今回の高市首相のインド訪問(2026年7月1日〜3日)では、経済安全保障の強化と防衛協力の深化を2大柱として、非常に具体的な合意が交わされた。
「2兆円規模の投資計画」と「自衛隊・インド軍の共同訓練」の具体的な内容は以下の通り。
🔷2兆円規模の投資計画(経済・次世代エネルギー)
今回の投資は、単なる資金援助ではなく、「日本の産業力」と「インドの豊富な人材・資源」を組み合わせた相互補完をキーワードにしている。
• 半導体、重要鉱物のサプライチェーン構築:
経済安全保障の観点から、特定の国に依存しない供給網を作るため、半導体製造やEV(電気自動車)などに不可欠な重要鉱物の分野で協力を進めることで合意した。
• グリーンアンモニア生産の推進:
日印の企業が共同で、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代燃料である「グリーンアンモニア」を年間40万トン規模で生産する事業を推進する。
• 農村バイオマスエネルギーの転換:
インドの農村部に眠る未利用の資源(牛ふん、稲わら、サトウキビの残渣(ざんさ=残りかす)など)をエネルギーに転換する事業に日本が協力する。これはモディ首相が長年推進してきた農村開発構想とも合致するもだ。
• AI協力の共同声明:
最先端技術の発展に向け、AI分野での協力を進める共同声明をまとめた。
🔷安全保障・共同訓練の具体策
防衛面では、中国の海洋進出を念頭に、インド洋や太平洋における安全確保(シーレーンの防衛)に向けた実効的な協力が打ち出された。
• 自衛隊とインド海軍の共同訓練:
洋上での連携を一段と緊密にするため、自衛隊とインド海軍による新たな共同訓練を実施する予定だ。
• 防衛装備品・技術協力の推進:
単に一緒に訓練をするだけでなく、防衛に関する装備品や技術そのものの協力を進めることで合意した。
• 年内の「2+2(外務・防衛担当閣僚会合)」開催:
今回の首脳間の合意を具体的な防衛政策に落とし込むため、2026年中に日印の「外務・防衛担当閣僚会合(2+2)」を開催することが決まった。
日本にとっては、巨大な市場と優秀なIT人材を抱え、地政学的にも要衝にあるインドとの関係を固めるメリットがある。一方のインドにとっても、モディ首相が掲げる「メイク・イン・インディア(インドでの製造業振興)」を進める上で、日本の2兆円規模の投資や最先端の技術力は極めて魅力的なパートナーシップとなっている。
この流れで一番痛手をうけるのは勿論中国だ。
これには「ざまあご覧あそばせ」というところか‥‥。