B_Otaku のクルマ日記

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この日記は個人の趣味によって、思った事を隠さずに書いています。
これを読んで不快に思う方は即刻退場願います。
この日記の内容を無断で盗用した場合、悪霊が乗り移る危険があります。
もしも、真夜中の枕元に血だらけの武士が現れた場合は憑依される可能性があります。
この場合は速やかに盗用部分の削除をお勧めします。また除霊等が必要な際には専門家に相談してください。
          

 

 
2011年1月1日〜15日 ⇒ 12月16日〜31日

 
2011/1/15(Sat) レクサス CT200h (3)


今回はインテリアから。なお、写真はFスポーツを主として、相違点がある場合はバージョンCの写真も併載してある。





写真のFスポーツのレザーシートはオプションで、標準はファブリックとなる。
バージョンCの表皮はファブリックで、質感はスエード調というか裏革風で、写真のカラーはオーシャンブルー。他に2色の設定がある。



シートに座ってドアを閉めるとズシンと響く様は、プリウスとは格が違う高級な雰囲気を感じる。Fスポーツはオプションのレザーシートからの仄(ほの)かな香りが高級感を一層引き立てる。室内の高級な雰囲気は むしろISを上回っているくらいだ。



上の写真はFスポーツだが、アルミペダル以外は他のモデルでも殆ど同様となっている。



ISの妙に近代的でキラついた雰囲気から打って変わって欧州調となったセンタークラスターのパネル類。
ATセレクターはハイブリッド独特のモノだが、プリウス=SAIとは異なるデザインとなっている。 下の写真の中央部のダイヤルはモード切替すいっちで、ECO/ノーマル/スポーツに切り替えられる。



相変わらず一体成形でクロスやレザーを使っていないドアインナートリムはIS譲りだが、CTはアームレストにステッチの入ったレザーパッドが使用されている。 また、リアドアのみ一部分にクロスが貼ってある。

このところ、ムーブやソリオなどの、まあハッキリ言ってやる気の出ないクルマばかりがFMCされていて、実車の写真を撮るのも何となく 気が乗らなかったが、今回のCTは中々良かった。まあ、ムーブやソリオの後で相対的に評価基準がずれてしまった、という事もあったが・・・・・。.


 


 
2011/1/14(Fri) 【速報】レクサス CT200h (2)


前回につづき、CT200hの実車写真を紹介しよう。
先ずはエクステリアから。なお、写真はFスポーツ(405万円)の展示車両を撮影したものだ。



ベース車両のプリウスとは全く別のクルマに見えるし、レクサスに共通したデザインでもある。
流石に高価なだけあって、塗装の厚み感や表面の艶などは見た目は実に良い。塗装の品質はプリウスとは全く違う。



レクサス初のハッチバックは、Cピラーにリアウィンドウを回りこませる等、BMW1シリーズとは違うイメージを狙っている。



リアラッゲージスペースは、まあ其れなりというか、決して広くは無い。展示車にはゴルフバッグが積まれていたが、少なくとも1個は入りますよ、と言いたいのか?



ハイブリッドシステムはプリウスと全く同一だが、カバーやエアインテイク等の形状が違うので、一見すると少し違って見える。

ガンメタ塗装の大径ホイールはISと同様にFスポーツの特徴のようだ。

次に versionC (375万円)の場合は、Fスポーツに比べてエアロパーツがなく、当然ホイールのデザインも径も異なる。





次回はインテリアを見てみよう。
 


 
2011/1/13(Thu) 【速報】レクサス CT200h


予てから話題のレクサスの新型CセグメントハッチバックのCT200hが発売された。

下記のURLでプレスリリースが発表されているので、詳細はこちらをご覧頂きたい。
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/11/01/nt11_002.html

概要としては
直列4気筒 1.8ℓ+ハイブリッドシステム(FF)
10・15モード燃料消費率34.0km/ℓ
全長:4,320mm 全幅:1765mm 全高:1450mm ホイールベース:2,600mm
価格 355〜430万円

下の写真はFスポーツ(レクサスWEBサイトより)


 

さて、このCT200hの位置付けは、ということで下の一覧表をご覧いただきたい。
 
   
      LEXUS TOYOTA LEXUS TOYOTA BMW
      CT200h  PRIUS 1.8L HS250h  SAI S 120i
  車両型式   DAA-ZWA10 DAA-ZVW30 DAA-ANF10 DAA-AZK10 LBA-UD20
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.320 4.460 4.700 4.605 4.240
全幅(m) 1.765 1.745 1.785 1.770 1.750
全高(m) 1.460 1.490 1.505 1.495 1.400
ホイールベース(m) 2.600 2.700 2.700 2.700 2.660
駆動方式 FF FR
  最小回転半径(m)   5.2 5.4 5.6 5.1
車両重量(kg)   1,380 1,310 1,640 1,570 1,410
乗車定員(   5
エンジン・トランスミッション
エンジン型式   2ZR-FXE 2AZ-FXE N43B20A
エンジン種類    I4 DOHC  I4 DOHC I4 DOHC
総排気量(cm3) 1,797 2,362 1,995
  最高出力(ps/rpm) 99/5,200 150/6,000 170/6,700
最大トルク(kg・m/rpm) 14.5/4,000 19.1/4,400 21.4/4,250
トランスミッション CVT CVT 6AT
  モーター型式   3JM 3JM 2JM -
  モーター最高出力(ps) 82 82 143 -
  モーター最大トルク(kg・m) 21.1 21.1 27.5 -
   燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード走行)
30.4/34.0 32.6/38.0 19.8/23.0 13.4/14.4
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
ダブルウィシュボーン トーションビーム ダブルウィシュボーン 5リンク
タイヤ寸法 前/後 195/55R15 185/65R15 215/55R17 205/60R16 205/55R16
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ディスク
価格
車両価格(発売時) 355.0万円 205.0万円 395.0万円 338.0万円 364.0万円
  備考

Version L
430万円

G"T Serecton"
327万円

"version L"
535万円

G 380万円

 

見てのとおり、CT200hはプリウスのレクサス版だった。そして355万円という価格は、同じCセグメントハッチバックのBMW120iと事実上同価格となっている。片や憧れのプレミアムブランドBMWの、しかも2LでFR。対してCTはハイブリッドとはいえFFの大衆車ベース。さ〜て、売れ行きはどんなものでしょうかねぇ?

CT200hのデビューショーは1/15〜1/23ということなので、興味のある方はお近くのディーラーへ。
って、なんだかレクサスの宣伝みたいになってしまった。
 


 
2011/1/12(Wed) スズキ ソリオ 2


前回につづき、今回はインテリアを見てみよう。



リアシートを後端まで下げた時の 前席バックレストと膝の空間はクラウン/フーガクラスよりも明らかに広いし、その位置でのリアラッゲージルームの奥行きも思ったほど狭くは無い。






ダッシュボードは黒一色で地味だ。まあ、実用車なのだから当然でもあるが。



シート表皮は欧州調のファブリックで好感が持てる。最近は国産車もコンパクトクラスには、このタイプが多くなった。



メーターは自光式で色は派手だが、このクラスの車には明るく見易い自光式も悪くない。



エアコンパネルの隣にATセレクターがあるという、最近のミニバンによくある配置。
ソリオはオーディオレスが基本となっている。

このソリオについては、近いうちに簡易試乗記で乗り味を紹介しようと思う。
 



2011/1/11(Tue) スズキ ソリオ


1997年にワゴンRワイドという名称で、ワゴンRの普通車版として登場した後、1999年には2代目が登場し、2000年からは名称をワゴンRソリオとした。今回は3代目となり、名称もスズキソリオとなった。



エクステリアは一見するとワゴンRやパレットなどの軽トールワゴンのように見えるが、実際の寸法は軽に比べればひと回り以上大きい。全長2,130×全幅1,415×全高1,345mmという寸法はスイフトに対して全長で−140mm、全幅で−75mmと幾分小さいが全高は+255mmでホイールベースも+120mm と長い。 実際にプラットフォームはスイフト用を僅かにストレッチして流用しているようだ。



エンジンはスイフトと共通の4気筒DOHC自然吸気のK12B型で、性能も91ps/6,000rpm、12.0kg・m/4, 800rpmでスイフトと同一となっている。なお、 スプラッシュも同一型式エンジンを搭載するが僅かにチューンが低く、88ps/5,600rpm、11.9kg・m/4, 400rpmとなっている。



スズキのBセグメント車はソリオのベースであるハッチバックのスイフトと、少し小さい欧州向けのスプラッシュがある事になる。そこで 新型ソリオを加えたスズキのBセグ3車と軽のパレット、更には国産Bセグメントの覇者であるホンダフィットを加えたスペックを一覧にしてみた。
 
      Suzuki Suzuki Suzuki Suzuki Honda
      Solio 1.2G Swift 1.2XG Splash 1.2 Palette T Fit 1.3G
 

型式

  DBA-MA15S DBA-ZC72S DBA-XB32S DBA-MK21S DBA-GE6
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.710 3.850 3.715 3.395 3.900
全幅(m) 1.620 1.695 1.680 1.475 1.695
全高(m) 1.765 1.510 1.590 1.735 1.525
ホイールベース(m) 2.450 2.430 2.360 2.400 2.500
  最小回転半径(m)   5.0 4.8 5.2 4.5 4.7
車両重量(kg)   1,000 970 1,050 950 1,010
乗車定員(   5 4 5
エンジン
エンジン型式   K12B K6A L13A
  エンジン種類   I4 DOHC I3 DOHC Tuebo I4 SOHC
総排気量(cm3) 1,242 658 1,339
  最高出力(ps/rpm) 91/6,000 88/5,600 64/6,000 99/6,000
最大トルク(kg-m/rpm) 12.0/4,800 11.9/4,400 9.7/3,000 12.8/4,8000
トランスミッション CVT
  駆動方式 FF
  パワーウェイトレシオ(kg/ps) 11.0 10.7 11.9 14.8 10.2
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
トレーリングリンク トーションビーム トレーリングリンク トーションビーム
タイヤ寸法 前/後 165/65R14 175/65R15 185/60R15 165/55HR14 175/65R14
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ドラム Vディスク/ディスク
価格
車両価格 138.3万円 124.4万円 123.9万円 138.6万円 123.0万円
  備考         SW TS 4WD
167.8万円

 

やはりソリオは軽のパレットと比べてみれば、大きさ、パワー共にはるかに上をいっているが、価格は同等!ということになる。

次回はインテリアを見てみよう。
 


 
2011/1/10(Mon) ディスチャージライトは若者向け?


ディスチャージヘッドライトは当然明るいが、人によってこれに慣れるとハロゲンでは暗くて走れないという場合と、明るいといってもそれ程でも無い 、むしろ変に青くてコントラストの出ないディスチャージライトは、返って見辛いという人もいる。

なぜ、そうなるのかという疑問があったが、その原因のヒントとなりそうな論文が自動車技術会の会誌に発表されていた。興味のある方は「自動車技術 Vol.64 2012.12」を参照されるといいだろう。


と、これでは幾らなんでも不親切じゃあないか、といわれそうなので、以下に内容の一部要約を掲げておく。ただし、本当の内容はあくまでも原文を参照願いたい。

-----------------------------------------------------------
まずは、ディスチャージランプの分光特性。要するに光の波長(色)分布を比較したのが下の図だ。これを見て判るように、ハロゲンはなだらかなカーブを描いているし、波長が長い方に寄っているから、実際には赤みのある光となっている。
対して、ディスチャージランプは短い波長が多く、要するに青い光となる。ところが、ディスチャージランプの特性は、見てのとおりでピークが多くて、一部の波長のみが大きい値を示している。



そして下の図は、年齢と明るさの感じ方の実験結果だが、これを見るとHIDとLEDは年齢に関係なく明るく感じるのに対して、ハロゲンは20歳代だとHIDの半分くらい、要するにハロゲンは暗いというのは若い人ということになる。逆に60歳以上になったらば、HIDのメリットは全く無いし、上図の分光分布のように波長が偏っていて見辛いだけ、と感じている実情が証明された事になる。



要するに、年寄りにはHIDなんて、何のメリットも無いということだ。

どうですか、社長?
HIDなんて見辛いだけで、ちっとも明るくないじゃないか!何て言っていませんか?
それは、結局、オジンだという事なんですねぇ。
 


 
2011/1/9(Sun) ダイハツ ムーブ2


前回につづき、今回はインテリアを見てみよう。



個人的にはセンターメーターというのは気に入らないが、メーター自体は大きくて文字のコントラストもはっきりしていて見やすい。なお、カスタムシリーズは回転計の付いた2メーターの自光式となる。



シート表皮はカスタムシリーズの場合には粗い平織りで、個人的には好ましい(写真下)。
これがスタンダードのムーブだと、チョッと質感が落ちるのは、まあ仕方ないか。



リアシートを最後部にセットした場合のリアラッゲージスペースはミニマム(写真下、左側)だが、この場合のリアパッセンジャー膝元のスペースは驚異的に広い(写真下、右側) 。



価格帯はベースグレードのLでも112万円(2WD)で、最上級のカスタムRS(4WD)となると、何と161万円もする。こんなことなら、普通車を買ったほうが良いといいたいが、昨年試乗したパッソ1.0Lは軽より遅かったから、まあ何ともいえないが。

さて、このムーブを簡易試乗記で取り上げるかどうかは現在考慮中だが、今までに取り上げた軽自動車の試乗記のアクセス状況を調べてみたらば、人気が無いの何のって!どうも当サイトの読者諸氏は軽自動車に興味が無い人が多いらしい。 これが、BMWやメルセデスだと、発表後数ヶ月経っても、コンスタントにアクセルがあるし、国産車でもクラウンやフーガなどのEセグメントや、スバルSTIや三菱ランエボなどのマニアックなクルマでも同様に息の長いアクセスがあるのだが ・・・・。
 


 
2011/1/8(Sat) ダイハツ ムーブ


ワゴンRのライバルとして、軽のベストセラーを争っているダイハツ ムーブがFMCされた。
先ずはエクステリアから。



カスタムは初代ムーブが発売されてから2年後の1997年に、通称「裏ムーブ」として追加されたスポーティバージョンが今に続いているもので、例によってフロント部分が全く異なる顔つきとなるが、中味は基本的に同じものだ。



エンジンはどちらも共通の3気筒12バルフDOHC自然吸気のKF型で、52ps/7,200rpm、6.1kg・m/4,000rpmを発生する(下の写真)。なお、カスタムシリーズにはRSというグレードがあり、これのみはターボにより64ps/6,400rpm、9.4kg・m/4,000rpmを発生する。



軽といえば、いつもは鉄っチンホイールとキャップにガードされてブレーキが見えなかったが、今回は偶々オプションのアルミホールが付いていたことで中味がハッキリと判る。それで、よくよく見れば、なんとまあチャチなキャリパーだこと。 性能に関係ないとはいえ、キャリパーの鋳物ボディなんてバリだらけだ。 しかも、ソリッドローターだから薄っぺらくて放熱も悪そうだが、車重の軽さと最高速度の遅さもあり、まあこんなものでも充分という事だろう 。



なお、リアはダッセー真っ黒けのドラムが見えるだけだから、まあ、無理してアルミホイールなんて入れるメリットも無さそうだが。

次回はインテリアを見てみよう。
 


 
2011/1/7(Fri) Kia Picant 2012


韓国ヒュンダイ系のキアから、新型ピカントの第一報が発表された。



ニューモデルは側面の彫刻的なラインが特徴だそうだ。なるほど、側面には上下に二つの強いプレスラインが入っている。しか〜し、これは何処かで見たことがあるような・・・・・。



そしてフロントは何とな〜く。



この新型ピカントはあらゆる面で一新されるそうだが、それでは現行ピカントはといえば



こらっ!誰だ、大笑いしてしているのは。
それにしても・・・・・・・プッ。
そういえば、ピカントはBBCの名番組「トップギア」でボロクソバカにされていたのを思い出した。





BBCって流石だなぁ。わが国の公共放送だって、このくらいの番組をやれば、皆黙って聴取料払うと思うけどねぇ。
 


 
2011/1/6(Thu) トヨタ FJクルーザー 2


このクルマの大きな特徴は、ドアが観音開きであることで、まあ、いってみればRX−8のオフロード版という感じた。



リアーシートは決して広くはない。元々、FJ40も2ドアでリアーシートは決して広くは無かった。
なお、カタログによると、シート表皮は耐水性があって、水洗いも出来るようだ。



センタークラスターやドアインナートリムにはボディ同色のパネルがある。そう言えば、昔はフルトリムなんていうことは無かったから、インテリアは鉄板丸出しの部分が多く、結果的に”ボディ同色”となっ ていた。



メーターは正面に大径の速度計と左サイドに小径の回転計と右サイドには集合メーターで、極めてシンプルだ。



ATセレクターは奥からP→R→N→D-4→3→L-2となっており、最近流行のマニュアルモードは無い。なお左上奥にはトランスファーレバーがあり、一般走行用の後輪駆動であるH2→低μ路用の4WDであるH4→N→極悪路用の4WDで副変速機がLoとなる4Lに切り替える。
なお、FJクルーザーはオーソドックスなパートタイム4WDのために、4WD時は前後が直結となるために、舗装路では使用できない。もし、舗装路で4WDを使うと 前後の回転差を吸収できないために、超ドアンダーとなり、操舵が出来ない。



FJクルーザーはリアのアクスルデフロックも備えている。これにより、1輪が浮いて3点接地状態となっても、残った車輪に確実に駆動力を伝えて、脱出することが出来る。下写真の上段、右から2つめがデフロックスイッチ。



ライトディーティーなSUVが多い最近では珍しく、 副変速機付きのパートタイム4WDとリアのアクスルデフロックを備えるという本格派のFJクルーザーの価格は、ベースグレードなら314万円というのは、考えてみれば超お買い得価格だ。
さて、肝心の走行性能はといえば・・・・・・、試乗記をお楽しみに。
ただし、ひと言だけヒントをいうと、ハッキリ言って久々のクリーンヒット。2重マルの掘り出し物。
な〜んて、期待させちゃって、良いのかなぁ?

 


 
2011/1/5(Wed) トヨタ FJクルーザー


2006年より米国で発売されていたトヨタのオフロードカー、FJクルーザーが昨年末から日本でも販売されるようになった。



FJクルーザーはハイラックスおよびランクルプラドと共通のラダーフレームに、往年のオフロードカーであるFJ40をイメージしたボディーを架装している。最近流行のSUVというよりは、オフローダーというか、クロスカントリー車という方が似合っている。



最近には珍しく背面にスペアタイアを背負っていて、リアードアは上開きのゲートではなく、横開きとなっている。ラッゲージルームも結構広 く、床面は濡れてもOKなゴムマットが敷かれている。
アウターサイズは全長4,635×全幅1,905×全高1,840mmという堂々とした大きさだ。なおホイールベースは2,690mm。



エンジンは4.0L V6の1GR-FEで最高出力276ps/5,600rpm、最大トルク38.8kg・m/
4,400rpmという低回転型で、オフロード車には向いている。



ホイール&タイヤは17×7/J+265/70R17 が標準で、オプションに20×7J+245/60R20(写真下)がある。20インチを履いた場合は場合は、ブレーキローターがスカスカに見える。 そして標準ホイールは鉄っチンで、アルミはオプションとなっている。
なお、ブレーキキャリパーはプラド等と共通と思われる、鋳物の対向4ピストンがフロントに装着されている。





次回はインテリアを紹介する。
 


 
2011/1/4(Tue) 中国のクラス別販売ベスト5 (4)


連載第4回目。
 
4.ミディアムカー(Dセグメント)
このクラスは俄然日本車が頑張ってくる。またDセグメントと記したが、むしろ北米中型FFクラスというのが正しいかもしれない。 購買層は専門技術職や大企業の事務職、自営業などの中間層ということだ。
 
   

ミディアムカー(Dセグメント)

2010/10
販売台数
2010/1-10
販売台数
  1

Honda Accord

14,157   141,347  
  2

Toyota Camry

11,996   132,882  
  3

Nissan Teana

11,827   119,885  
  4

Volkswagen Passat

10,446   108,011  
  5

Buick LaCrosse

9,344   86,026  
    セグメント合計 123,395   1,215,843  


 

1位のホンダアコードは日本ではインスパイアという名前で売られている北米サイズで、中国では広州本田で製造されて おり、中国名は”
雅閣”。エンジンは 2.0と2.4Lで価格帯は15.66〜34.28万元(197.3〜431.9万円)。

 

2位のトヨタカムリは言うまでも無く北米向け中型FF車で、中国では広州豊田で製造されていて、中国名は”凱美
”。エンジンは2.0と2.4Lで価格帯は 18.28〜36.48万元。

 

3位の東風ニッサン 
天籟(ティアナ) は2.0、2.5そして3.5Lを塔載し、価格帯は19.08〜37.18万元(240.4〜468.5万円)。3.5Lは中国ではアコードにもカムリにも無い。
4位のVWパサート(
迈騰)は1.4、1.8そして2.0Lで価格帯は19.38〜26.38万元(244.2〜332.4万円)。

そして5位のBuick LaCrosse、中国名で別克 君威は
1.6、2.0そして2.4Lで、価格帯は20.39〜26.99万元(256.9〜340.1万円)となっている。





流石にこのクラスとなると威風堂々というか、見るからに立派になるし、中国自主開発では未だ及ばない分野でもあり、日本車の強さが光る。ヤッパリ日本はこの手のクルマで頑張るのが本来で、コンパクトカーで現地車や韓国車なんかと争っている場合じゃあ無さそうだ。

以上、A〜Dセグメントをみたが、 残るラグジャリーカー(Eセグメント)とSUVおよびMPVについても、今後連載する予定がある。

まだまだ、しつこく、つづく。
 


 
2011/1/3(Mon) 中国のクラス別販売ベスト5 (3)


昨年に引き続き連載第3回目をお送りする。

3.コンパクトカー(Cセグメント)
このセグメントが最も販売台数が多く、中国人の多くが憧れているクラスである。やはりCセグメントに なると真っ当なセダンらしいスタイルと、ある程度の大きさが魅力なのだろう。購買層は結婚して間もない若いカップルなどで、独身時代のミニカーからステップアップしているようだ。なお、中国では一人っ子政策の結果として、唯一の子供が結婚する時には両家の親が資金を出し合ってクルマを贈る例が多いとか。
 
   

コンパクトカー(Cセグメント)

2010/10
販売台数
2010/1-10
販売台数
  1

BYD F3

18,757   217,392  
  2

Volkswagen Lavida

23,180   201,526  
  3

Volkswagen Jetta

19,280   191,171  
  4

Hyundai Elantra Yuedong

18,775   191,845  
  5

Buick Excelle

21,492   186,218  
    セグメント合計 439,103   3,953,531  


 

1位のF3は民営大手のBYDの自主開発車で、メルセデスの旧Cクラスを髣髴させるエクステリアだが、エンジンは0.8および1.0Lと、このクラスにしては随分と小さい。価格は3.02〜5.08万元と いう安さが売れる原因で、いってみれば安かろう悪かろうということか。

2位のVWラヴィダは上海大衆で開発した中国専用車で中国名は朗逸という。エンジンは1.4TSI、1.6L、2.0Lで 価格は11.28〜16.28万元。VWが国外で専用モデルを開発したのはラヴィダが初めてだ。 中国はVWにとっても、それだけ重要な市場ということだ。




 

3位の
捷達(ジェッタ)は一汽大衆で生産されているが、写真のように随分古いモデルを今でも作っている。エンジンは 1.6および1.9Lで価格帯は7.58〜9.88万元。



4位の北京現代の伊欄特(エラントラ)も旧モデルの継続生産。エンジンは1.4と1.6Lで価格帯は
7.18〜10.58万元。2009年までは売り上げNo1を誇っていた。

   

5位の
別克(ビュイック)凱超(エクセル)は上汽通用(GM)で製造。エンジンは 1.6Lで価格帯は9.99〜11.79万元。

このクラスは最大の販売台数とともに多種多彩なクルマが市場に出ており、上記のベスト5を足してもシェアは25%程度だから、残る75%、約300万台が6位以下の車種で占められていることになる。 最近までベスト5に入っていたカローラやVWというCセグの世界的ベストセラーも 、チョッとのところでベスト5落ちしてしまったようだ。それ程までに、熾烈な販売状況なのだろうが、Cセグメントだけで月に30万台の市場というのも驚異的だ。
しかし、プライドが高くメンツを重んじる中国人が、何故にエラントラのような安物のガラクタを買うのかと不思議に思うだろうが、実はこれらはタクシー用 だそうで、個人ユーザーが買うことは少ないのだろう。
次回はDセグメントについて調べてみる。

<つづく>


 


 
2011/1/2(Sun) 軽のグローバル化は必要か??


軽自動車の優遇税制が無くなるとか、無くならないとかの議論とともに、現在の軽自動車は日本オリジナルでグローバルには通用しないので、もっと世界的視野で規格を再検討が必要だ 、という意見も多い。確かに正論ではあるし異論は無いが、チョッと認識が違うのではないのか?と、思うこともある。 「日本の軽自動車では世界に輸出できない。これだけの技術を国内だけで使うのは勿体無い」という意見 は正しいのだろうか?

実はスズキの欧州アルトと、そのOEM版であるニッサンPIXOを、既に7月1〜2日にこの日記で紹介したが、これこそが世界基準のAセグメント車であるから、スズキは軽自動車の技術を生かした世界に輸出できるコンパクトカーを既に持っているということだ。 この欧州アルトはインドのマジャールスズキで生産されて欧州各国に輸出されている。ということは、人件費の高い日本で同じようなものを作ったところで価格的にメリットは無いし、さらに日本で作った車を欧州に輸出する場合には10%以上の関税がかけられるから、殆ど勝負にはならない、という事実 もある。

 
  
 
SUZUKI SUZUKI
    ALTO
(EC)
ALTO
(JAPAN)

全長(m)

3.500 3.395

全幅(m)

1.600 1.475

全高(m)

1.470 1.535

ホイールベース

(m)

2.360 2.400

トレッド(m)

前軸

1.405 1.295
 

後軸

1.400 1.290

駆動方式

FF

車両重量(kg)

  930 710

乗車人数(人)

  4

エンジン種類

  I3 12valve

総排気量(cm3)

996 658

ボア×ストローク(mm)

73.0X79.4 68.0X60.4

最高出力(hp/rpm)

68/6,000 54/6,500

最大トルク(Nm/rpm)

90/4,800 63/3,500

トランスミッション

5MT/4AT

パワーウェイトレシオ (kg/ps)

13.7 13.1

燃費 (km/L)

22.2 21.8

備   考

  燃費:JC08

要するに、Aセグメント車を日本で作っても、世界に輸出するメリットはないのだ。
逆に軽自動車の優遇税制が廃止されたら、日本の工場でも国内用に欧州アルトを生産すれば良いだけの話だ。
 


 
2011/1/1(Sun) 2011


新年 あけましておめでとうございます。

今年も皆様にとって有用な情報をお届けするべく、頑張っていく所存でござますので、何とぞ宜しくお願いいたします。

と、まあ、年初の挨拶も終わったところで、今年もどうやら日本の経済状況は思わしく無さそうだ。そんな中、日産から下の写真の車が発表された。新型車の名前は「サニー」。



なにっ?ティーダラディオと名称が変わってしまったサニーが復活??
と、思ったら、そうではなくて、中国専用車だった。
中国といえば今や世界経済の牽引役で、昨年の自動車販売台数はリーマンショック前の絶好調の米国と並ぶような勢いだった。そんな中国のために、中国人の喜ぶクルマを専用に開発するのは当然のことで、日産どころか、天下のメルセデスもBMWも専用車を開発し、現地で生産している。

我々の学生時代には、文化大革命で国中が破壊され、外部とは鎖国状態だった中国が、今では世界経済の牽引役という、何とも時代は変わったものだ。
 



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