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2017/9/28(Thu) 世界的に内燃機関禁止?
何やら最近相次いで欧州各国でのガソリンおよびディーゼル車の販売禁止計画が発表されている。そこでその状況を纏めると‥‥
フランス
2040年までに二酸化炭素の排出削減のため、国内におけるガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止する (2017年7月 環境連帯移行大臣)。
ドイツ
2030年までに内燃機関(エンジン)を動力源とする自動車を代替するという決議を採択 (2016年11月 連邦参議院) 。
イギリス
ガソリン、ディーゼル車の新車販売を2040年以降禁止する (2017年7月 英国政府) 。
という状況で、欧州の主要3カ国は何れも将来内燃機関の自動車を禁止する予定になっている。
となると世の中 EV が注目される訳だが、既に経済評論家などが今後は全く異なる業界からの自動車ビジネスへの参入が見込まれる‥‥とか、EV に出遅れたトヨタは大ピンチだとか、まあ自動車ってえのはそんなに単純なものでは無いと思うのだが。
そんな折、コードレス掃除機や、ファンヒーター、空気清浄機のダイソンが何と400人体制、1450億円を投資して電気自動車を開発中で、2020年の販売開始を目指している、という情報が飛び交っている。いや~、いくら EV ならエンジンが必要無いからとはいえ、電気機器メーカーが簡単に参入できるかといえば、それこそそんな甘いモノでは無い。カーメーカーというのは多くの部品を他の専門メーカーから購入して、それを組み立てて完成車として販売しているのだが、少なくともボディとシャーシーは自社で生産しているし、これを自社開発しなければカーメーカーじゃあないというくらいで、要するにこれだけは譲れないというモノだ。
次に概ね自社生産しているのがエンジンだが、これは他車からの購入というのもあるから、何が何でもというモノでは無い。例えば日産スカイラインの2.0L ターボはメルセデスベンツよりの購入品という具合だ。ということはエンジンがモーターに取って代わってもボディとシャーシーは必要な訳で、これをクルマ屋以外が作れるのか、という疑問が湧いてくる。
この話は自動車の将来を考える上で非常に重要なので今回はイントロとして、何回かに分けての連載とする予定だ。
乞うご期待!
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2017/9/27(Wed) BMW 118i <3>
インテリアは M Sprot 用の専用スポーツシートが目立っていて、これが印象を大きく変えている。その雰囲気は3シリーズの M Sport にかなり近い。
シート表皮はサイドと前端にアルカンターラと中央には専用のファブリックという M Sport 定番のモノで、ブルーのステッチも手伝ってこれが1シリーズとは思えない高級感を醸し出している。
ポジション調整は手動式で、表皮に金を掛け過ぎてパワーシートに予算が回らなかった‥‥という事もあるかもしれないが、最大の理由は M Sport は座面が低いためにパワー機構が組み込めない‥‥と聞いたことがある。
ドアトリムは基本が1シリーズの為に決して高級感は無いが‥‥
M Sprot ということでドアノブやグリップ、アームレスト付近には専用の内装材が使われているから、ドアトリム全体のプラスチック感を上手く隠している。これがスタンダードグレードになると結構安っぽい‥‥だから試乗車や展示車にはしない?
ダッシュボードも BMW 定番の雰囲気で、これまた専用のアルミエンボス ( BMW ではアルミ・ヘキサゴン・トリムという) のトリムが M Sprot らしさを醸し出している。
センタークラスターはこれまた現行 BMW での定番的な、ダッシュボード天板から突き出した横長のディスプレイや3シリーズとも共通のオーディオやエアコンの操作パネルなどが配置されれている。
センターコンソールもまた多少の配置は異なるが3シリーズと共通の電子式 AT セレクター、モード切り替えスイッチ、コマンドダイヤルが並び、BMW オーナーなら全く違和感が無い。
メーターも如何にも BMW らしいもので2つの大径メーターのメカ自体は3シリーズと共有しているが、3シリーズでは燃料および水温計が別の小径メーターとなっている点が異なる。まあ今時水温計なんて殆ど必要性を感じ無いが、これは差別化ということだろう。
という事で久々に1シリーズの内外装を眺めてみたが、特にインテリアについては前期モデルと殆ど変更が無いように見える。まあこれは世界的に MC の定番、すなわちフロントのフェイスリフトが主体で、内装自体、取り分け大物の金型を必要とするダッシュボードやドアトリム類には手を付けない、という点では実にオーソドックスな MC だとも言えるし、最大の変更はむしろ新型エンジンの搭載であろう。
なお、走りについては近日中に試乗記として纏めるので
乞うご期待!
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2017/9/26(Tue) BMW 118i <2>
先ずは例によって三面写真から‥‥。写真のクルマは前回述べたように 116i M Sport で価格は 384万円と決して安くは無い。
フロントフェイスはもう誰が見ても BMW であり、この角度ではハッチバックかどうか判らないから、安っぽさは無い。
サイドビューを見ると、思いの外ボンネットが長いのに気が付く。またリアドアの幅も広く、リアのオーバーハングも一杯に切り詰めた訳では無いから、リアシートとバックゲードの距離は意外に長い。
それならリアドアをもう少し狭めてリアクォーターウィンドウでも付けれはステーションワゴンっぽくなって、高級感も増すってもんだが‥‥。そう、丁度アウティ A3 がハッチバックからスポーツバックとした事で大いに人気が出たのと同じように‥‥。尤も、そうなると2シリーズアクティブツアラーとの住み分けが難しくなるかもしれない。なお、中国向けには昨年末に1シリーズセダンが発表されている。
⇒ https://www.netcarshow.com/bmw/2017-1-series_sedan/
リアもフロント同様に BMW として標準出来なスタイルで、特にリアコンビネーションランプの形状は上位シリーズと共通のデザインとなっている。全幅が 1,765㎜ と狭いために狭い道の取り回しは実に良い。
ハッチバックというボディー形状からはリアラゲージスペースが狭いそうに感じるが、1シリーズはセダン並に広いのは前述のようにリアオーバーハングが意外に長い事による。
前後のライトについては MC により大幅にデザインが変更されている。
118i のエンジンは B38B15A 直列3気筒ターボ 1498㏄ で 136ps/4,400rpm 220Nm/1,250-4,300rpm と控えめだが、トルク自体をみれば自然吸気の 2.2L 並みだから決して非力という訳ではない。
M Sport という事で装着されているタイヤはフロント:225/45R17 , リア:245/40R17 で、幾らターボ過給とはいえ 1.5L エンジンにはオーバースペック気味だ。なおホイールは当然ながら M Sport 専用のモノで、この美味しい商売を見たメルセデスも最近では AMG スポ-ツなんていうのを出している。
BMW はブレーキに金を掛けないので有名だが、3シリーズとほぼ共通の4輪ベンチレーテッドディスクブレーキは1シリーズ、すなわちCセグハッチとして見れば十分過ぎる。
MC によるエクステリアの変更点は、前述のようにフロントのヘッドライト周りとリアのコンビネーションランプが変更されているが、その辺の詳細は試乗記にて比較する予定だ。
あっ、汚ったねぇ。美味しいところをとっておく積りだなぁ、って? いや、まあ、これは戦略といってもらいたいねぇ。
次回はインテリアへと進む 。
つづく
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