B_Otaku のクルマ日記

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2010年7 月1日〜14 日
 
2010/7/14(Wed) プジョー 508


プジョーのフラッグシップである大型サルーンの508が発表された。
そして数ヵ月後には200hpのAWDであるハイブリッドモデルも発売されるという。これはCO2排出量が99g/kmで、さらにエレクトリックモードではゼロとなる。
 


508にはセダン(全長4.79m)とステーションワゴン(全長4.81m)の2種類があり、10月初旬のパリモーターショーで公開され2011年初頭に発売予定となっている。なお、508は2011年から中国の武漢でも生産される。





日本で発売されるのかどうかは判らないが、強度のプジョーファンからみれば理想のサルーン・・・・・なのだろうか。

 
 

        

2010/7/13(Tue) ポルシェ ニューカイエン その2


フロントインテリアの第一印象は パナメーラに似ている.。





メーターは基本的にパナメーラと同一だが、速度計のフルスケールが260km/hまでしかない。









今回のカイエンを見ると気のせいか地味というか、パナメーラの飛びぬけた高級感は無いような気がする。 しかし、考えてみればカイエンはパナメーラに比べて価格が安めに設定してある。
 
    エンジン パワー / トルク 価格
(万円) 
価格差
(万円) 
 

CAYENNE

V6 3.6L 300ps / 400Nm 795.0      
 

PANAMERA 4

1,167.0   372.0  
 

CAYENNE S

V8 4.8L 400ps / 500Nm 1,030.0      
 

PANAMERA 4S

1,436.0   406.0  
 

CAYENNE TURBO

V8 4.8L T 500ps / 700Nm 1,538.0      
 

PANAMERA TURBO

2,016.0   478.0  

同じようなグレードならばパナメーラはおよそ400〜500万円も高いのだから、内装に差がつくのは当然といえば当然ではある。

ところで、今回の新カイエン・デビューフェアーのノベルティはといえば、
これ↓



スケールは1/43。
もしかして、おまえ、これが欲しかっただけ、なんじゃあないのか?なんて、鋭いご質問。
判っちゃいましたかぁ・・・・・・。

 
 


 
2010/7/12(Mon) ポルシェ ニューカイエン その1


新型カイエンがいよいよ日本に上陸し、10〜11日にはデビューフェアーとして、各地のポルシェセンターでお披露目となった。以下の写真は新型カイエンSで価格は1030万円也。





ポルシェらしくスタイルはキープコンセプトだから、余程精通していないと新旧を一目で見分けるのは難しいかもしれない。



ラッゲージスペースは、まあ其れなりというか、馬鹿でかい車体の割には大したことはない。



カイエンSのブレーキは先代と同様に、シルバー塗装のフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミ対向キャリパーが装着されていた。



カイエンSのエンジンはV8 4.8リッター 400ps/6,500rpm 500Nm/3,500rpmを発生する。車輌重量は2,130kgもあるが、V8パワーで0〜100km/h加速は5.9秒という並みのスポーツカー顔負けの性能を発揮する。これがターボとなると500ps 700Nmの怪力で0〜100km/hは4.7秒!!という、ちょっとしたスーパーカークラスとなる。

次回はインテリアを紹介する。   
 


 
2010/7/11(Sun) Mercedes-Benz New CL


メルセデスCLクラスは今年後半に発売の2011年モデルから大幅な改良を施される。









新しいV8 ツインターボ 429hpエンジンは、10〜15%の燃費向上と23%のCO2排出量減少をもたらすという。
しかし、ねぇ。エコを考えたらCL550なんて買わないとは思うが・・・・・・。
 


 
2010/7/10(Sat) 近未来スーパーカーのコクピット


3月12日の日記で紹介したポルシェの
918スパイダーコンセプトは近未来のスーパーカーを提案したものだが、今回はこのクルマのコクピットを紹介してみよう。




先ずはコクピット付近の全景から。確かにセンターコンソールなどは未来的だが、一見それ程特殊にも見えない。

しかし、各部を見ると、やはり現在のポルシェとは違いハイテクを多用している。


各部の紹介をすると
① デジタル式のメーターの目盛は車輌停止(エンジンオフ)時でも表示されている。
② 回転計の外枠にはエンジンと電気モーターが発生する出力の割合を表示する”パワーメーター”がある。
③ 従来車の燃料計に相当するのがエンジンマネージメント(計)で燃料タンクとバッテリーの残量、そしてエンジンと電気モーターの航続距離を表示する。
④ 7速PDKのマニュアル操作用のロッカースイッチ(パドルスイッチ)。
⑤ ロータリースイッチとリターンボタンによって、スピードメーターおよびエネルギーマネージメントの表示を設定する。


⑥ ステアリングスポーク上にあるヘッドライト、ワイパー、スピードリミッターの操作ボタン。
⑦ 走行モード ”E−ドライブモード”、”ハイブリッドモード”、”レースハイブリッドモード”を選択するマップスイッチ。赤いボタンはブースト用。


⑧ リアビューカメラ、オンボードカメラ、サーキットプロフィールおよびレンジマネージャーなどを切り表示するセンターディスプレイ。
⑨ 空調やオーディオ、その他の各種機能をタッチパネルで捜査する。

という訳で、これらの機能の一部は既にレーシング専用モデルのポルシェRSスパイダーでも使用さているから、近い将来のポルシェのコクピットは上の写真のような雰囲気になるのだろう。
 


 
2010/7/9(Fri) ランボルギーニのクラッシュ


下の動画はランボルギーニガヤルドのワンメークレースにてコーナーでコントロールを失い壁に激突し炎上するシーンだが、まずは内容を見て欲しい。



この動画を見る限り、いくら壁に激突したとはいえ、あの程度で車体はバラバラになり一瞬で炎上してしまうなんていうのは、クルマに問題があるのではないか。昔からランボルギーニは見かけだけで、工芸品として飾っておくのならとも角、実際にサーキットなんて走れば直ぐにボロがでると言われているが、 この動画を見ると確かにそれは言える。
なお、ドライバーは命は取り留めたとは言え相当の重症のようだ。ポルシェGT3であのようなクラッシュをしたとして、果たしてあんなにバラバラになるだろうか?少なくとも、一瞬で炎に包まれる事はないだろう。

そう言えば明後日は参議院選挙の投票日だった。こんな大事な時に、ランボが燃えたなんて記事書いてる場合じゃあないだろう・・・・なんて、怒らないで下さいな。ここは、単なるクルマバカのサイトですからね。
 


 
2010/7/8(Thu) オペル アギーラ


オペルのサブBセグメントのアギーラは、日本でも発売されているスズキスプラッシュのOEM供給と伝えられているが、それではどの程度スプラッシュと同じなのだろうか。


先ずはフロントから見ると、グリルとライト、そしてバンパーにあるエアインテークなどが異なるが、それ以外は同一のようだ。


そしてサイドから見ると、殆ど同じ。


リアはナンバープレートの取り付け位置が違うのと、それに伴ってバンパー形状が多少異なる。


室内はグレード差にもよるだろうが、基本的には全く同じ。


ところで、欧州向けのインテリアの写真はどちらもダッシュボード上に小さい回転計がついている。これは日本国内で発売されいるスプラッシュには無いものだ。
エンジンは3気筒1ℓ 65hpと4気筒1.2ℓ 86hpそして1.3ℓ 75hpコモンレールディーゼルの3種類がアジーラとスプラッシュに共通で使用されている。

結局、スプラッシュとアジーラは、パレットとルークスの関係と同じだった。

ところで、上の写真を見ればMTに回転計付きと、国内向けのCVTに回転計無しに比べると、なにやらスポーディな仕様に感じる。いっちょう、こいつを国内向けに発売するのはどうだろうか。RHDが無理ならば、LHD のまんまで輸入すればマニアが返って喜ぶかもしれない。
 


 
2010/7/7(Wed) VOLVO V60


ボルボより全く新しいワゴンモデルのV60が発表された。



明瞭な楔形とクーペのようなルーフラインの一方で、後部は充分な余裕のスペースを確保している。しかし、多くのラッゲージスペースを望む顧客のためにはV70またはXC70があり、V60は他社のワゴンをライバルとはしていない、という。
確かにボルボワゴンに特徴的は切り立った後端は無く、最近流行のスタイリッシュなワゴンとなっている。





フロントダッシュボードの詳細写真は未だ発表されていないが、下の写真で見る限りは最近のボルボに共通の浮き上がったセンタークラスターなどが装着されているようだ。





メーターとステアリングスイッチなどは、現行のXC60とほぼ同じのようだ。そしてレザーシートのステッチのラインもXC60と同じだから、言い換えればXC60のワゴン版であり、確かに型番からもそういうことになる。

高性能版のT6は3リッターターボエンジンにより304hpの出力と440Nmのトルクを発生し、0〜100km/hを6.6秒で加速し、最高速度は250km/hに達する。T6には新世代の6速ATを装着し全てAWD(4WD)となっている。 現行の国内販売されいるXC60 T6は285ps、400Nmだから、それよりはハイチューンとなっている。
新型の4気筒直噴2リッターGTDi (Gasoline Turbocharged Direct Injection) エンジンは 203hpのパワーと1750rpmから300Nmのトルク発生する。0〜100km/h加速はATとMTでそれぞれ8.4秒と7.9秒で、最高速度はどちらも230km/h(リミッター速度)となる。
更に1.6リットルのGTDiエンジンは150hpのT3と180hpのT4の2種類があり、T3のトルクは240Nm、T4は1500rpmから5000rpmまで240Nmの最大トルクを発生する。また短時間のオーバーブース トで270Nmを得る事もできる。
5気筒2.4リッターターボディーゼルも2種類ラインナップされていて、高性能版D5はツインターボにより205hp、420Nmで0〜100km/hが7.9秒、最高速度はMTとATどちらも230km/hでリミッターが作動する。同じく5気筒2リッターのD3は163hp、400Nmを発生し0〜100km/hが9.4秒(ATとMT)、最高速度220km/h(MT) および215km/h(AT)となる。D5のATにはAWDも選択できる。

日本では現在V70T6 TE AWDが699万円(それでも以前の795万円より約100万円値下げされた)に対して、事実上同一内容のXC60T6 SE AWDは599万円と100万円も買い得なのが不思議だったが、ボルボの言い分としてはV70は上位車種で、XC60相当のワゴンは新発売されるV60という事になるのだろうか。しかし、ボルボの車名は40、60、80の偶数がサルーンで50、70の奇数がワゴンだった筈だが、V60というワゴンを追加してV70の下位車種という事にしたようだ。
しかし、そうなると時代遅れの5気筒エンジンを搭載したV70の下位モデルはどうなるのだろうか。ボルボはフォードの旧プレミアムグループだが、他のブランドは全て買い手がついてフィードから離れたがボルボは未だに買い手が決定していない。中国の吉利汽車集団が交渉しているといわれているが、未だ決着していないようだ。数年前には輸入元の最悪な方針と旧V70のどうしようもない出来の悪さでトラブル続出の時代は何とか切り抜けたようで、こらから何処まで持ち直すかが日本市場でも注目される。
 


 
2010/7/6(Tue) レクサス ES240


レクサスESといえば、数年前まではウィンダムという名前でトヨタブランドとして国内販売されていた。そして、テレビのCFでは「レクサスES。日本名ウィンダム」と盛んにやっていた。しかし、レクサス国内販売に当たってはISやGSは それぞれアルテッツアやアリストとは別物だから値段も高くなった、という説明をしていたのに対して、CFで大々的にES=ウィンダムと言ってしまったこともあり、レクサスとしはESの国内販売は行っていない。
まあ、ベース車のカムリが米国ではベストセラーなのに、日本ではマイナー車種となっているくらいだからESを国内販売したところで、果たして売れるのか、と いう理由も大いにあるだろう。

そして今日の本題はES240について。ESはカムリをベースにエンジンを直4 2.4⇒V6 3.5として、内装を豪華にしたものと思えば良いが、ES240ということは単なるカムリの豪華版?
実はこれ、中国専用モデルで、今のところ北米での販売は無いようだ。



そこで、このES240を販売低迷で喘いでいる国内のレクサスブランドとして販売したらどうだろうか、と考えてみた。先ずはベース車であるカムリの価格を調べてみたら、ベースグレードの2.4Gが250万円でトップグレードの2.4Gディグニスエディションが347万円 (そんなに、するんかよ)。

次に中国でのES350は54.5〜65.1万元(13.3円/元として、724〜865万円)でES240は39.0〜46.8万元(519〜622万円)。これに対してカムリ2.4は19.98〜36.48万元(266〜485万円)とESに対してベースグレード比でほぼ2倍の価格設定となっている。日本ではソアラがSCになった時点でも値上げは60万円程度だったから、中国のレクサスブランド車のボッタクリ度には恐れ入ってしまう。

今度は米国価格を調べてみると、ES350が$35,175でカムリは2.4が$19,959〜23,365で3.5ℓが$24,765〜26,318だから、カムリの最上級車種に対して1.3倍程度だった。そして、同じレクサスのIS350は$32145〜37595で、ES350とほぼ同一価格帯となっている。

と、まあ、色々実情を調べてみたが、日本国内のレクサスブランド最安値はIS250で392万円。となれば、もしもES240を国内販売するとなれば、4気筒と6気筒の差はあるが、ISと同じ程度の価格であり、そうなれば390万円くらいになってしまう。それに、カムリの一番高いヤツが347万円ということからもES240を390万円とするのは妥当なのかもしれない。
となると、あえてISがあるのに日本人には好まれないESを同等価格で発売してもメリットはないだろう。

という訳で、レクサスES240を国内販売する案は・・・・・・ボツ!!

となるのだろう。成る程ねぇ。確かに上手い案ならとっくにトヨタがやっているだろう。
そうなれば、国内レクサスの買い得モデルは近い将来出るCセグメントの LF-Chに期待をするしかなさそうだ。
 
 


 
2010/7/5(Mon) 輸入車の販売台数


日本で販売されている輸入車といって脳裏に浮かぶのは御馴染みベンツ・ビーエムに代表されるドイツのプレミアムメーカーだし、一般に欧州車というと、これらを指す場合が多い。 ただし、これは人によって大いに解釈が違い、欧州車=VWやプショー等の下位モデルとかフィアット(主にパンダと500)という話も良く聞く。この場合、確かに国産に比べてメリットが無いなんて言われると反論に苦しんだりするし、実際に欧州車を否定する輩の多くはこれ等を欧州車として議論をしている場合が多い。

と、まあそんな話は置いておいて、今回はこれらマイナーな輸入車について調べてみようと思う。先ずはブランド別の販売台数から。 下の表は輸入車新規登録台数から海外生産国産車、米国車その他(韓国等)を除いた、欧州車のみを抜き出したものだ。
 
  車名別輸入車新規登録台数  (乗用車、貨物、バス合計)
 

 

2009年度
2009.42010.3
2008年度
2008.42009.3

a/b%

 
台数(a)    シェア% 台数(b)    シェア%
1

VW

40,664   22.14   40,661   20.42   100.0  
2

BMW

29,657   16.15   31,928   16.03   92.9  
3

Mercedes-Benz

29,411   16.01   33,686   16.92   87.3  
4

Audi

16,978   9.24   15,604   7.84   108.8  
5

BMW MINI

10,920   5.95   12,197   6.13   89.5  
7

Volvo

6,760   3.68   6,531   3.28   103.5  
9

Fiat

4,759   2.59   3,847   1.93   123.7  
10

Peugeot

4,629   2.52   5,284   2.65   87.6  
11

Porsche

3,316   1.81   3,491   1.75   95.0  
13

Alfa Romeo

2,231   1.21   1,972   0.99   113.1  
14

Renault

2,162   1.18   2,216   1.11   97.6  
16

Citroen

1,298   0.71   1,412   0.71   91.9  
18

Jaguar

1,124   0.61   1,994   1.00   56.4  
24

smart

653   0.36   987   0.50   66.2  
25

Land Rover

591   0.32   738   0.37   80.1  
27

Ferrari

521   0.28   479   0.24   108.8  
28

Maserati

286   0.16   547   0.27   52.3  
30

Lotus

243   0.13   331   0.17   73.4  
32

Bentley

170   0.09   274   0.14   62.0  
33

Saab

164   0.09   218   0.11   75.2  
34

BMW Alpina

150   0.08   178   0.09   84.3  
36

Aston Martin

106   0.06   162   0.08   65.4  
37

Lamborghini

85   0.05   126   0.06   67.5  
38

Lancia

61   0.03   62   0.03   98.4  
39

Rover

55   0.03   42   0.02   131.0  
41

Rolls Royce

12   0.01   40   0.02   30.0  
42

Maybach

9   0.00   9   0.00   100.0  
43

MG

9   0.00   8   0.00   112.5  
44

Morgan

9   0.00   11   0.01   81.8  
45

Mini

8   0.00   2   0.00   400.0  
48

Bugatti

4   0.00   1   0.00   400.0  
50

RUF

4   0.00   0   0.00      
 

その

26,628   14.49   34,078   17.11   78.1  
 

Total

183,677   100.00   199,116   100.00   92.2  
              日本自動車輸入組合(JAIA)調べ

以前は国内でも販売されていたオペル、欧州フォードは既に撤退している。そりゃあ、そうだろう。欧州車といったって性能的にも信頼性でも国産車に敵わない大衆ブランドを、わざわざ割高を承知で買うのは、国産車には無い独特のフィーリングを求めているわけだから、日本人から見れば個性的なフィアット、シトロエン、プジョーなどは少数ながらも熱狂的なファンに支えられて何とか販売を続けている。そしてルノーはといえば、販売台数は各モデルで月に10〜20台というとても商売にはならないレベルだが、 上の表はバス・トラックも含まれているので、これら商用車が意外に売れているのかもしれない。

更にはヒュンダイは大型商用車(観光バス)のみを残して、乗用車からは撤退した。既にHPも 乗用車については完全に削除されていて、大型バスのHPとなっていた。ヒュンダイについては以前から日本では商売にならないだろうと 予言していたのだが、正にその通りになった。う〜ん、俺ってグレート! えっ?そんなの誰でも判っていた、って。確かに。
 


 
2010/7/4(Sun) 軽自動車販売推移 〜Apr.2010


5月19日の日記にて、1967年から2009年までの42年に渡る軽自動車の販売台数を調べたが、 今回は最新の2010年4月のデーターを使用して、軽自動車の2年間に渡る月別販売台数について調べてみる。


先ずは乗用車について。毎年3月に大きなピークがあるのは、年度末で販売合戦も激しい事と、企業や官庁が年度末予算で購入したことが考えられる。しかし、2010年はこのピークが低いのに対して、リーマンショックの約半年後である09年3月は大きく売り上げと伸ばしている。これは、官公庁による景気対策などで積極的な入れ替えでもあったのだろうか?


軽貨物については、09年3月のピークは更に大きく、これも官公庁の緊急な需要だろうか。軽貨物の大口需要先といえば日本郵便が思い当たる。

なお乗用も貨物も、3月以外に 何故か11月にピークがある。そして、これらのピークを別とすれば、通常月の売り上げは特にジリ貧という傾向は見られない。取り分けスズキの売り上げは安定している。年度毎の売り上げで見ると、確かに軽自動車はジリ貧だったが、こうして見ると年度末などの売り上げピークで大きく変わっているようだ。これを突き詰めるならば、もっと長いスパンで月毎の売り上げを調べるしかない。これは、そのうちにやってみたいとは思っているが、これって結構大変な作業になりそうだ。
 
 


 
2010/7/2(Fri) 欧州向け スズキ アルト


スズキ アルトといえば、国内では低価格軽自動車の代名詞として、知らない人はいないくらい有名だが、欧州でアルトというと全く別のAセグメントハッチバックだ。

主なスペックは
寸法:全長3,500×全幅1,600×全高1,470mm、ホイールベース2,360mm
エンジン:3気筒 996cc、68ps/6,000rpm 90Nm/3,400rpm

これはどこかで覚えがある。そう、スズキよりOEM供給されている欧州日産のピクソ(昨日の日記参照)のスペックとほぼ同一だった。





そこでアルトとピクソを比べてみたらば

これって、同じではないか。

そして、室内はといえば、アルトの写真はスポーツタイプのようで、後付の回転計がダッシュボード上にあるが、形状(樹脂の金型)は全く同じ。


因みに欧州アルトの性能は最高速度155km/h、0〜100km/hまで14秒と発表されている。

ここで国内向け軽自動車と欧州向けAセグメントの両アルトについて基本仕様を比べてみる。
 
    SUZUKI SUZUKI
    ALTO
(EC)
ALTO
(JAPAN)
全長(m) 3.500 3.395
全幅(m) 1.600 1.475
全高(m) 1.470 1.535
ホイールベース (m) 2.360 2.400
トレッド(m) 前軸 1.405 1.295
  後軸 1.400 1.290
駆動方式 FF
車両重量(kg)   930 710
乗車人数(人)   4
エンジン種類   I3 12valve
総排気量(cm3) 996 658
ボア×ストローク(mm) 73.0X79.4 68.0X60.4
最高出力(hp/rpm) 68/6,000 54/6,500
最大トルク(Nm/rpm) 90/4,800 63/3,500
トランスミッション 5MT/4AT
パワーウェイトレシオ (kg/ps) 13.6 13.1
燃費 (km/L) 22.2 21.8
備   考   燃費:JC08



 日本国内向けアルト(軽自動車)











欧州仕様はトレッドで110mmも広く、全高が65mm低いという安定したフォルムで、当然走行安定性や安全性の向上が考えられる 。やっぱり、国内の軽は世界基準のAセグメントに移行するべきと思うのだが・・・・・・。


 
2010/7/1(Thu) 日産 PIXO


5月の欧州日産の売り上げの中では、キャッシュカイ(デュアリス)が約2万台という好調な売り上げを記録したそうで、日本人から見れば何でデュアリスがそんなに売れるの?と、不思議に思うが、欧州ユーザーのフィーリングにピッタリなのだろう。
それ以外ではマイクラ(マーチ)がモデル末期とはいえ約6,500台と順調な売れ行きを示している。そして 昨年春から販売されているピクソが約2,500台と貢献した。
と、聞いて思うのは、ピクソ(PIXO)って、何モノ?という疑問が。

実はこのクルマはAセグメントのコンパクトカーで、インドのマルチスズキで生産されている、OEM供給車だった。主なスペックは
寸法:全長3,565×全幅1,600×全高1,470mm、ホイールベース2,360mm
エンジン:3気筒 996cc、68ps/6,000rpm 90Nm/3,400rpm
車輌重量:930〜955kg

このスペックを見ていると、日本でも軽自動車の優遇税制が廃止された場合は、この手のクルマが代わりとなるのだろう 、なんて思ってしまう。そういう面では、スズキは何時でも脱軽自動車が可能な訳だ。流石は鈴木会長、考えてますねぇ。





写真で見る雰囲気は、殆ど軽自動車という感じかな。



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