中小企業がローカルLLMを運用するするには


従業員100人程度の中小企業が、5人のバックオフィスでローカルLLMを運用する場合、AI用サーバーはどのような規模と価格にるだろうか。

バックオフィス5名(同時利用最大3〜5名)で契約書要約・メール作成・社内文書検索(RAG)などのローカルLLM運用を行う場合、必要なハードウェア構成と概算費用は「約60万円〜250万円」となる。
5名利用時の応答速度と採用するモデル(32B〜70B)によって、大きく3つの選択肢に分かれる。

🔷サーバー規模・構成別の比較

🔷バックオフィス運用における選定基準

• モデル精度のライン(32B vs 70B): バックオフィスで日本語の契約書解釈や複雑な論理思考を求める場合、70Bモデル(4-bit量子化) の導入が推奨される。定型文作成や簡単な要約がメインであれば、32Bモデル(Qwen2.5-32B等) でも高精度かつ軽量に動作する。

• 同時アクセスの最適化(vLLM vs Ollama): 複数人で同時にプロンプトを送信した場合、単一処理(Ollama等)だと順番待ちが発生する。複数人での日常利用をスムーズにするには、リクエストを並行処理できる vLLM(パターンAで構築可能) が圧倒的に優れている。

🔷導入・運用に必要な総コストの目安

自社で構築するか、外部ベンダーに委託するかで初期費用が変わる。

1. 社内IT担当が構築する場合(自社完結)
◦ 初期費用: ハードウェア代(60万〜250万円)のみ
◦ 環境構築: サーバー上に Ollama または vLLM を常駐させ、UIとしてオープンソースの Open WebUI(ChatGPT風のWeb画面)を立てることで、5名のブラウザから社内LAN経由で安全にアクセス可能になる。

2. 外部のAIベンダー / SIer に構築依頼する場合
◦ 初期費用: 約200万〜500万円(ハードウェア代 + 環境構築費 + 社内データRAG連携費)
◦ 保守費用: 月額 5万〜20万円程度

5名のバックオフィス用途であれば、まずはMac Studio(メモリ128GB構成:約60万〜70万円)に Open WebUI + Ollama を載せて社内サーバー化するか、RTX 4090 Dual構成のPC(約150万〜180万円)を構築するのが最も費用対効果が高くなる。

では実際の導入に対してはどのように行うか。

これについては続編にて。