B_Otaku のクルマ日記
6月27日の日記で、ニュルブルックリング24時間レース の結果として1〜5位までの車種を紹介したが、それ以下の順位だった車種も少し紹介しておこう。 6位はNo.22、メルセデスSLS AMG GT3で、7位も同じくSLS AMG GT3 No.32と続く(写真下)。 そして8位は予選一位のタイムを出したNo.2、フェラーリ458GTCだった。 ところで、日本のGAGOO Racingからエントリーした2台のレクサスLFAはNo. 88が総合42位/クラス3位、No.87が総合151位/クラス8位で完走した。 なお、その他の日本勢では24時間耐久レース初出場の日産GT-Rがクラス優勝(SP8Tクラス、総合38位)を獲得した。流石はGT−Rと日産党が大喜びする姿が目に浮かぶ.。他に日本勢ではインプレゥサWRXもクラス優勝(SP3Tクラス)、総合でも21位という検討ぶりだった。 んっ?21位って、もしかしてGT-Rよりも・・・・・・。
引き続きインテリアを見てみよう。 ダッシュボードは見るからにプラスチックっぽく、叩いてみれば柔らかいパッドではなく硬い樹脂そのもので、この辺はマツダ丸出しというところか。エアコンの操作パネルやATセレクターのゲートなども安っぽいプラスチックだが、実用上は問題ないだろう。 ドアのインナートリムだって、他の場所と同様に安っぽいプラスチックで、それでも新車の時は未だ良いが、2〜3年も経って表面が傷だらけになったときは、チョッと救いようがなくなるような気がするが・・・。 メーラークラスター内の2つのメーターも実用性や視認性は全く問題がなく、トヨタの一部の車種のように数字のコントラストが低くてメーター値の視認性が極めて悪いということもない。だが、しかし、他の場所同様にチャチい! ダッシュボード上部の中央にはエアコンなどのディスプレイがあるが、小さくてコントラストもハッキリしないので、視認性は良くない。 と言う訳で、何やら安っぽさばかりが目立ってしまったが、新型ラフェスタ ハイウェースターの価格帯は、2WDの場合Jパッケージ(199.18万円)〜G(226.8万円)で、4WDではベースグレード(228.9万円)〜G(248.325万円)となっている。これはセレナの2WDがS(216.3万円)〜G(258.3万円)であることを考えれば、約30万円程の差があるが、クルマの出来としてはセレナを選ぶのが正解だと思う のだが・・・・・まあ、人それぞれ、趣味の問題としておこう。 今回、ニッサンが何故、マツダからOEMでプレマシーの供給を受けたのかを考えれば、これはやはりウィッシュ対策だろうか? トヨタの場合も出来の良いノアに対して、安定性などの基本性能に疑問があるウィッシュが結構売れているのは、一つに車高が多少低いことからマンションなどの立体駐車場に何とか駐車できるというメリットがあるのではないか。そしてミニバンというよりも少し背の高いステーションワゴンというスタイルも、人気の秘密かもしれない。 自動車メーカーは営利企業だから、ユーザーが欲しがるモノを供給するのは当たり前で、その面ではクルマというのは、その国の国民のレベル以上のものは出来ないということ になる。これって、その国の政治家のレベルは国民のレベルで決まるのと同じようなものかもしれない。
偉大なる草レース、ニュルブルックリング24時間レースが6月25〜26日にかけて、今年も開催された。 エントリー総数は250台。そのバラエティーにとんだマシーンは、上はワークスGTマシンから、下は趣味でのんびり走ろうというアマチュアまで、これぞホノルルマラソンのカーレース版とでもいえそうだ。 そして結果はといえば、今年の1位に輝いたのは、No.18のポルシェ GT3RSRだった。オレンジとグリーンのカラーリングで判るように、このクルマはお馴染みマンタイレーシングのエントリーで、昨年はBMW M3GTに王座を奪われたものの、09年から2年ぶりに奪還した。ポルシェファンとしては嬉しいところだが、ポルシェワークスのGT3 Rハイブリッドは残念ながら、数度のトラブルに見舞われて大きく遅れをとったものの、総合28位で完走した。ポルシェといえどもハイブリッドレーシングカーは未だ未完成というところだが、近いうちに完成されたら、その時のパフォーマンスは大いに期待できるだろう。 2位は昨年の覇者である、No.1のBMW M3GTだった。 そして3位はNo.14、アウディ R8LMSで、続く4、5位もR8LMSだった。 ニュル24時間レースは、数年前までは日本では殆ど知られていないマイナーレースだったし、出場車もアマチュアの趣味で走るようなクルマが多く、その中でポルシェのセミワークスがダントツの速さで優勝し、その後につづくのはセミプロ級のドライバーの操る各種のポルシェGT3やカレラという、上位は殆どポルシェのワンメークレースだったのだが、このところ、BMWやアウディ、メルセデスなどのGTカーが出場し始めて、急にレベルが上がってしまった。 そんな訳で、GT3の安定した性能は耐久レースでは最強だったのは過去の話で、今では強力なライバルとデッドヒートを繰り返す状況になってしまった。
今回はラフェスタの室内を見るのだけれど、その前にエクステリアについての補足をしておく。 前回、一部を除いてはそのまんまマツダプレマシーだと表現したが、フロントフェイスについては現行プレマシーとラフェスタではイメージが全く違う。 更にはフロントのみならず、プレマシーはサイドにも独特のプレスラインが入っているが、らふぇすたにはないことから、ちょいと見には随分と違って見える。しかし、よくよく見てみれば、全くイメージの違うフロントはバンパーと一体になっているフロントエンドのパーツが違うだけで、ボンネットやフロントフェンダーは同じものを流用しているように見える。そしてサイドのドア外板も別の型を起こしているだろうが、ドア自体は同じもののようだから、場合によってはこの2車が同一であることを全く気付かないことも在り得る。それにしても日産は他社のクルマをチョイと変えて、あたかも日産車にみえるよなOEM供給を受けるというテクニックが実に上手い。 ということで、インテリアの比較に進んでみよう。 床はフラットでウォークスルーが可能だが、2列目幅広いアームレストはセンターのシートにもなり、写真では一見6人乗り風だが実は7人が乗れる。 シートは小ぶりで決して座り心地が良いとは言えないし、表皮のファブリックも薄っぺらで耐久性は大丈夫なのかと心配になってしまう。 3列目シートの足元スペースはミニマムで、大人がマトモに座るのは無理そうだから、ここは子供用と割り切るしかない。 次回は更にインテリアを見てみる。
ニッサンのミニバンであるラフェスタがフルモデルチェンジされたが、既にご存知のようにマツダ プレマシーのOEM版だから極一部分を覗けば、そのまんまプレマシーだ。 全長4,615×全幅1,750×全高1,615mmという外寸は、セレナの4,685×1,695×1,865mmに対して幅が55mm広く、高さが115mm低いから、より乗用車に近いミニバンという事になる。こういうのは、ミニバンではなくてハイトワゴンとでもいうのだろうか。 リアのラッゲージルームは3列目のシートを出しているとミニマムだが、これは小型で3列シートを装備しているクルマに表通する欠点だから、特にラフェスタが劣る訳ではない。 ボンネットを開けると、安っぽいエンジンカバーに金型で鋳込んだ、これまた安っぽい”NISSAN”のロゴが見える。このエンジンは勿論マツダ製で、LF−VD 直4 DOHC 1,998ccから150ps/6,200rpmの最高出力と19.0kg・m/4,500rpmの最大トルクを発生する。 ミッションは写真の2WDが5ATで、4WDの場合は4ATとなる。 今回の車両は上位モデルであるハイウェースターGのために、スライドドアは電動式となっていた。この点ではヒンジドアのウィッシュよりも使い勝手が良い。下の写真はスライドドアの下部レール上を走る金具だが、結構ゴッツい出来となっている。ただし、むき出しのメカは馬鹿ガキが足を挟んだとかいって保障を要求する 、これまた馬鹿親が出るんではないかと、ちょっと心配にはなる。 次回は内装を見てみよう。
ミツビシの軽自動車登録EVであるi-MiEVに200万円を切るエントリーグレードが夏頃までに発売されるという。 これは、軽自動車の生活圏を考慮して、現行よりもバッテリー容量を下げることで 大幅なコスト削減をしたものだとか。 まあ、本音としては普通車、それもCセグントのニッサンリーフが軽自動車であるi-MiEVと事実上同価格帯で発売されたことに対する、緊急対策だろうことは誰の目にも明らかだ。なお、200万円という価格は補助金の分を考慮した価格であって、実際の車両価格ではない。 それにしても、上の2車が同価格では勝負にならないだろう。
3.11東日本大震災により、日本の自動車業界は未だ生産が大幅に落ち込んだ状態になっている。その落ち込みも70%減や80%減という凄まじいものだ。そう、70%減というのは30%しか生産できないということだから、このまま続けたら自動車メーカーは総崩れとなってしまう。 継続生産車種でも、こんな状況だから、新型車なんて立ち上がるわけが無く、取り合えず発表したプリウスαのデリバリーは実際には来年春以降というくらいで、もう新型車は全滅状態だ。したがって、華々しい新車発表の話題は全く無く、この日記でも国産新車のネタは全く無い状態だ。 そんななかで、つい最近発売されたのがニッサンのラフェスタ。ニッサンも頑張っているじゃあないか、と思ったら、何とこれはマツダ プレマシーのOEM販売だった。ただし、旧型のラフェスタも1グレードのみ継続生産されるようだ。 そしてもう一つは大震災で発売が延期されていたホンダのフィットシャトルが、これも最近発売された。 このように着実に回復はしてはいるものの、余りにも被害が大きかったこともあり、この分だと自動車産業から大震災の影響がなくなるのは来年以降だろうか。そういえば福島第一原発の冷温停止も来年以降となりそうな状況だから、少なくとも2011年の日本経済は最悪となるだろう。こういう時こそ、資産に余裕のある人たちは、日本の為に国産車の一台くらい買ってもバチは当らないだろうに 、なんて思っていたら、買おうとしてもクルマの生産が出来なくては弾切れ状態で売るものがない、ということにもなって いるようだ。ディーラーで聞いたところでは、震災で部品供給がストップしたことによる大幅な生産数の減少で、特に軽自動車の場合は新車の納期が半年以上もかかるとか。それでは中古車はといえば、これまた被災地での需要が追い討ちをかけて殆ど玉数が無い状況だそうだ。 大変な事態になってしまったものだ。
メルセデスの小型ロードスターであるSLKがFMCされて、ムービーも公開されている。既に発表から1ヶ月が経過してしまい、ちょっとニュース性には欠けるが、遅ればせながら紹介しておく。 初代SLKが国内発売されたのは 1997年始めで、ライバルのポルシェボクスターとほぼ同時期の国内導入だった。この時点ではSLKが圧倒的に勝っていて、 実際にも売れ行きイマイチのボクスターに対してバックオーダーを抱えて入手困難のSLKという状況で、第一ラウンドはSLKの圧勝だった。 次の2代目(2004年)SLKは正常進化してのFMCだったが、 ボクスターも同時期に新型となり、これが現行でもある名作987だったことから、形勢は一気に逆転して、人気抜群のボクスターとイマイチのSLKとなってしまった。 そして今回の3代目はタイミング的には7年毎のサイクルに従ったのだが、ライバルのボクスターは好調にてFMCサイクルを伸ばしている現状もあり、新型SLKの売れ行きがどうなるのかは興味の尽きないところだ。
BMWファンの憧れの一台といえば勿論M5。 先代E60のM5はF1譲りの5L自然吸気V10エンジンからリッター当たり100psを発生するというハイチューンエンジンを搭載していて、デビュー当時は大変な話題となったが、低速とトルクの無さからくる乗り難さなどから、何時しか話題にもならなくなり、当時挙って購入したお金持ちのマニア達も、多くは初回の車検を待たずに他車に乗り換えた例を多く見ている。 そのM5の新型(F10)がついに発表された。 新型のエンジンは噂どおりのV8 ツインターボで、先代の自然吸気に比べれば全くポリシーが変わってしまった事になる。最高出力は560ps/6,000〜7,000rpm(リミッターは7,250rpm)、最大トルクは680 Nm/1,500〜5,760rpmを発生し、加速性能は0〜100km/hを4.4秒、0〜200km/hを13.0秒で走り 切る。この新型は先代に対して最大トルクが30%以上向上し、しかも燃費は30以上改善されているという。 最高速度は250km/hで電子式のリミッターが作動するが、ドライバーズパッケージ装着により305km/hとなる。 ミッションは7速DCTタイプで自動変速のDモードとコンソール上のセレクターレバーもしくはステアリングホイールのパドルスイッチによって変速するSモードがある。この2つのモードにはそれぞれ3つのプログラムが あり、最適制御のD1と、エンジン回転とロードによってギアを選択するクルージング用のD2、さらには加速重視で高回転域を使用するスポーティーなD3が選択できる。 また、Sモードでは快適で衝撃のない変速をするS1、より速い変速のS2、そして最速で変速するS3の3つのプログラムが用意されている。なお、先代に装備されていたローン チコントロールは新型にも存在し、最速の加速を得ることも出来る。 駆動系には電子制御式で0〜100%変化するマルチプレートLSDも装備されている。 なお、先代M5オーナーの多くが不満を持っていた片押しタイプのブレーキキャリパーは、新型ではフロントに6ポットを採用しているというから、ようやく性能に相応しいモノになったことになる。組み合わされるタイヤはフロントが265/40R19、リアが295/40R19でオプション では20インチホイールも用意されている。 今現在では価格と販売時期は判らないが、物好きなお金持ちのマニアは今からディーラーに仮予約でもしておくと良いだろう。えっ?既に日本上陸の初回ロットを押さえてあるっ!って、いやはや流石でございます。
前回は1億3千万円のサーキット専用フェラーリ 599XXの6分58秒16を紹介したが、今回は更にそれを上回る6分47秒50を出した動画を紹介しよう。 クルマはゾンダRで、パガーニの送り出す芸術品のようなゾンダの、そのまたレーシングモデルというもので、エンジンは AMG製6L V12で750ps、710Nmという怪物をカーボンファイバー製の軽量ボディに搭載している。 因みに0〜100km/hは2.7秒! パガーニ ゾンダR 6分47秒50 この動画を見ると判るが、まずエンジン音がマルで違う。これに比べればフェラーリ599XXだって穏やかに聞こえてしまう。 写真を見れば判るように、いくら速いって言ったって、これぁ反則だろう、と言いたくなってしまう。 価格は約146万ユーロ(1億9千万円)と、フェラーリ599XXよりも6千万円程高い。 世の中、上には上があるもんだ。
シボレー コルベットZR1が市販車での記録7分19秒63を 打ち立てたことを紹介したが、サーキットモデルになると7分を切るタイムが出るようだ。 今回の動画 はフェラーリ599XXで、市販車の599をベースとしてチューニングされたサーキット専用車だ。エンジンはV12 6Lから700ps/9,000rpmを発生する。 フェラーリ 599XX 6分58秒16
価格は約110万ユーロ(1億3千万円)だから、コルベットより一桁高い。
2011年7月1〜15日← →2011年6月1〜15日