中国はトランプ政権による最大145%の関税への報復として、航空会社にボーイング機の追加納入を受け入れないよう指示した。
これにより18日、中国南方航空傘下のアモイ航空が運用する予定だった「ボーイング737MAX」1機を中国浙江省の舟山にあるボーイング社の施設からグアムを経由して、アメリカ最大のボーイング社の工場があるシアトルに向った。
結局中国はトランプ関税にブチ切れて、納入された米国ボーイング社製旅客機を返品してしまったのだっだ。中国は2018年にはボーイング社の旅客機の生産数の4分の1を購入しているお得意さんだった。
この中国の反応について、ボーイング社の痛手はどのくらいなのだろうか?
実はこの737は墜落事故による認証停止問題やストライキの影響なども重なり生産の遅れが出ていて、2024年末時点で民間機の受注残は5,500機を超えているという事だから、結局中国に納入予定の機体は他国に回せば良いことになる。
とはいえ、中国向けは当然ながら中国の求める仕様となっているから、今回のように既に完成してしまった機体は、そのままで納入先を他国に変更できるかの問題があるが‥‥、一説には後進国のユーザーに値引きして売りつける、とも言われている。
なお、中国が注文していてキャンセルした737は約50機と言われているが、未だ生産が始まっていない機体については全く問題ない事になる。