2010年12月1〜15日
⇒ 11月16日〜30日
2010/12/14(Tue) |
Hyundai ix20 |
Hyundai ix20はBセグメントの新型MPVで、同社の副社長によれば先例の無いパッケージによるユニークなルックスと非常に運転のし易い先例の無い
形状により、将来のBセグメントのベンチマークになると約束する・・・・・だそうで、その先例の無いユニークなルックスを見てみよう。
ありぁ?ユニーク?・・・・どこがぁ!
将来のベンチマーク??
欧州でのMPV市場は2005年以降34%減少しているが、BセグメントMPVの将来に対しては楽観的で、ix20は年に55000台の売り上げ目標をたてているそうだ。これによって欧州でのヒュンダイの市場占有率を上昇させると確信しているそうだが、確かに楽観的だぁな。
ix20はヒュンダイの欧州最新のチェコNošoviceにあるヒュンダイプラントで生産される。アウターサイズは全長4.1mでホイールベースは2.615mと長く、全高は1.6m。
韓国人は見栄の張れない、こんな小さいクルマは買わないから例によって韓国で販売されることは無いだろう。
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2010/12/11(Sat) |
【続報】BMW 1シリーズ Mクーペ |
12月1日に概要を紹介したBMW 1シリーズ Mクーペの詳細が発表された。
1シリーズ Mクーペは2011年に限定販売される。
サイズは1988年のM3(E36)に対して、全幅は122mm広い1,803mm、全長は33mm長い4,379mmでホイールベースは75.9mm長い。重量は1495kg。また2011年モデルの135iに対して5mm長くて53mm広く13mm高い。なお、当然ながらホイールベースは135iと同一の2659mmとなる。
サスペンションにはアルミを多用して51.7:48.3の前後重量配分を達成している。前後軸には中空のアンチロールバー
の採用や、リアの5リンクサスやダンパーにはアルミ製を使用している。
ブレーキはフロントΦ360mm、リアΦ350mmのドリルドローターを使用し、アルミ製ハブにステンレスピンで結合されている。フロントは19×9ホイールと245/35R19タイヤ、リアは19×10ホイールと265/35R19タイヤを装着している。
エンジンは直列6気筒 直噴ツインターボで335ps/5,900rpm、450Nm/1,500〜4,500rpmを発生し、最高回転数は7,000rpmとなる。また電子式ブーストアップ機能により、短時間のみ50Nm
のトクルアップをすることが出来る。この一時的なトルクピークにより0〜100km/hは4.9秒、0〜400mは13.2秒を達成するというから、これは、もしかして、M3より速いのではないか?なお、最高速は250km/hでリミッターが作動する。
1シリーズ MクーペにもM5と同様なステアリングホイール上のMドライブボタンが装備され、これにより非常にシャープなスロットル反応プログラムとなる。トランスミッションは非常に短いM変速レバーを持つ6速MTと減速比3.15のファイナルギアによりリアを駆動する。
1シリーズ Mクーペには可変式Mデフロックを装備している。また安全装置として、DSC(Dinamic
Stability Control)、ABS、DSC(Dynamic Brake
Control)、CBC(Cornering Brake
Control)、ブレーキフェード補正機能などを装備している。
インテリアは暗色のアルカンターラと明るいオレンジのステッチを、ドアパネル、ダッシュボード、シフトレバーとハンドブレーキブーツな
どの各部に使用している。シートは黒のボストンレザーにオレンジのステッチが入ったヒーター付きのスポーツシートが標準となる。
とまあ、内容を要約してみたが、マニアが喜びそうな機能が一杯のようだ。
最後に、例によってオフィシャルフォットのリンクを貼り付けておく。
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2010/12/10(Fri) |
1.6Lは遅くない |
BMW116iやアルファ147 1.6といえば遅い代表のように言われているように、今の世の中では1.6Lというのは低パワーをイメージする場合が多い。ところが、今から40年ほど前の1.6というのは、寧ろ高性能をイメージする記号だった。
1970年当時の国産の代表的スポーツモデルといえば
トヨタ セリカ1600GT: 2T-G DOHC1.6L 115ps 87.5万円
いすゞ べレットGTR: G161 DOHC1.6L 120ps 116万円
三菱 ギャランGTO MR: 4G32 DOHC1.6L 125ps 114.5万円
これらに共通しているのは何れも1.6L DOHCエンジンを搭載していることで、更には何れもツインチョークソレックスを2連装していた。
価格的にもセリカを例外とすれば、他の2車はクラウンやセドリックが100万円の当時としては恐ろしく高価なクルマだった。
言い換えれば、ライバルより20万円安い価格でDOHCモデルを供給したトヨタは脅威だったし、その実力が今の位置を築いているのだろう。
以上は何れも小型車クラスのクーペタイプだったが、その他にはワンランク下のカローラにセリカ用のDOHC1.6Lを積んだモデルも登場して、これこそ初代のTE27カローラレビン(双子のスプリンタートレノ)で、その直系のAE86はいうまでもない程に有名だ。
以上の4車種と、比較として現在のクルマ、それも先端のHVスポーツであるホンダCR−Zのスペック一覧を以下にまとめてみた。
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Toyota |
Isuzu |
Mitsubishi |
Toyota |
Honda |
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Celica 1600GT |
Bellet GTR |
Galant GTO MR |
Carolla Levin |
CR-Z α |
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販売時期 |
|
1971年 |
1969年 |
1971年 |
1973年 |
2010年 |
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型式 |
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TA22-MQ |
PR91W |
A53 |
TE27-MQ |
ZF1 |
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寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.165 |
4.005 |
4.125 |
3.955 |
4.080 |
|
全幅(m) |
|
1.600 |
1.495 |
1.580 |
1.595 |
1.740 |
|
全高(m) |
|
1.310 |
1.325 |
1.310 |
1.335 |
1.395 |
|
ホイールベース(m) |
2.425 |
2.350 |
2.420 |
2.335 |
2.435 |
|
最小回転半径(m) |
|
4.8 |
5.0 |
4.6 |
4.8 |
5.0 |
|
車両重量(kg) |
|
940 |
970 |
980 |
855 |
1,160 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
4 |
|
エンジン |
|
エンジン型式 |
|
2T-G |
G161W |
4G32 |
2T-G |
LEA |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
← |
← |
I4 SOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
1,588 |
1,584 |
1,597 |
1,588 |
1,496 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
115/6,400 |
120/6,400 |
125/6,800 |
115/6,400 |
114/6,000 |
|
最大トルク(kg-m/rpm) |
14.5/5,200 |
14.5/5,000 |
14.5/5,000 |
14.5/5,200 |
14.6/6,000 |
|
トランスミッション |
5MT |
4MT |
5MT |
← |
6MT |
|
駆動方式 |
FR |
← |
← |
← |
FF |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
8.2 |
7.8 |
7.8 |
7.4 |
9.1 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ダブルウィシュボーン |
ストラット |
← |
← |
|
|
後 |
4リンク |
ダイアゴナルリンク |
半楕円リーフ |
← |
トーションビーム |
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
6.45H-13-4PR |
165HR-13 |
165SR13 |
175/70HR13 |
215/45R18 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
ディスク/ドラム |
← |
← |
← |
Vディスク/ディスク |
|
価格 |
|
車両価格 |
|
87.5万円 |
116.0万円 |
114.5万円 |
81.6万円 |
249.8万円 |
|
備考 |
|
|
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|
モーター:14ps、
8kg-m |
表を見ると、40年前のクルマが如何に小さく軽いか、というのが判るだろう。べレットに至っては全幅1,495mmで、これは現行軽自動車より僅かに20mm広いだけだった。4車種を最新のハイブリッド・スポーツクーペであるホンダCR-Zと比べてみると、全長・ホイールベースは大きく変わらないが、全幅は時代の要求の変化もあって、前述のべレットを除いても約150mmも狭い。そして重量においては、40年前のほうが約200kgも軽かった。エンジンはCR−Zのガソリン部分で比べても40年前のDOHC 1.6Lスポーツエンジンと現代の1.5L実用エンジンでは、ほぼ同一のパワーとトルクで、これは40年の技術の進化といえる。CR−Zは、更にモーターによるアシストがあるわけだが、それでもパワーウェイトレシオでは40年前のスポーツクーペに負けている。要するに40年の技術のアドバンテージは重量の増加でチャラ、いや寧ろ負けているという事態になっていた。
---続く---
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2010/12/5(Sun) |
ニッサン リーフ |
ニッサンの電気自動車、リーフが12月20日に発売される。三菱のi-MiVEに続いての市販電気自動車としては
第二号だが、i-MiVEが軽自動車なのに対してリーフは普通車だから、登録車のEVとしては第一号となる。なお、ニッサンでは「100%電気自動車」と謳っている。
20日の発売ではあるが、既に発表済のために、ディーラーには本カタログ&アクセサリーカタログが配布されているので、興味のある読者は早速ニッサンディーラーを訪問しては如何だろうか?
なお、カタログなんて待てない。今すぐに知りたいと言う場合は
http://ev.nissan.co.jp/LEAF/
にて、カタログに近い内容が公開されている。
リーフの価格はベースグレードのXが3,764,250円で、上級のGが4,060,350円となる。そして、政府からの補助金が70万円くらい出るようだから、事実上はXで300万円強となる。
あれっ?それじゃあ、もしかして、i−MiVEと変わらないんじゃあないか?
確かに、そのようですねぇ。軽自動車と1.5L級相当の普通車が同じ値段じゃあ、チョッと不味かぁねえかぁ??
リコール騒動で存続の危機に瀕して、やっとのことでそこから脱出して、次の希望の光であるi−MiVEに、ガツンっとストレート攻撃を仕掛けてしまった
リーフ。まあ、自由競争だから仕方が無いことではあるが・・・・。
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2010/12/2(Thu) |
2つのGTI |
GTIといえばVWゴルフが思い浮かぶが、最近発売されたポロのGTIも大変な人気のようだ。今、注文しても納車は春になるとか、試乗車どころか展示車も全て売れてしまって、見ることさえ出来ない状態だとか。
クルマは本来、走ってナンボだが、車輌が無いのではしかたがないから、スペックによる”脳内マニア的考察”をしてみることにしよう。
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|
Volkswagen |
Volkswagen |
Volkswagen |
BMW |
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|
(旧)Polo GTI |
Polo GTI |
Golf GTI |
130i M-Sport |
|
型式 |
|
ABA-9NBJX |
ABA-6RCAV |
ABA-1KCCZ |
ABA-UD30 |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
3.915 |
3.995 |
4.210 |
4.240 |
|
全幅(m) |
|
1.655 |
1.685 |
1.790 |
1.750 |
|
全高(m) |
|
1.465 |
1.460 |
1.460 |
1.400 |
|
ホイールベース(m) |
2.470 |
2.470 |
2.575 |
2.660 |
|
最小回転半径(m) |
|
4.9 |
4.9 |
5.0 |
5.1 |
|
車両重量(kg) |
|
1,180(1,210) |
1,210 |
1,400 |
1,480(1,460) |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC Turbo |
I4 DOHC
Turbo+S.C. |
I4 DOHC Turbo |
I6 DOHC |
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総排気量(cm3) |
|
1,780 |
1,389 |
1,984 |
2,996 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
150/5,800 |
179/6,200 |
211/6,200 |
258/6,600 |
|
最大トルク(kg-m/rpm) |
22.4/4,500 |
25.5/4,500 |
28.6/5,200 |
31.6/3,000 |
|
トランスミッション |
5MT |
7AT(DCT) |
6AT(DCT) |
6AT(6MT) |
|
駆動方式 |
FF(FWD) |
← |
← |
FR(RWD) |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
7.8(8.1) |
6.8 |
6.6 |
5.7 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
トーションビーム |
← |
4リンク |
5リンク |
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
205/45R16 |
215/40R17 |
225/45R17 |
前:205/50R17
後:225/45R17 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
車両価格 |
|
3ドア:237万円
(5ドア:258万円) |
294.0万円 |
368.0万円 |
515.0万円
(MT:504.0万円) |
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備考 |
|
AT設定なし |
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新型ポロGTIのエンジンは1.4Lのターボ+スーパーチャジャーで、これはゴルフ TSI
ハイラインのエンジン(160ps、24.5kg・m)を多少パワーアップしたもので、決して高性能車用のスペシャルエンジンではない。それでも、ゴルフGTIに比べて車輌重量が190kgも軽いことから、パワーウェイトレシオは同等となっている。
それにしても、よく似ている。特にフロントなんて、一見しただけでは区別が付かないくらいだ。
それでも、2台を並べれば大きさが違うので判別できるが、ポロGTI単独で見たらばゴルフGTIだと思うことは間違いない。
それにしても、ポロGTIの価格は294万円で、実際には殆どの車輌がオプションのディズチャージライトを付けるそうで、そうなると294+12.6万円で約307万円となり、ゴルフGTIとの価格差は約60万円
しかない。しかも、展示車さえ無いくらいに品薄のポロGTIは、当然値引きは無し!それに、対してゴルフGTIは上手く交渉すれば30万円程度の値引き
は期待できるようなので、実質の差は30万円しかないことになる。GTIとはいえ所詮はBセグメントのポロは、リアサスはトーションバー
だし、エンジンもゴルフ ハイラインをちょいとアップ(179ps)した程度だし。
でも、まあ、小さいことは偉大だから、その小ささが魅力で、どうしても欲しい人だっているだろう。そして、希少価値を維持する戦略から、将来的にポロGTIの供給が安定する事も無いだろう。
それでは、折角の潜在ユーザーを生かせないではないか?と、思うのは当然だが、このクルマは常に品薄による希少性を維持しないと、少し速いBセグハッチにチェック柄のシートやキャリパーを赤く塗ったりしても、結局は・・・・・。うっ、止めておこう。
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