B_Otaku のクルマ日記


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2020/8/9 (Sun) 高級車の広告に庶民がクレーム  

BBC の報道によると『ドイツの自動車メーカー「アウディ」は3日、同社の高性能車 RS4 の前方部分にもたれかかってバナナを食べる少女をあしらった広告について謝罪した。同広告をめぐっては、少女のポーズが「挑発的」で、子どもの命を脅かすものだとの批判が上がっていた。』という。

その広告が下の写真で、結局アウディはツイッターで謝罪している。

この広告が SNS で批判された理由とは
 ① 子どもが車のフロントグリルにもたれかかっていると、運転手から子どもの姿は確認できない。
 ② バナナやスポーツカーは男性の欲望の象徴とみられることが多いから性的なものを連想させる、
というものだった。

しかし写真を見れば子供の頭はボンネットよりも明らかに上にあり、この状態ならドライバーから完全に認識できる筈だ。

またバナナは男性器の象徴で動物柄のミニスカートは性的魅力を表しているというが、バナナよりもソーセージの方が卑猥じゃねぇの? ミニスカートったって、子供服のスカートって短いのが普通で、これに性的魅力を関じる方が変態だと思うが、ねぇ。

更には「赤はエロチシズムでスポーツカーは性的能力の代替え」という批判まであるという。この広告のクルマはアウディRS4であり、確かに高性能だがステーションワゴンであり、スポーツカーと言えるかは疑問だ。性的能力を表すならフェラーリやランボルギーニでしょう。

尤も肯定する意見もあり「アウディRS4=家族向けの車で、自分の娘が胸を高鳴らせてくれるように、RS4もそうしてくれる」などだ。まあ RS4 の価格は日本で1,218万円也だから、家族向けのクルマというのもチョイと言い過ぎだが、要するにこれは
 否定派=高級車への妬み=貧困層
 肯定派=一千万円のクルマをファミリーカーに使う=富裕層
という構図が出来る。

高級車というのは貧困層からすると何とも腹が立つ代物で、前回の日記で取り上げた事故では「ポルシェが乗用車に追突」というタイトルと共に、ニュースなどでもポルシェを強調していた。これはテレビの視聴者の多くを占める庶民の気持ちに応えているのが理由だろう。

しかし平均年収が軽く1千万円を軽く超えるテレビ局の社員の多くは高級輸入車のオーナーという矛盾があるが、これは要するに世田谷自然左翼という事だ。
⇒ (姉妹ブログ)「世田谷自然左翼」とは

 






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2020/8/4 (Tue) ポルシェが乗用車に追突  

昨日からテレビ等でマスコミが大騒ぎしているのが「ポルシェが乗用車に追突、2名死亡」というニュースだ。 “ポルシェが乗用車に“ って、ポルシェは乗用車じゃない、という事か?それならプリウスだって「プリウスがまた暴走事故」何て報道しても良さそうだが、流石にこれをやる勇気のあるマスコミはいないだろうなっ。

それでニュース映像のスクリーンショットを取ってそのポルシェの車種を特定してみる。

おっと、この不鮮明な画像でも、この車が GT-2、それも RS と推測できる。すなわち、フロントフード先端には GT シリーズ独特のエアインレットが見えるし、リアフェンダー前方にはターボに特有のインレットもある。

そしてブレーキは黄色いキャリパーで PCCB (ポルシェ セラミックコンポジット ブレーキ)が装着されている事が判るし、フロントフェンダーにはエアブリーザーも見える。


そして何よりオレンジにブラックのアクセントが入ったその塗装から、これは GT-2 RS に間違い無いだろう。

この手のモデルは入荷台数が極めて少なく、正規輸入品をディーラーから新車で入手するには余程のお得意さんであり、しかもそのディーラーが販売成績が良くて輸入元に顔が効く必要がある。普通は発売予告が出た時点では予約が終了している、という世界だ。今回の事故車が正規輸入品なのか並行輸入品なのか。そして新車購入なのか中古車なのか、などは判らないが、少なくとも収入は十分にあるのだろうが、逮捕されて連行されている時の動画では少なくと知的な紳士では無さそうだし、社長って一体どんな社長なのだろうか。尤もその手の情報は怪しい専門のサイトで、ある事ない事公表されるだろが‥‥。いやそれ以前にこんな特殊なクルマだから、直ぐにドライバーは特定されるだろう。

その GT-2 RS が日本で正規販売されたのは 2017年6月で、価格は 3,656万円。エンジンは水平対向6気筒 ツインターボ 700㎰ 750N-m という、まあ日本の公道では全く使い道が無い車だ。なお、ポルシェの GT シリーズは GT3 (911) や GT4 (ケイマン) など、それぞれの GT レース出場用のレーシングカーをベースとしてストリート用にしたものだが、GT2 の場合には GT2 カテゴリーのレースが現在存在しないために、言ってみばストリート用 GT3 のターボ版的存在であり、まあポルシェの市販車として最も高価で最も高性能という自己満足に浸れるクルマという事で、ポルシェのラインナップ中でもチョイと筋が違うクルマだ。

そしてこの事故ではポルシェのブレーキ痕が無いと報道されている。これはどういう事かと考えてみるが、その前に追突された車はトヨタ bB で間違いないだろう。bB は既に生産は終了しているが、販売時点での価格は GT-2 RS の20分の1くらいだろうか。な~んて書くと一部の偽善左翼からクレームが来そうなのでこれ以上は書かない事にする。

それで事故の状況はといえば、不鮮明でちょっと判り辛いが下の写真や前出の写真を見ると、GT-2は bB の右側にオフセットして追突しているのが判る。すなわち bB を右から一気に追い越そうとした時に、運悪く bB が車線変更して右に出た事で減速や避ける時間も無く激突した‥‥という状況が推測できる。

亡くなった bB のお二人にはご冥福をお祈り申し上げます、と社交辞令を述べた後に、これまたちょっとヤバい話をすれば、この程度の追突、それも停車ではなく双方が走行している状況で、ドライバ-まで含めた2名とも死亡するという事は、ハッキリ言ってクルマの安全性に問題があると言いたくなる。まあ bB はトヨタとしては旧世代の思想で設計されているであろうし、当時はクルマは5年持てば良いというトップの影響が残っている状態だから、この程度にクルマを平気で世に出していたのだ。

その意味では今新車で販売されているトヨタ車の多くは、もっとまともな安全性を持っているとは思うが‥‥。

なお GT-2 RS のベースとなっている 911 ターボについては以下の試乗記にて。
  ⇒ Porsche 991 Turbo 試乗記 (2016年12月)

 


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