B_Otaku のクルマ日記

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2007年9月
2007/9/30 (Sun) NISSAN SKYLINE COUPE その2


エクステリアがセダンとは全く別物なのに対して、インテリア、特にダッシュボードは、そのまんまセダンそのものだった。





新スカイラインクーペのグレード構成は、ベースグレードの370GTが369.6万円(ATのみ)、豪華仕様のType Pが401.1万円(ATのみ)、スポーツ仕様のType Sが411.6/417.9万円(MT/AT)、そして豪華スポーツ仕様のType SPが441/447.3万円(MT/AT)となっている。
写真のレザーシートはType PとSPに装着されるが、質感はといえばイマイチ。まあ、日産のレザーの質感は改善の余地があるのは今更いうまでもないが。
Type SとSPには19インチホイールとオポーズドキャリパー(フロント4ポット、リア2ポット)が装着されている。
ナビは全グレード共オプションで29.82万円、更にインテリジェントクルーズコントロールなどのハイテク制御と組み合わせたナビは41.9万円。すなわち、Type SPにナビをつければ総額は500万円を超えるのは間違いない。そう、昨日の表では作為的に、BMW335iクーペより300万円も安いと書いたが、実質は精々200万円。しかも、BMWなら、タイミングによっては大幅値引きの叩き売りも有り得るから、実質の価格差は更に縮まることになる。いや、もっと居直って、この日本で300ps超えなんて全く不要だから、自分にはBMW320iクーペで十分、となれば価格は427/438万円(MT/AT)となり、何と逆転してしまう。

さて、そこで提案だが、クーペにも250GTを設定するという案はどうだろう。実際にBMW3シリーズクーペの場合も、売れ筋は320iだから、クーペユーザーの多くは、そのスタイルの魅力を感じていると解釈できる。スカイラインのセダンの場合は250GTが約280万円だから、これに相当するクーペを40万円高で設定すれば、320万円となり、買いやすさは大いに改善されると思うのだが。そうなれば、300万円級のユーザーが、BMW116iやアウディA3(1.6)などに流れるのを阻止もできるし。日産さん、どんなもんでしょうね?


2007/9/29 (Sat) NISSAN SKYLINE COUPE その1


昨年のセダン発売から約1年ほど経過して、いよいよV36スカイラインクーペが発売された。デザインはセダンを基本としているが、実際には外形パーツで共通しているのはドアのバンドルとサイドマーカーランプくらいだそうだ。





エンジンはVQ37VHRという新型で、目玉はVVEL(バルブ作動角、リフト量連続可変システム)とか。
しかし、それってBMWのバルブトロニックと同じではないのかな?
しかも”バルトロ”はBMWとしては、今や旧世代になりつつあるような・・・・。



と、まあ、難いことは言わずに、国産車原理主義者的に言えば、スペックで比べれば一目瞭然で、BMW335iクーペよりも300万円以上安くて、性能は同等以上!成るほど、335iクーペにクラウン1台分余計に払うのは馬鹿の典型、クルマを知らない見栄っ張りということですかな。う〜ん、勉強になります。
 
      NISSAN SKYLINE BMW 335i PORSCHE
        COUPE370GT COUPE CARRERA
エンジン   3.7L V6 3.0L 直6ターボ 3.6L 水6
  最高出力 ps/rpm 333/7000 306/5800 325/6800
最大トルク kg-m/rpm 37.0/5200 40.8/5000 37.8/2500
変速機   6MT/5AT 6AT 6MT/5AT
駆動方式   FR FR RR
  寸法 全長 mm 4,655 4,590 4,425
    全幅 mm 1,820 1,780 1,810
  全高 mm 1,390 1,380 1,310
ホイールベース mm 2,850 2,760 2,350
車両重量 kg 1,620 1,620 1,440
タイヤサイズ F225/50R18
R245/45R18
F225/45R17
R255/40R17
F235/40R18
R265/40R18
価格 万円 369.6 701.0 1115.0
  仕様     370GT(AT) 335i MT

それでは、スペック上では同等なのに、335iよりも更に400万円以上高く、スカイラインに比べれたら750万円!以上も高いポルシェカレラは、どうなのですかね??

と、今回は国産車原理主義者に華を持たせて、次回につづく。

2007/9/24 (Mon) TOYOTA SPORTS 800


前回のトヨタ2000GTと違い、今回のスポーツ800は当時の大衆車であるパブリカをベースにした軽量スポーツカーで、エンジンは空冷水平対抗 2気筒OHV、790ccから 45ps/5400rpmの最高出力という、数字だけみれば何とも非力に感じるが、580kgという軽量なボディと優れた空力特性のため、同じ800ccながら4気筒DOHCという高度なエンジンを搭載したホンダS800に迫る性能を発揮していた。





ホンダS800が「エスハチ」と呼ばれたのに対して、このスポーツ800は「ヨタハチ」と呼ばれ親しまれていた。さらに当時のレースでの活躍も中々立派なもので、パワーより軽量化が如何に大切かを教えてくれている。現在のトヨタは、このような小型、軽量で空力特性の優れたスポーツカー、すなわち現代版ヨタハチを出す気はないのだろうか?まあ、このご時世では、出しても売れないだろうとは思うが・・・・・。
 

2007/9/22 (Sat) TOYOTA 2000GT


40年前の国産車といえば、外車(輸入車とは言わなかった)に比べてカッコ悪い、性能悪いと、我々日本人にとってはなんとも情けない実情だったが、1967年に発売されたトヨタ2000GTは、スタイル、性能共に当時の日本車の水準から飛びぬけていた。



実はこの2000GTを開発・生産したのはヤマハ発動機でトヨタは販売のみ。なんと、40年前から、販売のトヨタだったことになる。エンジンは2L、直列6気筒DOHCと、当時の国産車の主流がOHVだった時代としては、これまた群を抜く高度な機構だった。



当時の価格は238万円。社長さんたちの乗るクラウンが100万円だった時代だから、2000GTがいかに特出した存在だったかが判る。このようなフラッグシップ的存在のクルマは、メーカーのみならず、国としての誇りにもなる点が、クルマという工業製品の特殊なところだろう。そんな意味では、現在国産車の頂点が不在となっているから、掲示板のバトルでも国産派には分が悪い。そんな中、年末にはニッサンGT−Rも発売されるようだし、そうなればポルシェより国産の方が勝っているという主張も成り立つ訳で、脳内口バトルファンには朗報でもある。それまで、あと3ヶ月。

2007/9/19 Wed) LEXUS SC430


国内レースとしては人気のあるスーパーGTシリーズで活躍中のSC430。勿論市販のレクサスSC430とレースーに出ているSC430は全く別物だし、ユーザーもそんなことはお見通し。レースでどんなに活躍しても市販のSC430や中古のソアラの人気が上がったという話も聞かない。





ただし、この手の話は世界共通で、メルセデスのSLK−GTRだって市販のSLKとは全く別物の化け物レーシングカーだし。そんななかでも、下の写真の車は市販車としてはレーシングカーに近い内容を持っている。



それでも、まだ不満なユーザーには下の写真の車もある。ちゃあんとナンバーを取って公道を走れてしまうのがナンとも凄い!


 

2007/9/17 (Mon) BMW New M3 その2


前回に引き続き、今回はインテリアとエンジンを紹介しよう。



インテリアは3シリーズクーペ そのものだが、よく見ればコレデモかの高級素材を使用している。写真はウッドトリムが付いているが、他にチタニウム、アルミニ ウム、カーボンなどがある。今のところは6MTのみの設定だが、来年早々にはSMGもしくは噂のDSGタイプの2ペダルシーケンシャルシフト版が追加されるだろう。



RHDのMTでは宿命的なペダルスペースの少なさはM3でも同様で、ペダル間隔はチョッと狭いから、工事用の安全靴では運転できない。



8200rpmのレッドゾーンの回転計やフルスケール330km/hの速度計が、このクルマのパフォーマンスを暗示している。速度計は120km/h以下と以上で目盛りの間隔が異なるのもM5と同じ。
ところで、エンジンのスペックからいえば、最高出力は8300rpmで発生する筈なのに、写真の回転計ではそれ以前でレッドゾーンとなる。もしかして、温度条件などでレッドゾーンが変るのだろうか?



リアシートは二人の大人が乗ることが出来るから、一応まともな4シーターと考えて良い(写真左)。勿論、サルーンよりは狭いが、ポルシェカレラと比べれは劇的に広い!
ドアを開ければ、これもお馴染みのM3マーク(写真右)。シート表皮のレザーの質も見るからに品質が高そうで、ステッチもしっかりしているし、如何にも手をかけているという雰囲気が伝わってくる。伊達に一千万円は 取らないようだ。



そして、ハイライトはこのエンジン。V8、4Lで420ps/8300rpmの最高出力と400Nm/3900rpmの最大トルクを発生する。いくらコンパクトとはいってもV8エンジンを3シリーズのボンネットに押し込んでしまったのだから、 中はギッシリと詰まっている。 420psという性能はポルシェカレラS(1292万円)の355psを大きく上回り、GT−3(1598万円)の415psと同等だから、M3の996万円という価格は買い得(!?)でもある。
さて、このニューM3の乗り味は?その前に、M3の試乗車なんて用意されるのだろうか?このクラス(一千万円級)のユーザーの場合はATが常識だら、試乗車を下ろすとしても、少なくとも2ペダルが準備される来年以降になるのは間違いない。
この頃にはニッサンGT−Rも発売される頃だし、V8-5LのレクサスIS−Fも発表されているだろう。今年の年末は超高性能車の話題で盛り上がるのは間違いないが、価格を考えれば、普通のマニアには無縁の世界。それでも、こういうフラッグシップは、いつかは手にしたいという夢を見られるだけでも存在価値が大きい。どこかの掲示板でM3vsGT−RとかM3vsIS−Fとかで喧々諤々の大騒ぎになるのは間違いない。

−完−

2007/9/16 (Sun) BMW New M3 その1


9月15日に新型M3が発売された。



基本的には3シリーズクーペなのだが、現車を見ると、その迫力というかオーラが漂う雰囲気は一目で只者ではないクルマであることが判る。と、いってもクルマに興味の無い人から見れば、320iクーペと何処が違うということにもなるが・・・・・。



リアの眺めは、例によって左右各2本出しの排気管がさり気なく出ている。 それ以外の最大の識別法はトランクリッドのエンブレムで、巷でよく遭遇する3シリーズクーペにMの部分(左半分)だけを貼ったナンチャってM3でもお馴染みのエンブレムだ。



フロント(写真左)は8.5J×19ホイールに245/35ZR19タイヤを、
リア(写真右)は9.5J×19ホイールに265/35ZR19タイヤを装着している。
庶民としては、タイヤ交換に幾らかかるのかと心配になったりする。



ブレーキはフロント(写真左)が2ポットのピンスライド、リアは1ポットと、例によってエンジンパフォーマンスの割りにはショボいキャリパーを装着している。性能的には十分とは 言っても、そろそろ何とかする気は無いのだろうか?その割にはドリルドローターを使用している点もM5と同じ。

次回のインテリア&エンジン編につづく。

2007/9/14 (Fri) ブレイド マスター


発売当初から世間でボロクソに近い酷評をされているヴァンガード。しかし、それ以上に世間でよく言われないのがブレイドマスター。すなわちブレイドの3.5L版だ。確かに、状況から考えて、あまり褒められたものでは無さそうだが、そうはいっても、クルマは乗ってナンボだから、実際にハンドルを握って見なければ判らない。
と言う訳で、乗ってきましたブレイドマスター。詳細は近いうちに試乗記に纏めるとして。



リアからみれば、殆ど只のカローラハッチバック。それにまさかのV6 3.5Lを積んでいるとは、殆どのドライバーは気が付かないだろう。
そう、ナンチャってカローラとしては、抜群の面白さを発見した。
まずは、下の写真をご覧あれ。





それにしても、カローラにブッちぎられた996カレラのドライバーのショックたるや、容易に想像できる。そういう面では、これ、結構面白い。

2007/9/9 (Sun) ヴァンガード


トヨタから新車種としてSUVのヴァンガードが発売された。実はこのクルマ、言ってみれば事実上のRAV4ロングで、その事もあり、世間での評判は極めてよろしくない。安易だの何のポリシーもないだのと、はっきり言ってボロクソに近い前評判というクルマも珍しいが、そういえば最近では同じトヨタのブレイドも評判が悪かった。



フロントから見た外観は、最近のトヨタ車に間違いないというスタイルをしている。その面ではトヨタとしてのアイデンティティは持っている事になるから、まあ、ボロクソ言う程悪くもないとも思うが。それよりも、一足先にモデルチェンジされた日産エクストレイルと比べると、一回りサイズが大きく感じる。これはライバルでなく、カテゴリー違いということだ。



室内の雰囲気はコテコテのトヨタ色満開で、一見革のようなシボのダッシュボードは、単なる硬質樹脂で、メーターフードなんて良く見ればプラスチック丸出しだ。価格的には近いマークXと比べると、ダッシュボードなんて雲泥の差で、マークXの内装の方に金をかけているのは、戦略なのか、それとも次期マークXはこんな風にチャチになるのか?



展示車の内装のアクセントとして、アルミヘアラインにブロンズのアルマイトメッキをしたような雰囲気のパネルが多用されていた。これも一見すると目新しいし、アルミのヘアラインは欧州車のスポーツモデルではトレンドでもあるが、あちらが本物のアルミなのに対して、ヴァンガードのは当然ブラスチックだから、良く見ると何となくヤッチい。



ヴァンガードの最大のメリットはリアに緊急用とは言えサードシートが装着されていることだ。このシートは当然子供程度しか座れないが、実家の両親と共に親子3代での外食などには実に便利だ。このコンセプトは新型のX-5とも同じだし、上の写真(右側)を見て判るように、3点式シートベルトや立派なヘッドレスト(写真では下げているが)も完備している点でもX-5とそっくりだ。何より、このサードシートの凄いのは、折りたたんだ時に、ラッゲージスペースの下に収納(写真左は右側シートを畳んだところ)されることで、この設計者には拍手喝采をしたくなるほどの出来だ。

さて、このヴァンガード、試乗車はといえば、ただ今準備中とか。しかも各店舗には置かずに、大規模な拠点のみだとか。う〜ん、売る気があるんかいな?と言いたくなる状況でもある。ヴァンガードはカローラ店でも扱っているが、今回のディーラーはトヨペット店だから、取り扱い車種のなかでも最も出来が良くて、自信を持って勧められるハリアーが、来年からはレクサスにトレードされてしまい、この代わりに与えられた安物に対して、やる気がない気持ちは良く判る。今ならハリアーも売っているから、良心的なディーラーマンならハリアーを勧めてしまうだろう。イカンなぁ、そんなことじゃ、厳しい世の中を渡っていくセールスマンとしては失格だねぇ。こんな時は、ハリアーを買いに来たお客さんに、ハリアーなんて末期モデルよりも、新型のヴァンガードの方が買い得だとか何とか言って、不人気車を売りつけるくらいでないと、ねぇ。
と、いう訳で、ヴァンガードなんて高級車を扱えると喜んでいるカローラ店に行けば、もっと気合が入っているかもしれないが、残念ながらカローラ店には全くコネがない。

2007/9/2 (Sun) New Cクラス


このところSUVシリーズとして、内外のフルサイズSUVを中心として紹介してきたこともあり、久々の大物正統派セダンであるメルセデスベンツCシリーズと取り上げるのが遅れてしまった。ようやくSUVもひと段落ついたところで、本日、やっと試乗をしてきた。



今回からは従来路線のエレガンス(写真左)とスポーティ路線のアヴァンギャルド(写真右)の2本立てで、特にフロントグリルが大きく異なる。



先ずはベースグレードのC200エレガンスに試乗してみると、これが実に良い。価格は450万円だが、なんとナビを標準装備しているから、320i(411万円)と実質的な価格はほぼ同じ。しかも、乗ってみればC200(184ps/250Nm)の動力性能は320i(150ps/200Nm)より明らかに勝っている。320iの場合は、400万円以上出して、この性能は無いだろうと思うユーザーが多いようだが、C200ならば、文句は出ない程度の性能は持っていた。そして、ハンドリングもBMW顔負けで、何より乗り心地は圧倒的にC200の勝ち!
そこで、気を良くして、今度はC300(664万円)に乗ってみた。こちらは当然ならが更に上手で、文句なしのお勧め車種だった。価格的にもBMW335i(668万円)と真っ向勝負で、この比較も面白い。
それにしても、最近落ち目のダイムラーだが、そこは流石に世界一の底力を持つ名門だけあって、社運を賭けての新Cクラスは、正に3シリーズを研究し尽くしているようだ。こうなると、BMWも安心してはいられない。特に320iの動力性能を何とかしないと、今後は厳しいだろう。いや、それ以上に辛いのは、国産プレミアムDセグメントと自称する例の高級ブランドだろうか?

 

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