B_Otaku のクルマ日記


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2019/8/15 (Thu)  煽り運転の切っ掛けは?

昨日の日記で試乗車の BMW X5 で煽り運転をしたハングレの話題を取り上げたが、この事件のみならず煽り運転が無くならない原因は何なのだろうか? そこでこの事件を例に挙げて、その切っ掛け何だったのかを推定して見る。

各社で報道されている内容を整理すると、被害者は3車線の右側 (追い越し) 車線を走行中に、遠方から近付くクルマに気が付いた時には一気に迫ってきて、後ろにビタ付けされたという。そして左に車線変更しようとしたが、中央車線にもクルマがいて変更できずにいたという。

これを加害者側からの状況として推定すると、憧れの BMW の高級 SUV を借り出して、アクセルベタ踏みしてトンデモナイ速度で右車線をかっ飛ばしていたら、前方に遅いクルマが追い越し車線を走っていた。折角良い気持ちで走っているのに、馬鹿野郎と怒鳴りながら後ろにピッタリ付けて威嚇。その時パッシングもしたかもしれない。ところが前車はチンタラとそのまま追い越し車線を走っているので、完全に頭に血が上り、中央車線に入り前に出てからはジグザグ運転を繰り返したりして、遂に停車させるところまで行ってしまったという事だろう。

まあ日本の高速道路を走行していれば、3車線の左がガラガラで、中央と追い越しの2車線はチンタラと並走している、何て状況はよくある事で、これは日本のドライバーの多くが高速道路のマナーに対して全く無知な事を表している。下の写真を見れば正にこの状況で、この時追い越し車線をカッ飛んできたら、前方に80㎞/h くらいで走行中のミニバンの後ろに迫り、しかしミニバンは知らん顔で走行しているので、これを強引に左によけさせようとしてトラブルとなる‥‥というのが煽り運転の切っ掛けだろう。

ただし、マトモな人間ならせめてパッシングくらいで、それでも退く気配が無ければ諦めるか中央車線に移るかするだろう。尤も中央車線からの追い越しは左車線追い越しで違反だが、この辺は難しいところだ。しかし更に左の車線に入って、ガラ空きの道を制限速度+アルファで先に行く分には合法だし、遥か先で右に車線を変更しても別に違反にはならないだろう。

ところで報道では、煽り運転をするクルマの多くが車両価格500万円以上であり、煽られるクルマの多くは 200万円以下という統計があるようだが、成る程、これが全てを物語っている。

 




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2019/8/14 (Wed)  BMW X5 試乗車で煽り運転

既にテレビのニュースやネットで報道されているのでご存じの方も多いと思うが、白い SUVで執拗な煽り運転を行い、挙句に本線上に相手を停止させ、その相手に暴行を加えた動画が公開されているものだが、このクルマが明らかに新型の BMW X5 と認識できる。

しかしこのクルマから降りてきた男と女の2人は、如何見ても乗り出し一千万円の新型 X5 のオーナーには見えないという違和感があった。2人の服装は如何見ても昭和の庶民的なもので、しかも女はガラケーを構えているし、上着がだらしなくはみ出しているなど、ファッション感覚もゼロという不思議な事だらけだった。

ところがその後の報道で、この X5はディーラーの試乗車だった事が判明した。ニュース画像ではナンバープレートにぼかしが掛っているが、動画サイトではナンバーが公開されていて、横浜ナンバーだった。この事から横浜地域で試乗車に白の X5を使用しているのディーラーは Tomei-Yokohama BMW の東名横浜本店と横浜三ッ沢支店で、このどちらかから借り出したものだろう。

実は後に上記の事件以外に少なくとも2件の動画が公開されたが、その日時は以下のようになっている。

7月23日午前3時 静岡市の一般道
7月23日午前6時半  愛知県 新東名岡崎東IC付近
8月10日 茨城県 常磐道

また報道ではこの試乗車は12日に返却されたという。ここで疑問なのは最初が7月23日で最後が8月10日という事は、この間ずーっと借用していたとすると、何と22日もの長期に貸し出した事になるが、出たばかりの新型車の試乗車をそんな長い間貸し出したら、本来の業務に支障が出るから普通は有り得ないが、まあ普通じゃ無ければ有るかもしれない‥‥。

それよりも考えれられるのは最初に7月22日の夜に借り出して、その日の夜から翌朝にかけて煽りまくり、その日の夜に返却ならば充分にありえるだろう。ただし8月10日に新たに借り出したとして、この日は土曜日であり、報道どおりに12日に返却したとすると、土・日に新型車の試乗車が無いという状況になるような貸出にも不可解な点はある。加えて1度2日間貸出したクルマを更に3日貸すというのも奇妙だが、まあこれはそのうち判るだろう。

それにしてもドライブレコーダ-の装着が当たり前になっている今日この頃、こんな煽り運転をすれば直ぐに足が付くのは明白なのにも関わらず、相も変わらずこういう事件が起こるのは、やっぱりこういう煽り運転をする奴らはかなり頭が足りないのだろう。

 




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2019/8/12 (Mon)  韓国の小型トラック<3>

さて3回目の今回は韓国製小型トラックが果たして安全に走行できるかについて調査してみた。その結果、何とボンゴⅢ 1.2トン トラックは高速 (といっても70~80㎞/h 程度) から急ブレーキを掛けるとクルマが左に傾いて進路が左に向かって曲がって行くというものだ。

その原因として最初考えたのはブレーキの片効きだったが、それならクルマによって左右ランダムに乱れる筈で、しかしこの事象は全て左にクルマが曲がってしまうので、チョイと違うかもしれない。更にブレーキを掛けた直後にクルマが左に傾くというのも不可解だ。これも最初は遠心力によるロールかと思ったが、それなら右に傾く筈だ。

ということはまさかのサスの設計ミス? はーい、そのようです。

実はこの事象が出始めたのはエンジン、トランスミッションを変更したマイナーチェンジ (MC) 以降ということで、それは怪しい。そこで調べてみたらば、何と MC で新型エンジンに変更したら左のサスペンションに当たってしまった。そこで左だけアーム (リンク) の形状を変えてしまったのが原因のようだ。ええっ~っ、フロントサスのリンク類は左右対称にしなければ旋回特性が変わってしまうのは常識で、何も考えずにただエンジンと干渉しないように形を変えれば、そりゃ不具合が出て当たり前だ。

それでその動きだが、急ブレーキでフロント荷重が増大して、当然ながらフロントサスのスプリングが縮むが、アームを変更した事で左のたわみがより大きくなり、これによりクルマが左に傾く。そして操舵系のナックルのサイズが違うとかの理由でサスが沈むと共にナックルが引っ張られて、ステアリング系のジオメトリーが変わってしまい、ステアリングホイールは中点位置なのに前輪は左に操舵した状態になる‥‥という事が想定される。

韓国は右側通行だから、左に曲ればセンターラインを越えて対向車線に入ってしまう。その時対向車がいれば正面衝突という最悪の事態となるが、まあ右に逸れると路肩側であり下手すると歩行者を撥ねてしまうから、それよりまマシかな?

それで対応はというと、メーカーはシカトしているようで、それでも強硬にクレームを付けるヤバい客にはクルマを交換するなどの対策をしているようだが、それ以外には知らん顔という、如何にもあの国らしい対応だ。

まあ売れてる数が多いだけに対策となったら大事で、というか根本的に対策するには左右のサスペンションを完全に新設計するしかないだろう。因みにディーラーではユーザーに対して急ブレーキ時は大きく左に逸れるので注意を喚起している、って、それで済むんかい!

それにしても設計部門がこんな事をやるなんていうのは、世界広しと言えどもかの国しかあり得ないなぁ。もしかして、サスの設計部門のエンジニアはサスの基本動作を知らない‥‥とか??

 




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2019/8/11 (Sun)  韓国の小型トラック<2>

前回に引き続き今回は最初に2車種のスペックについて纏めてみる。なお参考に日本で宅配等に使われている1.5トンクラスも比べてみる。

韓国の2車はベースが同じだけあってスペックもほぼ同様だ。また見掛けは小さそうに見えるが、数値的には日本の 1.5トン級と大きく変わらない。しかし車両重量は500kg以上軽いのは、ウリらの軽量化技術が勝っているからニダ、とか言いそうだが、ラダーフレームのトラックは積載量と車両重量が比例するのが普通で、韓国車が軽量なのは本来1.0トン級のマツダ ボンゴをベースとしているからと思える。それで韓国車の積載量だが、車両総重量から車両重量と乗員の体重+燃料などを引いた値となり、車両重量1,800kg、総重量3,240kgとすると約1,225kg となり、ウィキぺディアを調べると 1.2トンと表記されているから、そう言う事だろう。

対する日本の2車は 1.5トンであり、まあ下の写真をみてもクラスが違うのが判る。

 

その代わりとして韓国製2車は価格の安さでは群を抜いていて、ベーグレードなら 1,500万ウォン (約 130万円) であり、エルフ 1.5トンの300万円前後 (仕様によって違うが) に比べれは半値だ。

確かに安いが、それでもポーターは一般向として乗用車より販売台数が多いベストセラーと言われているが、一体なぜそんなに売れるのか? 一般人で誰が買うのか? という疑問があるが、実は大手のホワイトカラーサラリーマンがリストラを喰らうと次は自営業しかなく、1.2トントラックを買って宅配の下請けをするからだという。そのために韓国の宅配車のドライバーは日本のように生きの良い若い兄ちゃんが荷物を担いで駆けていく姿は無く、全て中高年だという。

尤も最近では佐川急便の宅配などは下請けの軽貨物が担当しており、ドライバーも中高年の自営業者だから、その意味では韓国の実情に近い面もある。

それで肝心な性能、というよりも安全性を含めて大丈夫なのなのかという心配も出てくるが‥‥嬉しい事に‥‥危険です!

これについては次回にて。

つづく

 


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