左派の「共に民主党」李在明大統領候補の公職選挙法違反事件裁判の破棄差し戻し審を担当するソウル高裁は2日、事件記録を検討するなど審理に本格着手したことが分かった、と韓国メディアが伝えている。
高裁では最初の裁判期日を今月15日と決めて李候補に召喚状を送るなど、素早い動きを見せているが、その理由は6月3日の大統領選挙前に破棄差し戻し審の宣告まで終えようとしているからであろう。
差し戻し審では現実的に李候補が無罪になる可能性はほぼ無く、量刑の決定のみとなる。李候補の嫌疑は虚偽事実公表罪で、その量刑は「懲役10カ月以下または罰金200万-800万ウォン」。韓国の法律では罰金100万ウォン以上を言い渡された場合、李候補は被選挙権が剝奪される。
これに対して李候補は当然ながら判決を引き延ばす画策をするだろう。事実、裁判に出廷しないなどで対抗すると思われるが、それでも欠席裁判が出来るようだ、
ところが、高裁判決が出ても、ここで再度最高裁に上告するであろうから、結局選挙までに最高裁の確定判決を出すのは難しそうだ。
そして、李候補が大統領に当選したならば、最高裁に対してあらゆる悪事を働いて自身の罪をもみ消す事は十分に考えらえる。
韓国の大統領選挙まであと1カ月。さて、結果はどっちに転ぶのか?