Subaru Impreza Sport 20i (2016/12) 前編 その2

  

それでは本題に入って何時ものように先ずはエクステリアから先代との違いを比べてみる。なお新型の内外装については何時ものように既に日記でよりサイズの大きい写真を紹介しているので、そちらも合せて参照されたい。
⇒ Subaru New Impreza (2016年10月27日からの日記)

写真11のようにハッキリ言って一見しただけでは新旧の違いが判らない。今回の新型はプラットフォームを一新したと言うが、肝心のボディーをここまでキープコンセプトというよりも殆ど変化無しというのもどんなものだろうか? フルチェンジでも外観上では僅かな違いとするポルシェでもここまで同じじゃあねぇだろう、と言いたいところだ。リアについても違いは極々少なく、まあそれでもリアコンビネーションランプの形状は明らかに違っている。

サイドビューを比べると、その形状は全く同じと言っても良いくらいに似ているが、実はサイズとしては新型の方が全長+40o、全高+15o、ホイールベース+25o とそれぞれ少し大きくなっている。 (写真13) 。フロントを真正面から比較すると、これまたよく似ているが当然ながら細かいところは少し違っている (写真14) 。これは言ってみればマイナーチェンジのフェイスリフトという程度の違いだ。そしてリアは前述のようにリアコンビネーションランプの形状が違っているから、それさえ知っていれば見分けは簡単だ (写真15) 。


写真11
新旧を比べてみるとその違いは殆ど判らない。因みに左が新型だが、街中で走っているのを見て、あっ新型だとかの判断は‥‥普通は無理だろう。


写真12
この角度から見ると先代 GP7 はフェンダーのタイヤハウスの円弧と同心円のプレスラインが特徴的だ

写真13
サイドビューも極めて似ているがサイズとしては新型 (GT7) は全長+40o、全高+15o、ホイールベース+25o とそれぞれ少し大きくなっている。

そこで今度は前後を真正面から比べてみると、まあハッキリ言ってフロントでは世間で言うマイナーチェンジ程度の違いだ 。それではリアはと言えば、こちらは前述のようにリアコンビネーションランプの形状が変わっているから、新旧の識別はそれ程難しくはない。

ヘッドライトは 2.0i-S のみ LED2灯ハイ&ロービームランプで、その他のグレードではハロゲンランプとなる (写真16) 。リアコンビネーションランプでは 2.0i-S のみ標準でリアフォグランプが装備されている (他のグレードではオプション) 。

リアラッゲージスペースは C セグメントという事もあり決して広くはなく、特にステーションワゴン的に使うには前方向に狭い (写真17) 。まあ、だからワゴンではなくスポーツという名称なのだが。


写真14
フロントでは世間で言うマイナーチェンジ程度の違いだ 。


写真15
リアコンビネーションランプは明らかに違うのが判るが、それ以外は殆ど違いが無い。

写真16
ヘッドライトは 2.0i-S のみ LED2灯ハイ&ロービームランプで他はハロゲンランプとなる。

リアでは 2.0i-S のみ標準でリアフォグランプが装備されている。


写真17
リアラッゲージスペースは決して広くないから、成る程ステーションワゴンではなく ”スポーツ” だ?

ドアを開けるとそこに見えるインテリアは結構高級感があって、これはもう BMW 1シリーズと比べても遜色がない‥‥とスバヲタさん達が申しておりました (写真18-1) 。ただし写真ではオプションのブラックレザーセレクション (37.8万円) が装着されている事も高い質感の原因だ。因みに 2.0i-S アイサイト (AWD) は 259.2万円 でこれにレザーセレクションを付けると297万円で、更にディーラーオプションのナビ (純正タイプ 23.4万円) を加えると 320万円也となってしまう。それでは先代 (GP) と比べてどうかと言えば一見したところはそれほど大きな違いは見当たらない。GP は数年前だから既にスバルの田舎臭さが消えている時期だからだろう (写真18-2) 。

シート表皮は標準ではファブリックとなり、これを GP と比べてみるとステッチが増えたり、表皮自体も少し近代的になったりと、これは多少の進化が感じられる (写真19)。シート調整は基本的には手動式だが、2.0i-S のみパワーシートとなり、更に他のグレードでもレザーシート (写真21) では同様のパワーシートとなる。

次にドアのインナートリムを比較すると、これについては新型が大いに進化していて、質感は大幅に向上している (写真22) 。特にドアノブ付近を拡大してみると、ほうほう、スバルも随分と高級感のある内装が出来るようになったものだ、と関心する (写真20) 。なお先代 (GP) の詳細については下記の日記を参照願いたい。
Subaru Impreza 1.6i-L 簡易試乗記

写真18-1
写真のクルマがオプションのレザーセレクション装着という事もあり、インテリアは結構高級感がある。

 

写真18-2
先代も一見したところはそれほど大きな違いは見当たらない。

 


写真19
シート表皮はどちらもファブリックだが、新型 (GT) の方が少し近代的な感じを受ける。


写真20
新型のドアノブおよびパワーウィンドウスイッチ付近を拡大すると、いやこれは中々の高級感だ。


写真21
オプションでレザーシートを装着するとパワーシートが標準となる。


写真22
ドアのインナートリムの比較では新型の質感が大幅に向上している。

新型 (GT) のダッシュボード (写真21-1) は最近のスバルの雰囲気、すなわちレヴォーグ (写真21-3) との共通点が多いが、レヴォーグがナビ用のディスプレイが少し低い位置にあるのに対して、インプレッサはエアアウトレットをナビの両サイトに移動して位置を上げているのは設計時期の違いだろうか。それで先代インプレッサ (GP) を見ると‥‥何とレヴォーグと極めて似ていた (写真21-2) 。

レヴォーグには今では世間の常識ともなったリアパッセンジャー用のエアコンのアウトレット付いていないが、設計時期の新しいインプレッサには‥‥やっぱり付いていなかった (写真23) 。

写真21-1
ダッシュボードは最近のスバルの雰囲気でレヴォーグとも共通点が多い。


写真21-2
先代のセンタークラスター等は寧ろレヴォーグに近い配置となっている。


写真21-3
スバル車に共通の雰囲気だが、GT に比べるとナビの位置が低いなど多少設計の古さを感じる。


写真22
ナビはディーラーオプションで標準はオーディオレスとなる。


写真23
センターコンソールの後端を利用したリア用エアコンアウトレットは無い。

さて一番の興味である走行については後編にて。

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