現在も中核派や革マル派で活動している構成員はどんな階層


現在も中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)や革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)で活動している構成員は、1960〜70年代の学生運動(安保闘争・全共闘世代)を経験した70代〜80代の高齢者層が圧倒的多数を占めている。警察庁や公安調査庁の分析でも、組織の急激な高齢化と後継者不足が最大の特徴として挙げられている。

なお簡略版は⇒【簡略版】未だ中核や革マルで活動している構成員って

具体的な年齢層と所属階層は以下の通り。

主な年齢構成

• 主力層(70代〜80代)
1960年代後半から70年代初頭の学園紛争期にオルグ(勧誘)され、そのまま組織に残った「全共闘・団塊世代」およびその少し下の世代で、現在の組織幹部や街頭デモの動員参加者の大半がこの層にあたる。

• 中堅層(40代〜60代)
1980年代以降の三里塚闘争(成田闘争)や国鉄分割民営化反対闘争などの時期に加入した層だが、世代間の人口としては非常に少なく、組織内の断絶が生じている。

• 若年層(10代後半〜30代)
ごく少数だが、一部の大学(京都大学、法政大学、東北大学、広島大学、沖縄の大学など)の学生寮や自治会、サークルを通じて勧誘された現役学生や、SNS・YouTube・労働相談などを入り口に近年オルグされた若者が存在する。

主な社会的階層・属性

• 専従活動家(職業革命家)
組織の拠点(中核派の「前進社」など)に居住または通勤し、機関紙の発行や組織運営、または警察の追跡を逃れて潜伏しテロ・ゲリラ活動に従事する非公然(地下)活動家。

• 労働組合員・公務員・インフラ系労働者
両派ともに「労働運動への浸透」を重視してきたため、鉄道(旧国鉄・JR系の一部労組)、郵政、自治体職員、教職員、医療・介護職などの労働組合に所属して活動してきた層(現在は多くが定年退職者・再雇用者)が基盤となっている。特に革マル派は、基幹産業の労働組合への浸透に注力してきた歴史がある

• 市民運動・宗教関係者・知識人層
反基地運動(沖縄・辺野古など)、反原発、反天皇制、平和運動などの市民団体や、前述のキリスト教社会派ネットワークなどに身を置きながら、シンパ(支援者)や公然活動家として連携している層。

• 非正規労働者・困窮層(近年の勧誘対象)
特に中核派は近年、若年層の獲得を目指してYouTubeチャンネルの開設やSNS発信を行い、学費高騰に悩む学生や、労働環境・生活苦に不満を持つ非正規雇用の若者をターゲットにした勧誘を行っている。

全体としては、かつての学生運動世代が定年退職後に年金を受給しながら集会やデモに参加しているケースが多く、資金面・人材面ともに高齢化による先細りが進んでいる。