2010年7月16日〜31日 ⇒ 7月1日〜15日
2010/7/29(Thu)
中国 東風汽車が第2位へ躍進
中国の自動車メーカーである東風汽車公司が2010年上半期売り上げで年間目標の57.7%を達成し、国内第2位へと躍進した。
詳細は新華社ニュースを参照 願うとして、東風汽車公司といえば既に7月22日の日記で売り上げ増を伝えたニッサンとの合弁である東風日産の親会社となる国営企業だが、事実上は日産車の合弁生産がメインとなっている。世間では東風は日産と運命共同体とも言われている程だから、日産車の好調が東風汽車公司の好調
に大きく貢献している事は間違いない。
なお、東風汽車については6月19日の日記で紹介している。
2010/7/24(Sat)
BMW523i
BMWの新5シリーズのラインナップにボトムグレードの2.5ℓモデルである523iが新たに追加発売された。これにより5シリーズはV8 4.4ℓターボの550i、直6 3ℓターボの535i、直6 3ℓNAの528i、そして直6 2.5ℓNAの523iの4バリエーションとなった。主要緒元を以下に示す。
BMW
BMW
BMW
BMW
523i
528i
535i
550i
車両型式
DBA-FP25
DBA-FR30
CBA-FR35
ABA-FR44
寸法 ・重量 ・乗車定員
全長 (m)
4.910
←
←
←
全幅 (m)
1.860
←
←
←
全高 (m)
1.475
←
←
←
ホイールベース(m)
2.970
←
←
←
駆動方式
FR
←
←
←
最小回転半径(m)
5.5
←
←
←
車両重量 (kg)
1,770
←
1,820
1,960
乗車定員 (名 )
5
←
←
←
エンジン・トランスミッション
エンジン型式
N55B25A
N52B30A
N55B30A
N63B44A
エンジン種類
I6 DOHC
←
I6 DOHC TURBO
V8 DOHC TURBO
総排気量 (cm3)
2,496
2,996
2,979
4,394
最高出力 (ps/rpm)
204/6,300
258/6,600
306/5,800
407/5,500
最大 トルク(kg・m/rpm)
25.5/
2,750-3,000
31.6/
2,600-3,000
40.8/
1,200-5,000
61.2/
1,750-4,500
トランスミッション
8AT
←
←
←
燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行)
11.4
10.4
10.6
8.3
パワーウェイトレシオ
(kg/ps)
8.7
6.9
5.9
4.8
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式
前
ダブルウィシュボーン
←
←
←
後
インテグラル・アーム
←
←
←
タイヤ寸法
225/55R17
←
245/45R18
Fr:245/45R18
Rr:275/40R18
価 格
車両価格
610.0万円
715.0万円
835.0万円
1,040.0万円
備 考
取得税75%減税
重量税75%減税
自動車税50%減税
取得税50%減税
重量税50%減税
なお、523iは他のモデルのシート表皮がレザーを標準としているのに対して、ファブリックが標準となり、上級装備を求めるとハイラインパッケージ(39万円)が必要となるが、そうなると価格的メリットが減ってしまう。何とも悩ましい問題だが、個人的には523iはファブリックシートで充分と思うのだが、レザーシート=高級ドイツ車という法則もあるようだ。
これでやっとメルセデスE250の対抗車種車種ができた事になる。さて、動力性能はどうなのだろうか?E250は買い得価格は納得できるものの、現状ではレスポンスの悪さにガッカリしたが・・・・。
写真は528i
2010/7/22(Thu)
東風日産、上期販売47%増
日産の中国の乗用車合弁会社である東風日産の新車販売実績が前年同月比47%増の33万台となった。
売れ筋としては新型ティアナが1万2000台(以下何れも月平均)、エクストレイル/キャッシュカイが7500台、シルフィ
は1万2000台、リヴィナ (LIVENA 中国名 骊威
、6月15日の日記参照) は1万台という成績だった。
また中国でも近日中に発売される新型マーチの予約は既に1万台を超えているという。
以上は新華社ニュース より。
今現在、日本では月平均で1万台以上売れる車種なんて軽自動車の売れ筋くらいなものだろう。それにしても中国の凄さが良く判るし、もしも中国のバブルが弾けたら、世界中が大変な事になるのは間違いない。
2010/7/21(Wed)
McLaren MP4-12C
マクラーレンのF1ドライバーであるLewis HamiltonとJenson Buttonがマクラーレンの最新市販(予定)車であるMP4−12Cに試乗する
動画が発表されている。
MP4−12Cは£125,000 〜 £175,000(1,662〜2,328万円)クラスのミッドエンジン、2シータースポーツで、このレンジのライバルにはフェラーリ458、ランボルギーニガヤルド、ポルシェ911ターボ、ベントレーコンチネンタルGTそしてアストンマーチンDB9などがある。
マクラーレンの市販車といえば”F1”が有名だが、これはクラスとしてブガッティーヴェイロンやフェラーリエンツオなどの”超”が付く高性能車のカテゴリーだから、これに対して12Cはもっと”量販”クラスを狙ったようだ。
ところで、MP4−12Cの意味は
・MP4:マクラーレンのレーシングカーのシリーズを表す。例えばF1ならばMP4/1など。
・12:完璧な性能と効率を表す。英国は12進数を使用するので、12は究極を意味する。
・C:カーボンモノコックを表す。
C12は3.8リッター 90°V8 ツインターボで600ps 600Nmを発生するM838Tエンジンを搭載する。また、トランスミッションは7速 Seamless Shift dual clutch gearbox (SSG) を搭載している。シフト操作はフォーミュラ1と同様にステアリングとともに回転するロッカースイッチで、右がアップ、左がダウンとなる。
12Cは2011年より生産され、初年度は1000台の出荷を予定しているというから、日本にも何台かは入ってくるのだろう。読者の中で、毎年スーパーカーと呼ばれるクラスの車を買い換えている恵まれたクルマ好きがいたらば、早いところ予約しておいた方がいいかも知れない。えっ、既に予約は済んでいる、って。恐れ入りましたです。
実はこのクルマ、今現在注文しても予約が一杯で納車は3年先になるとか。世の中には金持ちが多いのに驚く。
ところで、マクラーレンの販売網って、何処にあるんでしょうかねぇ?
内覧会のノベルティーって、何をくれるんだろうか?
何て考えてしまうのは貧乏人の悲しい性か。
2010/7/17(Sat)
アルト ワークス
1990年代には軽自動車のスポーツタイプというのが結構盛況だった。その代表がアルトワークスだったが、1998年10月の規格改定で長さ3.4m、幅1.48mと、それ以前に比べて長さが100mm、幅が80mm拡大された
。しかしエンジンは660ccに留まった事から、重量が増加してしまった分、高性能的に後退してしまった。
即ち、アルトワークスの最盛期は写真上のモデルまでで、その後は衰退の一途をたどってしまった。
それでは、新規格になってどの位性能が落ちたかといえば
スズキ
スズキ
スズキ
アルトワークス
RS/Z
アルトワークス
RS/Z
Keiワークス
型 式
E-HA21S
GF-HA22S
ABA-HN22S
生産期間
1997/4-1998/9
1999/10-2000/12
2007/6-2009-8
寸法 ・重量 ・乗車定員
全長 (m)
3.295
3.395
←
全幅 (m)
1.395
1.475
←
全高 (m)
1.380
1.450
1.530
ホイールベース(m)
2.335
2.360
←
ドア数
3
←
5
車両重量 (kg)
650
690
780
乗車定員 (名 )
4
←
←
エンジン・トランスミッション
エンジン型式
I3 DOHC
←
←
エンジン種類
K6A
←
←
総排気量 (cm3)
658
←
←
最高出 (ps/rpm)
64/6,500
←
←
最大 トルク(kg・m/rpm)
10.5/3,500
10.8/3,500
←
トランスミッション
5MT
←
←
パワーウェイトレシオ(kg/ps)
10.2
10.8
12.2
駆動方式
FF
←
←
サスペンション・タイヤ
サスペンション 方式
前
ストラット
←
←
後
トレーリングリンク
←
←
ブレーキ形式
前/後
ディスク/ディスク
Vディスク/ディスク
←
タイヤ寸法
前/後
155/55R14
←
165/60R15
車両価格
111.5万円
111.0万円
130.7万円
備 考
(消費税抜き)
(消費税抜き)
エンジンは同一で新規格になったことから車輌重量は40kg増加してパワーウェイトレシオ(P/W)は10.2から10.8へと増加してしまった。そして、その後アルトワークスはKeiワークスへと受け継がれていったが、こちらは更に重くP/Wは12.2まで悪化してしまい、往年のワークスの機敏さは完全に削がれてしまった。そのKeiワークスも昨年生産中止となり、いまや軽のスポーツタイプは絶滅
状態となった。
そんな具合だから、未だに旧規格のアルトワークスに乗り続けているマニアもいるが、何しろ10年選手だからメンテが大変だし、ボディも痛んできているだろう。そして安全性という点では可也ヤバイから、事故に至ったら命はない、くらいの覚悟も必要だが、それでも単車よりは大いに安全と思えば気にもならない・・・・という訳にもいかないだろうが。
この旧規格アルトワークスの速さは、結構なものだ。勿論、広い直線道路だったらパワーのあるサルーンの方が速いのは当然だ。例えば、4車線の国道で3リッター級のサルーンに乗っていて、隣に来たアルトワークスを青信号と共にブッちぎった、なんて自慢している輩がいるとしたら、一度狭いワインディング
路でアルトワークスに追従してみるといい。広い直線ならばバカでもチョンでもハイパワーのクルマに乗って右足を踏みつければ速く走れるが、 コーナーリングとなると腕と経験がモノをいう世界だから、踏みさえすれば速いという訳には行かない。3リッターサルーンをブランド品として買ったようなドライバーならば、腕の良いドライバーの操るアルトワークス相手では、恐らくコーナーでどんどんと引き離されてしまうだろう。
旧規格軽の何よりの強みは幅が1.4mしかないから、例えば先代のBMW5シリーズ(E60)の
1.845mに比べて445mmも狭いことになり、この差が絶大なアドバンテージをもたらすことになる。アルトワークスを笑う者は、アルトワークスに泣く・・・・・なんちゃって、ねっ。
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