その昔、江戸時代までは日本は世界的にも金の産出が多かった。しかし、誰もが思い浮かべる佐渡金山などは既に掘りつくしてしまい、現在は廃坑になっている。
もう日本では新たな金の産出は出来ないのか‥‥と思ったら、金やレアメタルを含む熱水が噴き出してそれが海水で冷却され沈殿してできた、「海底熱水鉱床」と呼ばれる場所がある、というのだ。
その海底熱水鉱床が2015年に東京大学生産技術研究所の研究グループにより、伊豆諸島青ヶ島沖で発見された。その後国立研究開発法人海洋研究開発機構とIHIの研究グループが、藻の一種である「ラン藻」をシート状に加工した吸着材を開発し、それを用いて熱水中に含まれる金を高効率で回収する実証実験を2021年から進め、2023年6月にそのシートを海底から引き上げたところ、1トンあたり20グラム相当の「金」が吸着していた。
おおっ、これは凄い。
今後日本は金採掘大国に復帰か!
と思ったら、現実に商業ベースに載せるのはコストが掛かり過ぎて現実的では無いのだった。
ざっ、残念。
とはいえ、この方法は陸上で行えばより低コストとなるわけで、温泉などから金を採取できるかもしれないというから、将来に期待する事にしよう。
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