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2020/7/31 (Fri) Toyota Corolla Cross (2021)
最近の SUV ブームにより各社ラインナップに SUV を充実させつつある今日この頃だが、今度は世界のベストセラーカーであるカローラのラインナップにも SUV であるカローラ クロスが追加された。
名前の通りにベースはカローラだが一見した外観はかなり異なる。しかしそれは背が高い事やフロントグリルが全く異なる事が原因であり、ドアパネルやグラスエリアの基本デザインは共通点がある。
リアデザインもカローラ ツーリングとの共通点は多いが、ボディの高さが大きく異なるために、パネル自体は新たに起こしたものであり、完全な共通部品はほぼ無いようだ。
ではインテリアはどうだろうか。
三流カー雑誌系のウェブサイトではカローラ クロスのインテリアを『既存のシリーズの流用ではなく、カローラクロス用にデザインされている。』と書いているが、両モデルと見比べればダッシュボードは明らかに共通となっているのが判る。またコンソールも共通のようだ。しかし SUV のクロスはダッシュボードの位置が高いために、このままではダッシュボードとコンソールが上手く繋がらない。そこでセンタークラスターのみそれぞれに専用のものを用意して上手く共通化している。
ダッシュボードは衝撃時のパッドとするために骨格となる樹脂部品の上に弾性樹脂をモールドするなど複雑な金型を必要とし、これはイニシャルコストが高価な為に極力共通化したい。またコンソールには AT セレクター等を配置するために、ミッションに繋がるメカ系までを考えると、これまた共通化したい。
と言う事で、流石はトヨタ。上手く共通化しているし、それでいてパンピー(一般ピープル) どろこか3流評論家程度なら騙せるくらいの ”別物感” を達成している。えっ、3流評論家はパンピーだって?
カローラ クロスの発売は日本では8月末頃と言われている。C-HR では小さいし RAV-V ではデカい、というユーザーにはピッタリかもしれない。
なお何時ものようにカローラ クロスの詳細は下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/toyota/2021-corolla_cross/
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2020/7/26 (Sun) 2020年前期 国産車販売台数
今年上半期の国産車販売台数は7月初旬に発表されていたのだが、なにせ新型コロナウイルス騒ぎで世の中完全に変わってしまうという、今まで経験した事の無い状況と、中国は共産党が遂に狂いだして下手をすれば米中戦争か、という状況ではクルマの販売台数に話が及ばなかった‥‥というのが正直なところだ。
それで結果はといえば、これも新型コロナウイルスの影響だろうと思われるのは、前年比で多くの車種が激減している事だ。ざっと見ただけで60~70%は当たり前という状況で、これではディーラーの経営が心配になってしまう。まあ本来クルマが売れる筈の年度末や新学期などが外出禁止なのだから、それぁ売れる訳は無い。
そんな状況で2位のカローラと3位のフィットは前年比で増えているのが判る。1位のライズについてはブランニューモデルということで昨年の同時期には販売していなかったのでデーターは無い。またカローラは昨年9月、フィットは今年2月に FMC されているから、新車効果が効いているし、4位のヤリスも名称が変わったが事実上はヴィッツの FMC と言う事で、1~4位は全て新型車だった。
そんな状況の中で5位のノートはよく頑張っているが、これは発電式 EV とも言うべき e-POWER の恩恵だろう。同様に11位のセレナも e-POWER 設定車だが、それ以外の日産車はと言えば、表を見れば一目瞭然で惨憺たる結果だ。そして増々トヨタの一人勝ちというのも例年通り、というよりも更に独占体制が強くなっている。
今後新型コロナウイルスの状況がどうなるのか全く予断は許さないが、自動車メーカーのみならず日本中の企業が、いや世界中の企業が行き成り業績不振に陥ったのだからこれは大変な事だ。
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2020/7/21 (Tue) ベトナム小型車販売台数
韓国では今年上半期のベトナム乗用車販売台数で現代自動車がトヨタを抜いて1位になったとホルホルしている。何やらまた胡散臭い統計じゃないのか? 何て事もあって、先ずはベトナムの乗用車販売状況を調べてみた。
それが下の表で、統計上小型トラックも含まれている。というよりも米国の統計を見れば判るように海外では SUV はトラックに分類されるために、日本の感覚で乗用車の販売統計とは少し違う。
表を見るとトヨタのヴィオスがダントツでヒュンダイ2車が大きく差を付けられているが、それでも5位のマツダ3以下のドングリの背比べ的な状況よりはとびぬけてはいる。またその間に4位の三菱車が入っているが、意外にも三菱は東南アジアでは結構強いのだった。
そこで上位4車種についてもう少し詳しく調べてみた。
トヨタ ヴィオス (Toyota Vios)
トヨタの東南アジア・中東地域向けのサブコンパクトセダンで、向け先によってはハッチバックも用意される。内容的には日本で最近までヴィッツとして販売されていたクルマを4ドアセダンにした、というところだ。現行モデルは 2013年に発売されたものだから決して新しくはない。生産は中国の天津一期トヨタとタイのトヨタ・モーター・タイランドで、ベトナムでは輸入車という事になる。
販売台数ではダントツの1位であり、特にタクシー用としては極めてメジャーだという。まあタクシーは耐久性が命であり、ヒュンダイ車何て使えばすぐボロが出るから、トヨタが強くて当たり前だが。
ヒュンダイ アクセント (Hyundai Accent)
ヴィオスとは真っ向からのライバルとなるヒュンダイのサブコンパクトセダンで、現行型は2018年にFMC された最新モデルでハッチバックもあり、韓国と共にベトナムでも生産されている。しかしそのスタイルはグリルこそ違うものの、全体フォルムはヴィオスそっくりで、FMC を機にライバルそっくりにしたのだろうか。
なお、アクセントは米国でも販売されていて、旧モデル時代とはいえ 2012年-2015年の登録台数100万台当たりのドライバー死亡事故件数は104件という「輝かしい記録」を樹立している。
ヒュンダイ グランド i10 (Hyundai Grand i10)
アクセントよりも更に小さいAセグメント車で生産はインドやトルコで行われている。ヒュンダイでは最小クラスだが、韓国では販売されていない。それと共に今やAセグメント車の生産メーカーが少なくなってしまった欧州では、結構売れているようだ。尤も欧州と言ってもドイツやフランスの訳も無く、主に旧東欧圏等ではあるが。
このサイズを考えればボディ形状は当然ハッチバックだがそこは途上国の常で、クルマ=高級品=セダンという感覚だからこんな小さい車でも4ドアセダンが発売されている。
ミツビシ エクスパンダー (Mitsubishi Xpander)
市場が小さいベトナムとはいえ、ミツビシ車が上位に入るというのも東南アジア独特のもので、実はミツビシは昔からこれら新興国には強かったのだ。
そして販売上位車が全てサブコンパクト以下のベーシックなモデルだが、エクスパンダーは3列シートを持つ堂々たるミニバンだ。いやそのスタイルは SUV 的でもあり、乗車定員の多いパースンキャリアーと SUV の走破性を兼ね備えた車種だ。その為に新興国の富裕層にはピッタリであり、日本では販売していない事から知名度は低いが ASEAN ではメジャーなクルマなのだ。なお製造はインドネシアで行われている。
さて、冒頭での韓国ヒュンダイがトヨタを抜いたという話については、後日姉妹ブログに纏める予定だ。
乞うご期待!