmの航続距離を実現している 、ということだ。



車内は音声入力やタッチ操作、そして手振りで制御する”@YourCOMAND”などが装備されている。



実販売車の展示では、日本初公開のSLS AMGロードスターが目を引いた。



SLS AMGをベースに2シーターオープンスーパースポーツとしたもので、ルーフはソフトトップを採用している。エンジンはV8 6.3L 571psが長いフロントノーズの中に入っている。
価格は2,590万円也。





Smart
EVコンセプトのフォービジョンはダイムラーとBASFが共同開発したもので、ルーフの透明有機太陽電池や省エネタイプの透明発光ダイオード、赤外線反射膜塗料と断冷熱用高機能発泡体の使用など、未来のモビリティを提案している。



AUDI
アウディブースで一番気になったのは日本では初公開となるA1の5ドア仕様のA1スポーツバックだった。



5ドア化に加えて全高をA1よりも若干高くして乗降を容易にしている。エンジンは1.4TFSIで、日本では来年初頭から販売されるという。



そして、こちらは日本のサッカーチームを応援するA1ベースのSAMRAI BLUE



アウディといえば、ルマンでダントツのディーゼルエンジン搭載レーシングマシンR8 TDIだが、その本物が展示されていた。





次回はNissan & Honda & Subaru を紹介する。
 


 
2011/12/9(Fri)  Tokyo Motor Show 2011 <BMW & Alpina 編>


BMW
BMWは近未来を提案する”i CONCEPT”を展示していた。



先ずは”i3 CONCEPT”で、メガシティ・ビークルという都市内の使用に徹底した電気自動車だ。



こちらは”i8 CONCEPT”という長距離ツーリングを前提としたスポーツカーで、i3 CONCEPTと同一の電気モーターに加えて1.5L3気筒ターボで220psを発生するガソリンエンジンが搭載されている。性能は0 〜100km/h加速が5秒以下というから、現行のハイパフォーマンスカーと同等であり、最高速度は250km/hでリミッターが作動する。



スタイルは近未来的ではあるが、今すぐ発売されても違和感はなさそうだ。しかし、BMWのデザインは上手い!



内装もまた近未来的だが、外観同様にほぼこのままで発売しても通用しそうだ。



ALPINA
BMW車をベースとして、更に高性能&高級化したのがアルピナだが、前回のモーターショーでも輸入車が殆ど出展を取り止めた中で、ロータースとともに数少ない輸入車として出展した。そして、今年 もこのショーで2台のワールドプレミアを行うという力の入れようだ。



今回世界初公開(ワールドプレミア)となるB6 BiTurbo CoupeはBMW6シリーズベース の超高級クーペ(1,985万円!)で、展示車の塗装はブルーの艶消しで、独特の雰囲気を醸し出していた。
4.4LV8ターボエンジンはBMW650用を更にチューニングして、540psを発生するし、0〜100km/hは4.4秒(ポルシェカレラと同等)という。



クーペに先駆けて欧州では既に発売されているB6のカブリオも展示されている。 このクルマは日本初公開。価格は2,107万円。



もう一台の世界初公開はALPINA B3 GT3で世界99台限定品。 日本での価格は1,297万円。
3L直6ツインターボエンジンは最高出力410 PS/6,000 rpmで、最大トルク540 Nm/4,500 rpmを発生する。



ALPINA B7 BiTurbo Limousine Allradは7シリーズベースの高性能4WD車。

アルピナのブースは一般客が入ることはできないが、内部は商談コーナーになっていて、B3 GT3の予約なんていうのもOKだ。とはいえ「ブースに来たら声を掛けてくださいよ」なんて言われても、ちょっと気が引けてしまう。B_Otaku は庶民だから柵の外から大人しく見ているのが一番。

次回はMercedes Benz & Audiを予定している。
 


 
2011/12/8(Thu)  Tokyo Motor Show 2011 <Toyota & Lexus & Daihatsu 編>


今回はトヨタ&レクサス&ダイハツを取り上げてみる。

トヨタ
トヨタの目玉はやっぱり86だが、86とは全く逆の路線である小型HVのアクアも個人的に興味があったのだが・・・・。



大いなる話題を振り撒いている86の実車を見ると、結構オーソドックスな雰囲気で、悪く言えばイマイチ個性が無いようにも感じる。それでも、発売が待ち遠しい というめんでは今回のショーの展示車両でもNo1だった。



世間では、この86を何だカンだと言っている連中も多いが、なぜ素直に喜べないのだろうか。
そしてハチロクという名前が一部のマニアにしか通じないのに何でこんな名前を付けたのだ、とか、海外でもGT86なんていう名称にして恥ずかしい、等等・・・・。しかし、英国向けのプレスリリース(11月27日の日記で紹介済み)にはハチロクの歴史がハッキリ書かれているし、実際に英国ではラリーやサーキットレースで活躍したカローラGT AE86といえばアマチュアレース愛好者ならば判るらしい、なんて言いたいのだが、まあいいか。



ヴィッツ級のBセグメントHVのアクア。
やっぱり華が無い、というか夢が無いのか、ショーでの人気はイマイチで、展示車の周りには人もいなくてガラガラだった。 このクルマはショーでターンテーブルの上に飾られるのではなく、ディーラーで現物を見たり乗ったりして商談するというのが似合っている。



LEXUS
前回のショーではレクサスの目玉だったLFAだが、今年は今更という感じだった。それでも、人は適度に集ってはいた。



このLFAは50台の限定生産となるニュルブルクリンクパッケージで 、カーボンファイバー製のフロントスポイラーやリアウィング、サーキット用のサスペンションなどにより操舵性や走行安定性を向上させたもので、エンジンはオリジナルの560psから571psへとアップされている。このモデルはニュルブルックリンク北コースで7分14秒64を記録した 。その時の動画は



とはいえ、結局価格的には20分の1(!)の86に話題をさらわれている感じがする。






来年初旬に発売の新レクサスGSだが、写真で見たときは斬新なフロントグリルと思ったが、実車を見ると何やら特徴に乏しいクルマに見えて、レスサスらしく薄味、というかトヨタ丸出しだった。 ハイブリッドという伝家の宝刀があるとはいえ、北米で5シリーズやEクラス、更にはA6にインフィニティMを敵に回して、充分な売り上げを上げられるのだろうか?



ダイハツ
コンセプトカーのDX(ディークロス)が展示されている。これは樹脂製のボディを換装することでさまざまなタイプへと仕様変更できるというスポーツカーの新しい形を提案 しているそうで、展示車は2シーターオープンスポーツだったが、レーシングカー、スポーツワゴン、そしてスポーツバギーのバリエーションが存在する。



なお、ショーでのデモビデオはYouTubeで公開されている。



実はもう一つ、穴場情報として、下の写真はトヨタ紡織のブースに展示されている86用シートで、「座りここちをご体感くださ」なんて書いてある。勿論座ってみたが、VWのゴルフGTIみたいな座り心地で中々グー!これからショーにお出でになる方は是非とも試してみることをお勧めします。



次回はBMW & ALPINA のブースを紹介する。
 


 
2011/12/7(Wed)  Porsche 911GT3 Cup 2012


アマチュアのレース好きならすれば、これこそ憧れのGT3 カップカーだが、最新モデルが東京モーターショーで展示されている。

ポルシェのカップカーは2千万円程で一見高いように思えるが、国産車でもこのレベルまでチューンナップしたらば同等かそれ以上の金がかかりそうだから、買えば即レースに出られるカップカーは ある面買い得!ともいえる。



当然ながらベースは997で、991となるのは当分先の事だろう。レーシングカーの場合は、元々目一杯の改造をしてあるから、新型が特に良いとも限らないし、996のカップカーだって 今でも現役で結構使われている。





サイドウィンドウはアクリルだし、内装の部類は無く鉄板丸出しで、メーターはストリート用と違い、レースカーの定番であるレーステクノロジー社のデーターロガー用の デジタルディスプレイが取り付けられている。写真の長いシフトレバーはお馴染みのシーケンシャルドッグミッションのレバーだ。



次回は他社のモーターショー出展車を紹介する。
 


 
2011/12/6(Tue)  Porsche New 911<2>


引き続き新型911(991)の紹介。今回はインテリア編で行ってみよう。



基本的にはキープコンセプトだが、大きく傾斜したコンソールはパナメーラと同系であり、これがポルシェの最新トレンドのようだ。



PDKのセレクターはベースプレートのデザインに少し変更があるくらいで、大きな変更はない(写真左下)。 オーディオについては、997後期モデルからナビ一体型が標準装備となったが、これ程の高価格車でナビ一体というのはどうしたものか?と思っていたらば、今回はオーディを部が別になって、BMWなどのサルーンと同じになった。こうなると、やはりナビ一体型を採用していたパナメーラやカイエンもMCを機に変更されるのだろうか?
コンソール上のセレクター手前には走行に関するスイッチ類が並ぶ。これらはパナメーラやカイエンではセレクターの両脇に配置されていたが、幅がタイトな911ではコンソールも幅が狭いために手前に独立している(写真右下)。

  

正面のメータークラスターは911の証である5連メーターがあるのは当然だが、中央の大径回転計がパナメーラと同様にシルバーとなっていた。そして写真では見辛いが中央右のメーターは液晶ディスプレイとなっているのもパナメーラと同様だった。ステアリングホイールは997からのキャリーオーバーだが、997ではオプション扱いのパドルスイッチタイプが付いていた 。ポルシェも遂に意地を捨ててパドルを標準にしたのだろうか??



シート形状は997の標準品よりもサイドサポートのj張り出しが大きくサポートも強いが、これが標準かどうかは定かではない。 シート表皮も中央部分には細かい通気穴が見えるし、シートの調整もフル電動のようなので、恐らくオプションだろう。それとも、991は全て電動シートとなるのだろうか?






ドアのインナートリムも997に比べてより豪華というか近代的になった。サイドトリムにクロームが多用されているが、これが標準かどうかは判らない。



新型911(991)は予想通りにキープコンセプトの中にも近代的なものを持ち合わせていて、これは数十年前から変らないポリシーだ。新型が出るたびに殆ど変らないようで実は時代の移り変わりと共に確実に近代化している。

さて、このクルマの乗り味を試せるのは、来年の春のようだ。それまで、楽しみに待つ事にしよう。  
 


 
2011/12/5(Mon)  Porsche New 911<1>


ポルシェ911が完全なFMCを行い来年から販売されることはご存知と思うが、今回の東京モーターショーで日本仕様の新型911(991)のカレラとカレラSがお披露目された。

まずはショーらしく、カッコ良いオネエサン付きで・・・・。



クルマが良いと、モデルさんも栄えるねぇ。



そこで、今度はマジにエクステリアを見ると、完全なキープコンセプトで、誰が見ても911だし、ちょっと見ても違いが判らなかったりする。





しかし、リアのエンジンルームを開けてみると、何だか997とは様子が違う??



そして、キャリパーはフロントが従来の4ポットから6ポットになっているようだ。



次回はインテリアを紹介する。
 


 
2011/12/3(Sat)  86とライバル


兼ねてから噂のFT-86が正式に86と命名され、東京モーターショーを契機に内容も大分発表されてきた。 そこで、86のライバルとなるであろう国産車はといえば、2ドアの高性能車で価格が200万円代という基準で選んでみると、ホンダシビック タイプR ユーロ、厳密には2ドアではないがマツダのリータリースポーツであるRX−8、そして同じくマツダの2シーターオープンのロードスターということろだろうか。
 
    Toyota Honda Mazda Mazda
      86 Civic Type R
Euro
RX-8 TypeS Roadster S
 

車両型式

  - ABA-FN12 ABA-SE3P DBA-NCEC

寸法重量乗車定員

全長(m)

4.240 4.270 4.470 4.020

全幅(m)

1.775 1.785 1.770 1.720

全高(m)

1.285 1.445 1.340 1.245

ホイールベース(m)

2.570 2.635 2.700 2.330

駆動方式

FR FF FR
 

最小回転半径(m)

  5.2 5.6 4.7

車両重量(kg)

  1,200-1,250 1,320 1,350 1,110

乗車定員(

  4 2

エンジン・トランスミッション

エンジン型式

  - K20A 13BMSP LF-VE

エンジン種類

  H4 DOHC I4 DOHC Rotary I4 DOHC

総排気量(cm3)

1,998 1,998 1,308 1,998
 

最高出力(ps/rpm)

200/7,000 201/7,800 235/8,200 170/7,000

最大トルク(kg・m/rpm)

20.9/6,600 19.7/5,600 22.0/5,500 19.3/5,000

トランスミッション

6MT/6AT 6MT 5MT 5MT
 

燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード)

12.4-13.4/- 11.6/- 9.4/- 13.4/-
 

パワーウェイトレシオ(kg/ps)

6.0-6.3 6.6 5.7 6.6

サスペンション・タイヤ

サスペンション方式

ストラット ダブルウィシュボーン

ダブルウィシュボーン 車軸式 マルチリンク

タイヤ寸法

  205/55R16 225/40R18 225/45R18 205/50R16
 

ブレーキ

前/後

Vディスク/Vディスク Vディスク/ディスク Vディスク/Vディスク

価格 ・備考

日本国内価格

200-290万円 300.0万円 293.0万円 233.0万円
 

備考

グレードにより
205/55R16
215/45R17
     

86の凄さは何と言っても価格が安いことで、200万円というモデルは競技用ベース車両で実際の街乗りユーザーは買わないだろうが、その上にある中間グレードならば220万円くらいと、それでも充分に安い。今時、200万円代前半で2L、200psのスポーツクーペが買えるというのは脅威だし、マニアにとっては定番車になる可能性が大だ。しかも、ほぼ同一仕様でスバルブランドも発売されるという事は、スバリストなど呼ばれているスバル一筋のマニア達も、このクルマを狙っているだろう。

マツダの2車は、RX−8がロータリーエンジン搭載車で、しかも変則4ドアクーペというべきボディであり、ロードスターはその名のとおりに2ドアオープンという形式だから、86と比べると毛色が違う。
タイプRユーロは自然吸気2Lを積む2ドアクーペという点では86に最も近いが、最大の相違点は駆動方式がFFで、ベースがファミリーカーのシビックであるという点もちょいとイマイチだ。 元々FFである点は気になるが他にライバルが不在なためにタイプRを買ったというユーザーもいるのではないだろうか。しかし、ここに登場した86はリア駆動で、しかも価格は圧倒的に安い、ということを考えれば絶対的なユーザー数は少ないとは言え、大いなる人気車種となるような気はする。

なお、下の写真は86のスバル版であるBRZで、サスペンションの一部が異なる程度で、ほぼ同一仕様と発表されている。







なおブレーキについては、2年前のTMSに出展されたコンセプトカー(写真右下)がアルミ対向ピストン・キャリパーだったのが、SUBARU BRZの公式写真からブレーキ部分を拡大したら、鋳物のフローティング・キャリパーだった(写真左下)。まあ、ベースグレードが200万円前半という価格帯では、対向ピストンキャリパーを採用するのは難しいのだろう。

  

それにしても、本来はこの分野ではトヨタより上を行っていた筈のニッサンはどうしてしまったのだろうか?シルビアの復活という話は全く聞かないが、もしも86が大成功すればニッサンも考え直すだろうが、その86の売れ行きは??
 


 
2011/12/2(Fri)  Nissan Leaf Nismo RC Concept


既に今年4月のニューヨークショーで発表された Nissan Leaf Nismo RC Concept はリーフのモーターを使用しているがパイプフレームとカーボンボディのマジなEVレーシングマシーンで、今回の東京モーターショーにも改良型が展示されている。なお、下の写真は4月の公式写真である。



よ〜く見れば、オリジナルのリーフの面影を残してはいるが、全く別物のレーシングマシーンだ。
しかし、このクルマを元にストリートバージョンとしてEVスーパースポーツとしたら、結構憧れのクルマになりそうだが。



室内は全くのレーシングカーだった。

 

ここで、主要緒元をまとめておく。
全長:4465mm  全幅:1942mm  全高:1212mm
車両重量:925kg
モーター型式:EM61
最高出力:80kW(109ps)/2,730〜9,800rpm
最大トルク:280Nm(28.6kg・m)/0〜2,730rpm
バッテリー:リチウムイオン電池
駆動方式:2WD、後輪駆動
最高速度:150km/h
レースボードで走行時の航続時間:約20分

モーターや駆動電源などはリーフそのものであるために、レーシングカーとしてはパワーが少ないが、パワートレインをオリジナルリーフのフロントからミッドシップへと変更し、低いカーボンファイバーボディを採用することで軽量化と安定化を狙っている。今現在ではEV用のレースレギュレーションが無いために直ぐにレース出場とはいかないが、今後どのようなレースが適しているかなどを考えていくという。

下の動画はルマン24Hレースのイベントで行われたデモ走行のオンボードカメラによるもので、デモ走行のために、普通のサルーンに混じってのんびり走っているのが、逆に違和感がある。





 


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