トランプ大統領がFIFAへ直接介入





2026年FIFAワールドカップでレッドカードを受け、次戦出場停止処分となっていたアメリカ代表の主要ストライカー、フォラリン・バログン(Folarin Balogun)選手の処分がFIFAによって異例の形で猶予された件について、ドナルド・トランプ米大統領が自らFIFAへ直接介入していたことを認めた発言が報されている。

🔷トランプ大統領による直接の再審査要請
トランプ大統領はホワイトハウスの大統領執務室(オーバルオフィス)で記者団に対し、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に個人的に電話をかけ、バログン選手の処分について「再審査(レビュー)」を求めたことを公に認めた。トランプ氏は、バログン選手のプレーを「ファウルではなく、全速力で走った2人が衝突しただけ」だと主張し、次戦の出場停止は「非常に不公平だ」と感じたと説明。ただし、「どうすべきかを命令したわけではなく、単に再審査を頼んだだけだ」と強調した。

🔷 FIFAによる極めて異例の「執行猶予」決定
これを受け、FIFAの規律委員会は規律規定第27条を適用し、バログン選手に科されるはずだった「自動的に1試合の出場停止」という処分を「1年間の執行猶予付き」で停止(見送り)にするという、ワールドカップ史上極めて異例の決定を下した。これにより、バログン選手は月曜日に行われる決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のベルギー戦に出場が可能となった。

🔷主審への不信感の表明
トランプ大統領は、バログン選手にレッドカードを提示したブラジル人のラファエル・クラウス主審の判定を「ひどいものだった」と非難し、記者団に対して「(主審の)過去の記録を調べてみるべきだ(疑わしい)」と踏み込んだ発言をした。

🔷国内外での反発と大きな波紋
• ベルギー側の猛反発:対戦相手であるベルギーサッカー協会(RBFA)は、レッドカードが一発退場および次戦の自動出場停止に繋がるというW杯の公式規則に真っ向から矛盾しているとして「驚愕している」との声明を発表。フェアプレーの精神を守るためにあらゆる法的手段を調査していると猛反発した。

• アメリカ代表チームの反応:マウリシオ・ポチェッティーノ監督やチームメイトのクリスチャン・プリシッチ選手らは、バログン選手に悪意はなかったとしてFIFAの決定を歓迎した。選手たちは練習に向かうバスの中でSNSを通じてこの決定を知ったという。

• 政治とスポーツを巡る議論:共和党のテッド・クルーズ上院議員がトランプ氏に「馬鹿げたレッドカードを撤回させてくれて感謝する」と述べるなど、国内の支持者からは歓迎される一方、開催国の最高権力者が国際サッカー界の独立した規律プロセスに介入して結果を覆させた形になったため、「政治権力とスポーツの境界線」を揺るがす前代未聞の事態として世界中で大きな議論を呼んでいる。