BYDの新交通システムとはどんなものなのか





EVメーカーとして世界的に知られる中国のBYD(比亜迪)だが、実は自動車だけでなく、独自に開発した次世代型の新交通(軌道交通)システムを世界展開しているのだった。

彼らが手がけるシステムには、主に中~大規模輸送向けの「雲軌(SkyRail / スカイレール)」と、小~中規模輸送向けの「雲巴(SkyShuttle / スカイシャトル)」の2つの主力ラインアップがある。

これらがどのようなものなのか。

🔷中・大規模輸送向け:雲軌(SkyRail / スカイレール)

雲軌」は、都市の幹線道路の上空を高架で結ぶ跨座式(こざしき)モノレールシステムでその内容は‥‥

• 構造と仕組み:日本の東京モノレールや多摩モノレールなどと同じ「アルウェーグ式」に近く、1本の太いコンクリート製軌道ビームを、ゴムタイヤを履いた車両がまたがって走行する。

• 輸送力:時間あたり片道1万〜3万人規模の中・大規模輸送に対応しており、最高時速は80km/h。

• 特徴:
◦ 高い登坂・急カーブ性能:ゴムタイヤ走行のため、最大100‰(100メートルの進む間に10メートル上る傾斜)という、通常の鉄道では登れないような急勾配や急カーブにも対応できる。

◦ グローバル展開:中国国内(銀川市など)だけでなく、ブラジルのサンパウロ地下鉄17号線など、海外の都市交通プロジェクトでも導入が進んでいる。

※実はこのブラジルのプロジェクトも不具合続出で大騒ぎになっている。

🔷小・中規模輸送向け:雲巴(SkyShuttle / スカイシャトル)

雲巴」は、よりコンパクトで建設コストを極限まで抑えた超軽量型カプセル式新交通システムで、その内容は‥‥

• 構造と仕組み:日本の「ゆりかもめ」のようなAGT(自動案内軌道旅客輸送システム)に近いが、決定的な違いはその「軽さ」と「路盤の省略」で、車両が走る幅だけを最小限に残し、路盤の大部分を肉抜きした非常にスリムな高架レールを使用する。

• 輸送力:車両あたり約210人(複数両での連結運転も可能)で、都市の支線や大規模な工業団地、観光地、住宅街を結ぶマクロな移動(ラストワンマイル)に向いている。

• 特徴:
◦ 無人自動運転(GoA4):運転士のいない完全自動運転システムが標準採用されており、駅の改札から運行管理まで徹底してデジタル化・省人化されている。

◦ 西安や重慶などで稼働: 2021年の重慶市を皮切りに、深センのBYD本社周辺、そして2024年には西安市などでも正式開業し、市民の日常的な通勤・通学の足となっている。

このシステム、BYDの発表を真実なら大いに期待でき、BYDとしてはEVに続き交通システムを牛耳ることが出来ると思うだろうが、何を隠そう、中身はボロボロで、すでに完全に信頼を失っている。

これについては続編にて