エンジンの始動は試乗車の場合にはインテリジェントキーを所持して、ステアリングコラム側面の回転スイッチを右に回すが、このスイッチは取り外すことができて、そこに現れたキーホールに金属キーを
挿入するというオーソドックスな方法でも使用できる。
 
走り出した第一印象は同一クラスのライバルであるウィッシュなどと同じで、ファミリーユースとして普通のドライバーが普通に 乗るには、必要にして充分な動力性能だから、特に文句もないだろう。少し加速するためにハーフスロットルを踏むと、回転計の針がポンと上がって加速する。更に強く踏むと、キックダウンによりシフトダウンて回転数が上がり、その後も回転計の針は速度とともに上がって行く。最近の小型車はCVTを装備してる場合が多く、加速時でも回転数が一定で速度だけがマッタリと上がっていく状況が多いが、このクルマはオーソドックスなトルコン式の5速ATを装備しているから、当たり前ながら実に自然に感じる。そこで今度はフルスロットルを踏んでみたら、回転計はグングンと上がっていき、レッドゾーンに近い
6,000rpmくらいまで回ってから、素早くシフトアップして4,500rpmくらいまで下がってから、また加速とともに回転数も上昇し始めた。その加速時の音は、このクラスとしては意外に静かな方だが、音質自体は安っぽくてお世辞にも爽快とは言えないが、価格を考えればこんなものだろう。
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