韓国のセメントには廃タイヤ、廃プラスチック、下水汚泥、半導体工場の残渣まで交じっているという国会議員の告発があったという。
韓国の国会議員(主に盧雄来議員など)が長年この問題を追及しており、メディアでも「ゴミセメント」という言葉で度々報じられている。
1.どのような廃棄物が使われているのか
韓国のセメント工場では、石炭の代わりの燃料(補助燃料)や、石灰石の代わりの原料(代替原料)として、以下のような廃棄物が実際に投入されている。
• 廃タイヤ・廃プラスチック・廃油:主にキルン(焼成炉)の高温焼成時のエネルギー源(燃料)として利用。
• 下水汚泥・焼却灰:粘土の代替原料として利用。
• 半導体工場の残渣(スラッジ):フッ素などを含む化学物質の処理を兼ねて、原料の一部として投入。
これらは「サーマルリサイクル(熱回収)」や「原料化」という名目のもと、コスト削減と廃棄物処理の観点から業界全体で行われている手法だ。
2.国会議員による告発の内容
盧雄来議員らは、特に以下の点を問題視して告発を行ってきた。
• 有害物質の混入:廃棄物を燃やすことで、セメントの中に六価クロムなどの重金属や、微量の放射性物質が含まれる可能性。
• 環境基準の甘さ:日本や欧州の基準と比較して、韓国のセメントの安全基準や廃棄物投入の監視体制が不十分であるという批判。
• 「ゴミセメント」で建てられた住宅:有害物質を含むセメントがマンションなどの建材に使われることで、居住者の健康(アトピーやシックハウス症候群など)に悪影響を及ぼす懸念。
3.韓国政府と業界の動き
この告発を受け、韓国では規制の強化が進んでいる。
• 成分表示の義務化:2025年からは、セメントのパッケージに使用した廃棄物の種類や量、有害成分の含有量を表示することが義務付けられるようになった。
• 管理法の改正:廃棄物管理法が改正され、セメント製造過程での監視が厳格化されている。
補足:日本との比較
実は、セメント工場で廃棄物をリサイクルする仕組み自体は日本を含む世界中のセメント業界で一般的に行われている。日本でも廃タイヤや下水汚泥は貴重なエネルギー源・原料として活用されている。
韓国でこれほど大きな騒ぎになったのは、「使用される廃棄物の範囲が広すぎること」や「管理体制への不信感」、そして「急速なマンション建設ラッシュによる生活への直結感」が強かったためだと言える。
結論
議員が指摘した「廃棄物の混入」という事象そのものは業界の標準的な工程だが、その安全性や透明性に対する激しい追及が行われたという事だった。
彼の国の衛生観念の無さは国民性だろう。なにしろ、キッチン内にトイレの便器を設置する国だから。