BMW ACTIVE HYBRID 3 & 5 (2013/7) 中編 | |
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前編ではActive Hybrid 3とガソリン&ディーゼル(非ハイブリッド)版3シリーズの内外装を比較したが、今回は5シリーズベースのActive Hybrid 5についても同様な比較を行ってみることにする。 比較相手は主として535iとするが、前編でも触れたようにActive Hybrid 5と535iは直6 3Lターボエンジンは全く同じもので、これに電気モーターによるシステムを追加したのがActive Hybrid 5であり、前編の結果も踏まえれば比較前から両車の共通点の多さが想像できる。 エクステリアから比べてみると、3シリーズと同様にActive Hybrid 5がガソリンもしくはディーゼルの5シリーズとひと目で分かるような違いは見当たらなかった。特に比較したのが全く同じエンジンを搭載している535i だったこともあり、リアのマフラーも同じく左右出しとなっているから、増々区別がつきにくい。 |
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そして明らかにハイブリッドモデルと判別できる部分はといえば3シリーズと全く同じで、Cピラー側面とリアトランクリッド後端にある"Active Hybrid 5"のエンブレムとなる(写真23)。そして、Cピラーに堂々と貼り付けられたデッカい"Active Hybrid 5"のロゴ(写真24)というのも3シリーズと同じ手法だ。 Active Hybrid3のトランクスペースはガソリン(とディーゼル)エンジンモデルとほとんど変わらないスペースがあるし、トランクスルーすら可能だったことは意外だったが、Active Hybrid 5の場合は世間のハイブリッド並にリアシート背面とトランクの間にバッテリーが居座っているためにトランクが狭く、トランクスルーなんて望むべくもない。そして、狭いトランクの隔壁には”ActiveHybrid POWER UNIT”というエンブレム(写真25)まで付いていて「ここが狭いのはハイブリッドのためで仕方ないんすよ」とでも言いたげだが、同じBMWのサルーンでしかも下位モデルの3シリーズがトランクスルーまで達成できているのに、上位モデルの5シリーズがこんな状況というのは何とも腑に落ちないが、まあ色々事情があるのだろう。 |
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写真25 |
ドアを開けて見えるインテリアはActive Hybrid 3と同様で、やはりハイブリッド独特のものは見当たらない。3シリーズのようにデザインラインという概念が無い5シリーズの場合はベースグレードである523iおよび523dのみシート表皮がクロスで、それ以上はレザーシートが標準となっている。勿論Active Hybrid 5は535iの上級モデルであるから、内装の質も文句なしに良い。更に、写真のクルマはオプションのベンチレーションシートが装着されていたために、シート中央部はレザーに細かい通気穴が開いている(写真27)。なお、乗り口のドア・シル・プレート(サイドスカットルプレート)には"Active Hybrid 5"のゴロがあるのは3シリーズと同様だ(写真28)。 |
写真26 |
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インパネについても、535iと比べて違いは判別できない。比較写真の535iは内装色の違いやシートのオプションなどがActiveHybrid 5と異なるために、比べた場合は多少印象が異なるが、これが同じ内装色ならば限りなく似ているであろう(写真29)。 そして、当然ながらiDriveのコマンドダイヤルと周辺のスイッチ類も全く同じだ(写真30)。いや、それどころか、前編で紹介した3シリーズとも同じだった。 更にはセンタークラスター上のオーディオおよびエアコンの操作パネルも全く共通となっているのも3シリーズと同様だ(写真31)。ただし、iDriveのダイヤルのように3シリーズと共通かといえば、ここは流石にユニット自体が異なるようで、これらは1と3および5と7でそれぞれ共通になっている。 |
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写真29 |
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写真30 |
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前編の最後でも触れたように、ActiveHybrid 5はガソリン車、特に同じエンジンを搭載する535iとは内外装ともほぼ同様だったが、ActiveHybrid 3とは違いトランクのスペースにバッテリーの搭載スペースが食い込んでいるために他の5シリーズよりも奥行きが短いという違いがあった。 |