以前から米ドルは膨大な債務によりこのままでは維持困難といわれており、その対策としてドルの切り下げを含めた大規模な金融政策を実施する事は米ドルを維持するために必要だ、といわれてきた。
しかし現実にそれを行うのは困難ともみれていて、まあ、それは無いだろう、なんて言っている論者も多かったが‥‥
トランプ氏の奇跡の大統領返り咲きで、ドルの切り下げは俄然真実味を帯びてきた。
そりゃあ、100ドルの米国債を持っていたら、これが突然に10ドルになってしまうのだから、持っている方はたまったものではないが、米国政府は借金が10分の1になるのだから、こんな美味い話は無い。
そしてトランプ氏は、米国通貨を金本位制にする事を考えているという。まあ元々ドルは兌換紙幣だった訳で、それをある日突然「あれは無しねっ」といって、今日に至る変動相場制に移行してしまった。
我々が子供の頃は学校で、ドルは金と交換できる兌換紙幣だ、と教えられて来たのに、ある日突然にその話が無くなってしまった。これにより長年、1ドル=360円と言われていドル・円レートはあらよあらよと200円台になり、その後はご承知のように一時は100円を切り、60円台だった事もあった。
噂では、金の対ドル価格を大きく上昇させ、ドルが金に対して大きく値下がりしたところで、ドルを金に再固定するという通貨リセットが指摘されている、という。
資産を持たない我々庶民はともかく、米国債をたっぷりと持っている大資産家はその時、大きな痛手を受けるだろう。
まあ、どうでも良いけど‥‥。