AI時代になり増々注目があつまるNVIDIAは、GPU市場を独占している。GPUは本来、その名の通りにグラフィックを処理する専門のプロセッサだが、これがAIにも極めて有用な事が判明してからは、その名前も一気に有名になった。
しかし、なぜNVIDIAが一強となったのだろうか。
それは3D描画用だったGPUを、行列演算や大量データ処理に活用可能にする技術である「CUDA」の存在が大きいのだった。
CUDA(クーダ) とは Compute Unified Device Architectureの略で、 NVIDIAが開発したGPU向け並列コンピューティングプラットフォーム・プログラミングモデルだ。C/C++などの言語を用いてGPUの並列処理能力を最大限に引き出し、AI学習、科学技術計算、画像処理などの処理速度を劇的に高速化する。
そもそも、CPUが少数の複雑な処理を得意とするのに対し、GPUは数千のコアで単純作業を同時並行的に行う。各コアの能力はCPUに比べて遥かに小さいが、これが多数集まって並列処理することで、AI用として極めて優れたプロセッサとなるのだった。

そして現在、世界中のAIコードのほぼ全てがCUDA前提で書かれている。すなわち、GPUハードを作るだけではなく、CUDA互換環境を提供する事が必要となり、これがNVIDIAの対抗メーカーが出てこない理由だ。
そしてこの、NVIDIA一強は当分の間、続くだろう。