Nissan Lafesta Highway star 前編
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日産ラフェスタの上級モデルであるハイウェースター(以下H/S)がフルモデルチェンジ(FMC)された。ところが、このクルマは何を隠そう、マツダ プレマシーのOEM車だった。オリジナルのプレマシー (写真左下)は2010年7月にFMCされて、如何にも最近のマツダという感じのスタイルとなったが、ラフェスタH/Sは見事に一部の部品を変えただけで、全く違うクルマに見せることに成功している。日産ディーラーで聞いたところによると、このクルマが実は中身がマツダ車であることを知らないユーザーも結構 いて、今後商談が進ん時に、どの段階で”告知”すべきが悩んでいるとか。

 



今回のFMCはラフェスタH/Sのみで、実は旧型もラフェスタとして継続販売されている。新型のH/Sとは価格帯が異なり、同じようなグレードの場合でH/Sの方が約20万円程高い設定になっているようだ。
 
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      LAFESTA HIGH-
WAY STAR 2.0G
LAFESTA
Joy G
WISH 20G Stream 2.0 TZ
 

車両型式

  DBA-CWEFWN DBA-B30 DBA-ZGE21G DBA-RN-8

寸法重量乗車定員

全長(m)

4.675 4.530 4.590 4,570

全幅(m)

1.750 1.695 1,695 1.695

全高(m)

1.615 1.615 1,590 1.545

ホイールベース(m)

2.750 2.700 2.750 2,740

駆動方式

FF
 

最小回転半径(m)

  5.3 5.3 5.4

車両重量(kg)

  1,520 1,430 1,380 1,370

乗車定員(

  7

エンジン・トランスミッション

エンジン型式

  LF-VDS MR20DE 3ZR-FAE CBZ

エンジン種類

  I4 DOHC

総排気量(cm3)

1,998 1,997 1,986 1,997
 

最高出力(ps/rpm)

150/6,200 137/5,200 158/6,200 150/6,200

最大トルク(kg・m/rpm)

19.8/4,500 20.4/4,400 20.0/4,400 19.4/4,200

トランスミッション

5AT CVT
 

燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード走行)

15.0 14.4 15.0
 

パワーウェイトレシオ(kg/ps)

10.1 10.1 8.7 10.5

サスペンション・タイヤ

サスペンション方式

ストラット

マルチリンク トーションビーム ダブルウィシュボーン

タイヤ寸法

  205/55R16 205/60R16 195/60R16 205/65R15
 

ブレーキ

前/後 Vディスク/ディスク Vディスク/ドラム Vディスク/ディスク

価格

車両価格

226.8万円 208.0万円 226.0万円 224.0万円

備考

       

ライバルと比較した場合の大きな特徴は全幅が唯一1,700mmを超えていることで、これはオリジナルのプレマシーがマツダ5として米国を初め海外で販売されていることも原因だろう。それ以外のサイズは似たようなモノだし 。エンジン排気量も4気等2Lで乗車定員も7人と、まあどれも似たようなものだ。
リアのラッゲージルームは3列目のシートを出しているとミニマムだが、これは小型で3列シートを装備しているクルマに 共通する欠点だから、特にラフェスタが劣る訳ではない。
 

ドアを開けて現れた室内を見ると、床はフラットでウォークスルーが可能で、2列目の幅広いアームレストはセンターのシートにもなり、写真では一見6人乗り風だが実は7人が乗れる。
3列目シート(写真左下)の足元スペースはミニマムで、大人がマトモに座るのは無理そうだから、ここは子供用と割り切るしかない。


  

シートは小ぶりで決して座り心地が良いとは言えないし、表皮のファブリックも薄っぺらで耐久性は大丈夫なのかと心配になってしまう。
シートの調整は全て手動となっているが、まあ、それはどうでも良いだろう。



 

ダッシュボードは見るからにプラスチックっぽく、叩いてみれば柔らかいパッドではなく硬い樹脂そのもので、この辺はマツダ丸出しというところか。エアコンの操作パネルも安っぽいプラスチックだが、実用上は問題ないだろう(写真左下)。
ダッシュボード上部の中央にはエアコンなどのディスプレイがあるが、小さくてコントラストもハッキリしないので、視認性は良くない(写真右下)。

ドアのインナートリムだって、他の場所と同様に安っぽいプラスチックで、それでも新車の時は未だ良いが、2〜3年も経って表面が傷だらけになったときは、チョッと救いようがなくなるような気がするが・・・。

 
 

ということで、次はいよいよ走りを試してみることにずる。

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