2010年12月16〜31日 ⇒ 12月1〜15日
2010/12/31(Fri) |
今年もあと一日 |
早いものでリーマンショックに始まる大不況と、その結果として特に自動車関連企業による派遣社員の雇い止め、寮を追い出されて住む家が無いという大変な社会問題となった’08年末から、もう2年経ってしまった。
クルマの売り上げはといえば、エコカー補助金が9月で終了したことから、10〜11月は前年同月比で大きく落ち込んだ。要するに巷で噂されていたとおりで、補助金で何とか需要を保っていたわけだ。
そんな中で、来年のクルマの話題は、年頭に発売のレクサスCT200hだろう。今年も注目車の多くがHVやEVだったが、これはもう、時代の流れが変わっているのだから止めようがない。そして、CT200h発売によって注目されることで、国内展開以来の不振が続いているレクサスブランドが、上昇機運に乗れるかどうか、
等、等・・・・興味は尽きなさそうだ。
まあ、ネタが尽きたら、このサイトも終了となってしまうが。
と、いうことで、来年もよろしくお願いいたします。
|
|
2010/12/26(Sun) |
中国のクラス別販売ベスト5 (2) |
前回に引き続き2回目をお送りする。
2.サブコンパクト(Bセグメント)
|
|
サブコンパクト(Bセグメント) |
2010/10
販売台数 |
2010/1-10
販売台数 |
|
1 |
Honda City |
11,142 |
|
105,520 |
|
|
2 |
Xiali Xiali |
13,5566 |
|
104,618 |
|
|
3 |
Volkswagen Polo |
10,695 |
|
95,264 |
|
|
4 |
Nissan Livena |
8,434 |
|
90,737 |
|
|
5 |
Changan Yuexiang |
8,8877 |
|
86,924 |
|
|
|
セグメント合計 |
188,006 |
|
1,684,519 |
|
1位のホンダシティは日本で言えばフィットアリアで要するにフィットの4ドア版。中国では広州本田で製造されていて、中国名は”広汽
锋范”。エンジンは1.5Lと1.8Lで価格帯は9.68〜14.98万元
(122.0〜188.7万円)。
2位の夏利(Xiali)は第一汽車(天津一汽)で製造されている旧型のダイハツシャレード(G100)ベースのセダンで、エンジンは1.0Lと1.3L、価格帯は4.49〜5.19万元
(56.6〜65.4万円)とシティに比べれば圧倒的に安い。
3位のフォルクスワーゲンポロは、言うまでも無くポロその物で、既に現行の新型になっている。製造は上海大衆で中国名
は波羅。エンジンは1.4と1.6で流石にターボは作っていないらしい。価格帯は8.58〜12.39万元
(108.1〜156.1万円)でホンダシティより少し安い。
4位のニッサンリベナはノートベースの中国専用車で、製造は東風ニッサンで中国名は骊威。エンジンは
1.6Lと1.8Lで、価格帯は8.58〜12.98万元(108.1〜163.5万円)。
そして5位の長安 悦翔は提携先のマツダの技術によるもので、ベースは旧型ファミリアのようだ。エンジンは1.5Lで価格は5.39〜7.29万元
(67.9〜91.9万円)と日系ブランドに対して約半額というのが売れる原因だが、クルマとしての内容はハテ?
次回はCセグメント以上について調べてみる。
<つづく>
|
|
2010/12/25(Sat) |
中国のクラス別販売ベスト5 (1) |
中国の自動車販売状況の後編として、同じく今年1月から10月までのセグメント別のベスト5について調べてみる。オリジナルデーターはAutomotive
Newsによる。
1.ミニカー(Aセグメント)
このセグメントの主なユーザーは若い独身者だそうで、低価格のこともあり中国の独自開発ブランドが多い。
|
|
ミニカー(Aセグメント) |
2010/10
販売台数 |
2010/1-10
販売台数 |
|
1 |
Chery QQ |
13,929 |
|
131,681 |
|
|
2 |
BYD F0 |
13,981 |
|
119,763 |
|
|
3 |
Chevrolet Spark |
8,016 |
|
63,265 |
|
|
4 |
Suzuki
WagonR+/Beidouxiing |
5,247 |
|
57,757 |
|
|
5 |
Eagle Panda/GX2 |
2,816 |
|
33,177 |
|
|
|
セグメント合計 |
63,457 |
|
537,749 |
|
1位のチェリーは民営最大手の奇瑞汽車のブランド名で、QQを含めて全てが外国企業との提携無しに自主開発されている。0.8および1.0Lで価格は3.02〜5.08万元
(38.1〜64.0万円)と価格の安さが人気で、いってみれば安かろう悪かろうということか。
2位のBYDオート(比亚迪汽車)も中国の民営大手で自主開発車を発売している。F0は1.0Lで3.69〜5.39万元
(46.5〜67.9万円)。
3位のChevrolet Spark(斯帕可)は上汽通用五菱にて現地生産されているクルマで
エンジンは1.0L、価格は7.78〜8.88万元(98.0〜111.9万円)と中国自主開発車に比べれば高価だ。
4位のスズキワゴンR(北斗星)は写真の通りで、日本では2年前に販売終了した旧型だ。
エンジンは1.0および1.4Lと日本の軽よりも大きい。価格は3.74〜5.56万元(47.1〜70.1万円)と中国自主開発車並に安い。
5位の吉利汽車(Geele)はボルボを買収した事で一躍有名になった中国民営系の大手。パンダといって
もフィアットとは関係ない。まあ、中国車にパンダという名称があっても当たり前でもある。
中国名は”熊猫”。エンジンは1.0、1.3および1.5Lで価格は3.38〜6.28万元(42.6〜79.1万円)
。
次回はBセグメントについて調べてみる。
<つづく>
|
|
2010/12/24(Fri) |
GT3vsLAMBO
|
パリ市内の公道で、ポルシェ911GT3とランボルギーニガヤルドの軽量バージョン、スーパーレジェーラがバトルを行うという動画が
話題だそうだ。
しかし、これって合成?
|
|
2010/12/23(Thu) |
BMW325iは3リッター? |
最近のドイツ車は車名から排気量が推定できなくなっている。何を言いたいかといえば、例えばメルセデスE250といえば、誰でも考えるのは2.5L
エンジン塔載と思うだろうが、実は直4 1.8Lターボだし、BMW-535iは3.5Lではなく3Lターボ、などターボの過給により本来の排気量よりパワー・トルクともに勝るから、性能から逆算した自然吸気(NA)エンジンの排気量で表示している例が多くなった。
そして高級ファミリーカーの定番であるBMW325iはといえば、これは長年、直6NA2.5L塔載と決まっていたのだが、2011モデルからは3Lをデチューンして2.5Lクラスということで、325iとはいえ3Lとなった。
BMWの場合はエクステリアにはそれ程大きな変更がなくても、中味は大いに変わっている場合が多い。今回も2.5から3.0となったことで
排気量: 2,496 ⇒ 2,996cm3
最高出力: 218/6,500 ⇒ 218ps/6,100rpm
最大トルク: 25.5/2,750ー4,250 ⇒ 27.5kg・m/2,400−4,200rpm
と、変わっている。
それにしても、パワーは同じとはいえトルクからみれば、これで325iというのは過少表示で、328iと呼ぶのが本当だろう。
|
|
2010/12/20(Mon) |
GTRが欧州GT選手権で活躍 |
GT-Rは2010年FIA-GT選手権のGT1にエントリーして活躍している。GT1の出場車種は他にマセラティ
MC12、アストンマーチン DBR9、シボレーコルベット C6R、ランボルギーニ ムルシエラゴ
R-GT、フォードGTという超一流の陣容だ。そんなクルマに混じってGT-Rは見事に戦っている。
ほれ見ろ!日本の外車オタクが「GT-Rなんか」と馬鹿にしているが、MC12やムルシエラゴと同格だったんだ。欧州ではちゃあんと評価されているんだ・・・・という、声が聞こえてくる。なるほどねぇ。
でも、ちょいと、待てよ。FIAのGT1って・・・・。
そこで、このシリーズに参戦しているニッサンGT−R GT1を調べてみたら
エンジンはV8 5.6LのVK56DEで600ps、656Nm。
ミッションはニッサンのGR6からリカルドの6速に変更され、トリプルプレート・カーボンクラッチを経てリアホイールのみを駆動する。要するに
オリジナルの4WDではなくRWD。
ブレーキは6ピストンキャリパー(レース用の削り出し)とカーボンセラミックディスクで、
ボディーはカーボンファイバー製で、ウィンドウはポリカーボネート(ガラスから透明樹脂に変更)を使用するなどして、市販車の
1,720kgから1,350kgへと大幅な軽量化がなされている。
ということは、パワーウェイトレシオでは2.25kg/ps!
そして実を言うと、FIAの規定では優勝マシーンは次回のレースではハンディとしてウェイトを課せられる、所謂イコールコンディションなので、フロントエンジンのGT-RがミッドシップエンジンのMC12などと対等に戦えるという裏もある。
これって、言ってみれば化け物レーシングカーに市販車風のカーボンファイバーボディを被せた日本のスーパーGT500マシーンを元に、FIA規定に合わせたのがGT−R
GT1と いうことじゃあないか?
ところで、このGT-R
GT1は、この手のレーシングカーには珍しく、エンジンや足回りの写真が公開されている。オーストリアのThe Mortor Report TMRというサイ
トで見られるので、興味のある方は ⇒こちらをからリンクを貼っておくので参照願おう。
まあ、GT-Rが欧州ではマセラティ MC12やフォードGT、ランボルギー
ニムルシッラゴと同等を思っていれば幸せな事には違いない。自分の愛車であるGT-Rに誇りを持つのは良い事だ。
えっ?GT-Rのオーナーにはそんなアホは居ないって?確かに、そうだ。GT-Rが世界一と信じているのは、実際には脳内オーナー
だけだろうから。
|
|
2010/12/18(Sat) |
BMW 1シリーズクーペ 2012
|
2011年春に発売(2012モデル)の1シリーズクーペが発表された。
バリエーションは3リッターバルブトロニック、アルミ/マグネシュウムブロックの230ps、27.6kgmの128iと、3リッターシングル(ツインスクロール)ターボで300ps、41.4kgmの135iの2種類がある。
128iは0〜60mphを6MTで6.1秒、6ATでは6.7秒という加速性能を持っている。同じく135iは7速DCTで5.0秒、6MTでは5.1秒の性能を持つ。こうしてみると、先日発表された1シリーズMクーペとの違いが気になるが、あちらは同じ3リッターでもツインターボで335ps、45.9kgmだから一枚上手だが、数値的には10%程度アップしているだけだ。
例えば335iとM3ならば306psと420psという大いなる違いがあるのだが、本当に1シリーズMクーペというMモデルが335ps程度の違いなのだろうか??
ところで128i(230ps、27.6kgm)のエンジンは日本仕様では325i(218ps、27.5kgm)と528i(258ps、31.6kgm
)の中間となっている。また535i(835万円)と528i(715万円)のの価格差は120万円で、その殆どがエンジン分だとすれば、135i(6MT:559万円)より120万円安
い439万円で128iを販売できる事になる。
念のために325i(3L:547万円)と335i(696万円)の差をみると149万円で、これと同じ価格差なら128iが414万円でも売れそうだ。ただし、これは6MTでファブリックシートとなるが、走り屋ならそれで充分だ。もしも、128iが414万円で発売されたら、これこそ庶民のクルマ好きが無理しても手にしたいクルマとなるし、ランエボやインプSTIのユーザーが乗り換えてくるかもしれない。
いや、まてよ。そんな事をしたら、120iクーペの385万円は如何なる?と、いうよりも、今回の情報によると、欧州では120iクーペというのは設定されなていようだが。
|
|
2010/12/17(Fri) |
ハイブリッドの機構 |
今や一つのトレンドとなったハイブリッド車だが、その方式も色々ある。そこで、代表的な方式について調べてみた。
本格的なHVであるプリウスとSAI(レクサスHS)についてはリダクション機構つきのHVシステムであるTHSⅡが使用されている。
といってもイメージが湧かないだろうから、システム図とコンポーンポーネントの写真を下に作ってみた。
発電機とモーターを別に持ち、モーターにはリダクション機構を組み合わせるなどメカ的にも結構凝っている。このタイプはトヨタの独壇場だ。
|
|
2010/12/16(Thu) |
中国の自動車販売状況 |
中国の今年1月から10月までの企業集団別自動車販売台数が発表されたので、それを以下にまとめてみた。なお、オリジナルデーターはAutomotive
Newsによる。
|
|
海外企業グループ |
2010/1-10
販売台数 |
マーケット
シェア(%) |
|
1 |
フォルクスワーゲン |
1,601,141 |
|
11 |
|
|
2 |
GM |
909,464 |
|
7 |
|
|
3 |
ヒュンダイ |
882,511 |
|
6 |
|
|
4 |
トヨタ |
681,453 |
|
5 |
|
|
5 |
ルノー・ニッサン |
633,993 |
|
5 |
|
|
6 |
ホンダ |
532,055 |
|
4 |
|
|
7 |
PSA |
295,019 |
|
2 |
|
|
8 |
フォード |
286,878 |
|
2 |
|
|
9 |
スズキ |
231,424 |
|
2 |
|
|
10 |
マツダ |
191,955 |
|
1 |
|
|
|
合計 |
6,245,893 |
|
45 |
|
先ずは海外企業グループ別の結果だ。
フォルクスワーゲンが強いのは一番早くから中国に進出していたから当然ではある。ヒュンダイは起亜を吸収したことで約2倍となっているから上位に進出しているし、地理的にも近いという有利さもある。
下表の中国企業の順位については、海外企業との合弁でのノックダウンもカウントされているために、上表と重複している部分がある。
|
|
中国国内企業集団 |
2010/1-10
販売台数 |
マーケット
シェア(%) |
|
1 |
SAIC |
上海汽車 |
2,858,560 |
|
20 |
|
|
2 |
DFM |
東風汽車 |
1,919,108 |
|
14 |
|
|
3 |
Changan |
長安汽車 |
1,829,568 |
|
13 |
|
|
4 |
FAW |
第一汽車 |
1,719,680 |
|
12 |
|
|
5 |
BAIC |
北京汽車 |
1,123,229 |
|
8 |
|
|
6 |
Guangzhou |
広州汽車 |
597,947 |
|
4 |
|
|
7 |
Chery |
奇瑞汽車 |
539,378 |
|
4 |
|
|
8 |
BYD |
比亜迪汽車 |
426,792 |
|
3 |
|
|
9 |
Brilliance |
華晨汽車 |
422,855 |
|
3 |
|
|
10 |
JAC |
江淮汽車 |
332,225 |
|
2 |
|
|
|
合計 |
|
11,769,342 |
|
83 |
|
そして結果を見ると、中国ではNo1集団の第一汽車が意外と振るわないし、上海汽車の躍進が凄い。上海汽車はVWと合弁の上汽大衆とGMとの合弁である上汽通用を傘下に持つのが他集団を圧倒している理由だろう。
東風汽車はニッサンおよびホンダとの合弁企業を持つなど、強力な海外企業と結びついた集団が強いことになる。7位以下は中国オリジナルブランドの企業で、これらも地道に売り上げているようだ。
上記の表から逆算すると本年10月までの累積販売台数は約1,400万台となるから、月平均で140万台!これはもう、米国を完全に追い越して、世界最大の巨大市場であることは間違いない。
なお、中国の自動車企業集団については、2010年5月〜6月の日記で取り上げているので、そちらを参照願うか、左上のINDEXからメーカー別をクリックして「Other
(Asia)」のタブをクリックすることでも参照が出来る。
|
|
2011年1月1〜16← →2010年12月1〜16 |