B_Otaku のクルマ日記


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2019/8/10 (Sat)  韓国の小型トラック

今や戦後最悪となった日韓関係だが、その中で韓国の日本品不買運動の一つとして韓国宅配労働者を代表する労働組合が7月24日、日本製品不買運の一環としてユニクロ商品の宅配を拒否すると宣言した。→姉妹ブログ「韓国宅配労組が日本製品の宅配拒否宣言、最大の被害者は一般市民(爆

と、ここで気が付いたのは韓国の宅配に使うクルマの車種は何なのだろう、という事だ。日本で宅配のトラックと言えば小型トラックカテゴリ-となる 1.5~2トン積のアルミバンで、このクラスで圧倒的に強いのがいすゞ エルフ (写真左下) で、次が三菱キャンダーとなる。また宅配としてはヤマト運輸はトヨタと親密なようでダイナも使用されているし、一時期は宅配専用の特殊なクルマ (写真右下 生産終了) もあった。

 

さてそれでは韓国はというと、小型トラックとして一番メジャーなのはキア ボンゴだ。えっ、ボンゴって、昔マツダにあってよねぇ、というあなたは若くは無い筈だ。そうです、ボンゴは 1966年にマツダが発売したワンボックスバンに端を発していて、一時期はこのタイプの代名詞だった。その証拠に警察用語ではワンボックスカーの事を "ボンゴ” と言うらしい。

それではキア ボンゴはというと、1981年に2代目マツダボンゴのノックダウンに始まって、1989年には3代目マツダ ボンゴ SR 型をベースとしたキア SR 型 ボンゴが発売された。その後 1997年には SR型を改良したW3型トラックとCT型バンが発売され、更にそのボディを一新したPU型が2004年に発売され現在に至っている。

と言う事は現行キア ボンゴの基本設計は3代目マツダ ボンゴ SR (1983年) だった訳で、見掛けこそ新しいが中身は35年前の設計という事になる。

 

それではキアの親会社であり韓国トップの売り上げを誇るヒュンダイはと言うと、ポーターという小型商用車がある。初代ポーターは 1962年に発売されたが、1971年には三菱 デリカのライセンス生産である2代目ポーターが発売された。そして3代目は1989年発売で、これも三菱 デリカ (3代目) をベースとしていた。しかし2001年には独自開発車となるが、実はこれ、中身は殆ど傘下のキア自動車のボンゴなのだった。

そしてこの2車が韓国の小型トラック、バンの全てであり、販売台数は乗用車以上だといわれている。そう、韓国車のベストセラーは小型トラックだったのだ。そして宅配等も勿論これらの車種を使用している。

それにしても何故にそんなに売れるのか? そしてそんな古い基本設計で問題はないのか、等については、次回につづく。

 




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2019/8/9 (Fri)  Porsche 911 vs Mercedes AMG GT<4>

今回はダッシュボード比較から。

実はAMG GT は2シーターでダッシュボード全景の撮影ができす、こんな角度からの比較になってしまった。それで両車の雰囲気だが、この角度から見ると結構似ている。AMG GT は2015年にブランニューモデルとして発売されたものだから、これはやはり 911 を相当意識していると言える。

911 (992) は FMC したばかりの最新モデルであり、AMG GT は既に4年が経過している事もあり、ディスプレイの位置や大きさなどで両車の設計時点の違いを感じる。

911 はコンソール上のデザインを一新してスイッチ類が減ってシンプルになった。AMG GT は逆台形形のコンソールの左右に上から徐々に小さくなる円形スイッチを配するなど、独特のデザインで個性をアピールしている。

911 は今回から電子式の AT セレクターを採用している。AMG GT はメルセデスのサルーンと共通の入力デバイスがあり、という事は AT セレクターはコラムシフトかと思いきや、その手前にやはり電子式のセレクターレバーがあった。

エンジンのスタートスイッチは 911 では伝統のダッシュボード右端 (RHDの場合) の金属キーを模したレバースイッチ、対する AMG GT はコンソール上の押しボタンとなる。

メータークラスターは 911 では最近の液晶ディスプレイタイプだが、センターの大径回転計だけはアナログメーターで、ここだけは譲れないようだ。AMG GT は一世代前のアナログの自光式で、これも設計時点の違いだが、敢えてレトロ感を出したとも考えられる。

 

ステアリングホイールのスポークには両車共スイッチ類を配したり、センターのロゴマークなど、これも雰囲気が似ている。最もポルシェマークは少なくとも 600万円 (ケイマン) が必要だが、メルセデスのスリーポインテッドスターは 300万円 (A180) でも付いてくるのが辛い。

 

ペダルも両車共スポーツペダルで、まあこれはお約束というところだ。

エクステリアではボンネットの長さが圧倒的に違うし、勿論エンジンの搭載位置もまるで逆。しかし価格帯や性能、そして内装のセンスなど多くの点で共通点があるのもまた事実だった。元々AMG GT は 911 の独壇場だった 1,500~2,500万円のスポーツカーという、意外にも空白地帯だった価格帯に打って出たクルマであり、当然ながら後発車として意識しているのだった。

またレースの世界でも、今年のニュル24時間でも判るように、911 と AMG GT は熾烈な争いをしている。そういう面ではこのクラスのクルマを持たない BMW は辛いモノがある。

ところで、もしも予算があったとして、この2車のどちらを選ぶかといえば、まあこれこそ個人の好みの問題であろう。えっ、それでお前はどっちなんだ、って? いやまあ、勿論言わなくでも判るでしょう。

 




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2019/8/8 (Thu)  Porsche 911 vs Mercedes AMG GT <3>

ドアを開けたついでに両車のドアヒンジを比べてみると、どちらも鍛造品と思しき立派なモノが付いていた。まあ価格を考えれば当然だが。

室内は AMG GT の方が過激なシートが目に入るが、勿論 911 だってオプションで似たようなシートは装着出来る。そしてどちらも着座位置は極めて低い。

シート表皮についても、このクラスなら豊富なオプションから選べるので何とも言えないが、写真のクルマは 911 がレザー、AMG GT はセンターがアルカンターラでサイドがレザーのようだ。アルカンターラは人工皮革という事でポルシェなどはワンランク下の扱いだが、実は下手なレザーより高価とも言われている。まあ好みの問題だが。

またいわゆるスカッフプレートはそれぞれ "911 Carerra" および "AMG GT" のロゴが入った立派なものが付いている。性能に関係無いとはいえ、やはりオーナーに満足感を与える点では重要なアイテムではある。

911 には狭いとはいえリアシートがあるが、これは実用性を考えれば極めて有用だ。

新型 (992) になってより安っぽくなったと感じる 911 のドアインナートリムだが、対する AMG GT は流石に値段相応の高級感がある。ただし、写真のツートーンは限定モデルであり、この点ではちょっとイカサマしてるのを白状しておく。

次回は残る走行関係の機器を比較する。

つづく




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2019/8/6 (Tue)  Porsche 911 vs Mercedes AMG GT <2>

それでは今回はエクステリアの比較から始める。

フロントは其々誰が見てもポルシェでありメルセデスであるという点では両車共アイデンティティは抜群だ。逆にリアについてはエンブレムを見ないと一目でブランドが判るかと言えば微妙なところだ。

サイズとしては 911 が全幅 1,850 x 全高 1,294㎜ 、AMG GT が全幅 1,950 x 全高 1,290㎜ とAMG GT は 911より幅が 100㎜ も広い。

サイドビューは 911 の全長 4,520 x 全高 1,294㎜ ホイールベース2,450㎜ に対して AMG GT は全長 4,545 x 全高 1,290㎜ ホイールベース 2,630 と全長、全高はほぼ等しいがホイールベースは AMG GT が 180㎜ も長い。

そしてそのフォルムは AMG GT のボンネットの長さが良く判る。因みに AMG GT 同様に典型的なロングノーズの Z4 は全長 4,335 x 全高 1,305㎜ ホイールベース2,470㎜ であり、流石に AMG GT のロングノーズは格が違う。まあ Z4 と AMG GT ではベースグレードの価格が 566万円と 1,645万円と約3倍も違うから当然だが、Z4 は価格の割には頑張っている。と BMW ファンに忖度してみる。

911 のエンジンはリアオーバーハングの底に搭載されているからリアのエンジンカバ-を開けても、見えるのは冷却ファンのみでエンジンを確認する事は出来ない。

AMG GT は長大なエンジンルームには先端に V8 エンジンが搭載されるが、その後方にはターボとその補記類がドッカと居座っている。この配置をみると、フロント荷重を減らそうという気は更々無さそうで、走り以上にこのレトロなエクステリアを重視しているようだ。

このクラスになればこれまた流石に凄まじいタイヤが装備されているし、ホイールも細いスポークでいかにも軽量そいうなモノが装着されている。 取り分け 911カレラS のリアは 305/30ZR21 という凄まじいモノだ。ただし写真はフロントだが。ガクっ。

ブレーキについては両車共フロントはブレンボより OEM の6ポットアルミ対向ピストンだが、911 の方がサイズが小さいのはフロントの重量配分が小さいからだ。そしてリアは AMG GT では何と鋳物の片押しシングルピストンという大衆車並みのモノがついている。言い換えれば如何にフロントが重く、取り分け制動による荷重移動でリアのブレーキ配分は極々少ないのであろう。

次回はインテリアへと進んで行く。

つづく


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