ポルシェ911の09モデルの詳細が明らかになった。
今回はかなり大きな変更があったが、外観は例によってキープコンセプトで、門外漢には外観上でどこが変わったのかが判らない。
先ずはフロントのエアインテイクとポジションライトに変更があった。言ってみればボクスター顔になってしまったようで、911オーナーとしては複雑な気持ちだろう。
エンジンには大きな変更があり、伝統の水平対向6気筒が遂に直噴化された。これにより最大出力はカレラ/カレラSが
それぞれ325/355ps→345/385ps、最大トルクは370/400Nm→390/420Nmと排気量が殆ど変らないにもかかわらずアップしているのは、やはり直噴化による効果だろうか。
エンジンの直墳化とともに09モデルの最大の目玉は、2ペダルに流行のツインクラッチによる7速シーケンシャルミッションが搭載されたことだ。PDK(ポルシェ・ドッペルクッブルング)と呼ばれるが、基本的にはVWのDSGと同等のようだ。
操作はセレクターレバーでP→R→N→Dと一般的な配列により、DレンジではATモードとなる。Dから左に倒してMというのも従来からのポルシェTipと同じだが、最大の違いはセレクターレバーでシフト操作もできることだ。
従来Tipの場合、シフトはステアリングスイッチのみだったので、人によっては使い辛いと感じたと思う。ただし、押してアップというのは個人的には違和感がある。
同様にステアリングスイッチも親指で押してアップ、人差し指で引いてダウンとなっているが、個人的には右を引いてアップ、左を引いてダウンが好ましいし、世界的な基準となっているのだが・・・・。
インテリアは基本的には変わらないが、ナビが標準装備されることと、センターコンソールのオーディオ&エアコンパネルのカラーがカンメタからブラックになった事くらいか。
この09モデルの日本での最初のお披露目は、9月中旬に恵比寿のホテルで催される、恒例の内覧会という事になる。そして、現車がPCに到着するのが10月初旬だから、少なくとも10月中旬には試乗が出来るだろう。
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