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2020/2/25 (Tue) Toyota Corolla Sport vs BMW 1 Series <5>
今回はドアのインナートリムから比較する。この部分は運転中には視線に入らない事から、ダッシュボードに比べてコストを掛けない傾向がある。それでカローラスポーツはというと、トヨタとCセグメントというどちらも高級という概念からは縁が無さそうな事から、プラスチック丸出しも想定していたが、その割には結構高級感もあった。ただし下の写真は中間グレードのGとはいえラインオプション (12.7万円) が装着されている事は注意が必要だ。と、言っておかないとインチキだとか、これを信じてカローラスポーツ買ったらば納車されたクルマはもっとチャチだったぞ。どうしてくれる、とか言われかねないので、って、まあ流石にそんな奴はいないとは思うが。
大体そんな事を言う輩はカローラスポーツどころか、中古の軽自動車が精々であり、実際公開されている煽り運転の動画などを見ても、煽っているのは殆どが軽自動車という事実が示している。あんな薄くてベコベコのボディで相手に前に割り込んだりして、間に合わずに追突されたら被害の大きいのは自分自身なのにねぇ。あっ、だから煽る相手も軽を狙うのか。
話を戻して、1シリーズのインナートリムはといえば、カローラスポーツより高級感で勝るようにも感じるが、これも M Sport という上級モデルだから、これだけ見て1シリーズは流石に BMW だけあってCセグハッチでも金が掛かっている、と思うのはチョイと早い。それじゃあスタンダードはどうなんだ、と思うだろうが、M Sport と M135i しか現車を見ていないので何とも言えない。これも今更だが、ディーラー等の展示車両も試乗車も上級モデルを使用するのが一般的だ。そりゃそうだろう、高い方を見せた方がユーザーの印象は良いに決まっている。
BMW ではないが、某輸入車のスタンダードグレードは見込みでは輸入せず、取り寄せとなると割り高になり、結局カタログにはあるが実際には無いのと同じであり、これはもう価格表に安いのを載せたいだけのことだ。尤も国産車も多くのベースグレード は事実上販売されていないが。
それではドアノブとアーティスト付近をもう少し拡大してみよう。
カローラスポーツはトップグレードの G”Z” で、更に 17.9万円のオプションを装備しているから、アームレストのレッドレザーのセンスは別として安物感は無い。
しかし1シリーズと比べると、流石にこの部分の質感はカローラスポーツよりも明らかに上で、またセンスも良い。おっと、これは個人の趣味だからカローラの方が豪華だと考えるユーザーもいるだろう。
今度はダッシュボードを比較すると
まあいつものように最大の違いはセンタークラスター付近となる。ただし全体的にはダッシュボード天板はメータークラスター以外は極力低く抑えるところでは共通している。
そしてセンタークラスターだが‥‥
両車共に最近のトレンドとして極力上部に集めて視認性の向上と視線移動の最小化を実現している。とは言え一見した雰囲気は圧倒的に1シリーズの勝ちだ。取り分けディスプレイを中心とするナビとオーディオについては、カローラスポーツは中級以下の国産車の主流であるオーディオレスを標準とする一体ナビの後付方式であり、これは確かに車両価格を安く抑える事が出来るし、ナビの必要ないユーザーには CD ラジオでコストを下げられるとかのメリットはあるが‥‥。
それで 1シリーズはといえば、この部分は上位の3シリーズとも共通のために、極めてセンスが良いし、勿論高級感も十分だから、この面での満足感は高い。まあ感性は人それぞれとはいえ、上下の写真を比較すれば、多くは1シリーズに軍配を挙げるだろう。
と、ここまでは最上位モデルのオプション付きで何とか大きな差を付けられないようにと忖度してきたカローラスポーツだが、ドアトリムで少しヤバくなり、センタークラスターで勝負はあった。
つづく
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2020/2/22 (Sat) BMW 2-Series Gran Coupe (2020)
Cセグメントのプレミアムブランドではこのところメルセデスベンツの躍進が著しく、ベースとなるハッチバックのAクラスのバリエーションとしてセダン、4ドアクーペの CLA、ワゴンの CLA シューティングブレークというワイドバリエーションを実現している。
これに対する BMW は昨年やっとのことでハッチバックの新型を発売したが、そのバリエーションは未発売だったが、昨年の末に取り合えず予告されていた4ドアクーペの2シリーズ グランクーペがこの程正式に発表となった。これで CLA のライバルが出た事になる。
そのスタイルは勿論ベースとなる1シリーズに近似してはいるが、グリルの形状を少し変えている。またリアオーバーハングを伸ばして (全長 4,335 → 4,526㎜ ) ルーフ後端ををなだらかなクーペラインとした事で、随分とスタイリッシュになり、これでやっと CLA と同等になる事が出来た。
リアについてはコンビネーションランプがより細く長くなりイメージが変わっている。
インテリアに関しては、もうどう見ても1シリーズそのものだが、まあこの部分の共通化は当然だ。
日本国内での価格は 218i スタンダードが 369万円というから、118i の334万円に対して 35万円高いが、見かけを重視するならその差は安いものだろう。さあて郊外タワマンプチセレブ達がこのクルマに飛びつくかどうかが見ものだ。
なお何時ものように詳細は下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/bmw/2020-2-series_gran_coupe/