昨年の東京モーターショーでデビューして、国を上げての大騒ぎと言っても良いほどの話題となった日産GT-Rだが、最近は一般社会での話題は殆ど無くなってしまったようだ。まあ、そんな事は日産にしても想定内だろうから、年末に発売予定の噂のVスペックで話題を取りも戻そうという計画と思う。
ところで、いまだに試乗車は殆ど用意されていないようだが、これが益々特定のユーザー以外が興味を失う原因になっていないか?とも思う。そんな折、オリックスがGT-Rのレンタカーを始めるというニュースが話題となったが、その条件がなんと
1.首都圏在住
2.運転歴20年以上
3.ゴールド免許所持
だそうだ。
首都圏在住って、地方からGT-Rのために出てきて、オークラ(ニューオータニでも何でもいいが)に泊って1日GT-Rに乗るというのは条件から外れることになるのか?
運転暦20年以上ということは、18で免許を取得したとしても38歳以上。それ以下では、IT企業のオーナーは元より、腕利きの
ITエンジニアや、一流会社のエリート、勿論勤務医や公認会計士などの高度な専門職で30代前半では、条件外となる。こういう層が乗ってみて
、気に入ったら買おうかなんて思っていても、条件外という間抜けさ。
そして、ゴールド免許所持ということは、自慢のFやPやMで巡航中に運悪く運悪く光電管のネズミ捕り(最新鋭のレー探でも検出できない)に引っかかった社長も当然資格なしとなる。それでは、GT-Rをレンタルできるのは、ペーパードライバーやクルマも運転技術も制限速度
内で周りの迷惑顧みずにヨロヨオ走る、旧規格の軽のNAに乗っているオヤジくらい・・・・なんていう笑い話も出来そうだ。
このレンタカー、貸し出し期間が08年7月20日から8月31日
までだそうで、それが終わったら中古車としてタタキ売って、元をとろうという目論見だろうか?それに、取り扱いは六本木ヒルズ店のみだそうだ。
そういう面では、価格的には同等のIS-Fの試乗車を用意しているレクサスや、M3の試乗車を置くBMWディーラーなどの努力は、そのうち実を結ぶのではないか。GT-Rは確かに性能的にIS-FやM3の敵ではないが、だからといって殿様商売をしていると、そのうち痛い目にあうような気がする。なぜならば、IS-Fを買う気はなくても、これに試乗したのが縁で、結局はスカイラインを止めてIS250にした、なんていうユーザーだって徐々に増えるだろうし、そうなればレクサスの価格差には、それなりの経費が含まれているのを納得するユーザーも徐々に増える布石となるだろう。後はレクサスブランドのクルマ自体を、もっと魅力あるものにするのも忘れてはならないが・・・。
ところで、最近GT-Rのミニカー(1/43)が発売された。国産なので生産台数も多いし、取り分け話題のクルマだから、更に多くの数を仕込んだのは想像できるが、それにしても未だに売れ残っている。普通は話題の車種がミニカーになれば、アッという間に売り切れ状態になるのが常識なのだが。
これに比べて写真右のGT2は手に入れるのが大変だったのなんのって。ポルシェの純正モデルで、発売されたと同時に押さえようとしたら、もうその時点で売り切れ!世界中のマニアは一気に飛びついたというところか。
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