B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


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2017/3/10(Fri)
Prius PHV <3>

ボンネットカバーを開けると‥‥あれっ? 何やら違いが全く判らない。

新 PHV の特徴として発電用モーター (ジェネレーター) を加速時には駆動モーターにも使用できるという事だから、当然ながらそのジェネレーターは HV とは違う筈だ。そこで PHV のカットモデルでそのジェネレーターを確認すると写真下の黄色枠の中、拡大してみるとエンジンルームを上から見たのでは見えないところにあったから、なる程違いが判らない訳だ。

新型 PHV の目玉の一つにはルーフにソーラーパネルを貼った太陽光充電仕様があることで、成る程ルーフはそれらしきパネルが付いている。ただし、このパネルはボトムグレードにしか取り付けられないそうで、これはソーラーパネルの重量が大きいために車重の軽いボトムグレードでないと、返って燃費が悪化してしまうという殆どギャグの状態で、やはりこれは将来に向けての提案の一つという事で、実際にユーザーが買うかと言えば、まあ立場上で官公庁が買うくらいだろうか。

PHV だから当然ながら充電端子が付いている。

標準は写真左下の 195/65R15 タイヤにブラック塗装アルミホイールの上からホイールキャップが付くという歴代プリウスでもお馴染みの方式で、オプションとして写真右下の 215/45R17 タイヤとアルミホイールが用意されている。

ホイールのブレーキユニットは極普通の片押式のシングルピストンキャリパーだが、シリンダーハウジングは色からして前後ともアルミのようだ。恐らく HV 仕様と共通だろう。

結局ここまでのところでは HV をベースとしてバッテリー搭載のためにリアオーバーハングを延長したもの、というところだ。

次回はインテリアの比較へと進む。

つづく




2017/3/9(Thu)
Prius PHV <2>

先ずは前回の宿題だった HV と PHV の全長の違いをサイドビューから検証してみる。結果は見てのとおりで PHV はリアーオーバーハングが明らかに長かった。それではその理由はと言えば最後の部分で説明するので、もうちょっとお待ちを。

次にフロントフェイスの比較をすると‥‥

HV とはグリルのデザインが異なっている。これって両車は別のクルマ、という印象を狙っているのだろう。

そしてリアはといえば、これまた見事にデザインを変更している。まあ、リアについては前述のようにリアオーバーハングが 95o 長い事から、この部分を新設計する必要があったから、違って当然でもあるが。

今度はリアラゲージスペースを比較してみると‥‥

床面積ではそれ程変わらない、というか全長の長い PHV の方が僅かに広い (長い) くらいだが、何やら床の位置が高いのでは?

そこで角度を変えて見ると確かに PHV は床面が 100o くらい高い。そこには何があるのかと思って後端にある小さなノブを引っ張ってみたらば長手方向に150o 程が外れて、そこには狭ま~いスペースが現れたが、一体何に使うのだろうか?

ここでラゲージスペースの床が高いことと前述のリアオーバーハング延長の種明かしをすると、ここはバッテリーの設置スペースだった。

結局 PHV というのはエンジンが必要な事では HV であり、大型バッテリーが必要な事では EV というように両車のデメリットを背負っている‥‥何て言う事は申しませんよっ!

次回はエンジンやブレーキを中心に話を進めることにする。

つづく



2017/3/8(Wed)
Prius PHV

PHV (Plug-in Hybrid Vehicle) はコンセントから差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できるハイブリッドカーの事であり、HV  (Hybrid Vehicle) の本家たるプリウスは 2015年末に FMC により4代目 (ZVW50) が発売されたが、PHV については旧モデル (ZVW35) が継続販売さていた。そのプリウス PHV がこの度 FMC されて ZVW52 となった。型式から見ても先に FMC されたプリウス (ZVW50) の兄弟車というのは判るが、さてその内容はといえば‥‥

下表のようにガソリンエンジン (2ZR-FXE) は従来からの使い回しで、メインのモーター (1NM 72ps) も ZVW50 と同様だが、今回の PHV の最大の特徴はフル加速時には充電用モーター (1SM 31ps) を駆動用として使用することでモーター駆動時のパワーアップを図った事だ。

その新型 PHV のエクステリアはといえば

一見たところでは殆ど HV モデルと変わらないが、上表を見れば PHV の方が全長が 95o も長いのは一体何処が違うのだろう。

そういう眼で見比べると何となくリアオーバーハングが違うような気もする。

ということで、次回からは本格的に新型 PHV の各部を眺めることにする。先ずはサイドビューを比べて全長の違いを探す予定にしている。

つづく



2017/2/6(Mon) DS 7 Crossback (2018)

先ずは前回の積み残しである DS の続きとして DS5 から始める。

DS5 はその名の通りC5 をベースとしており、その C5 は中型ファミリーカーとしてセダンとワゴンがあったが、既に2015年で生産を終了している。しかしその DS ラインである DS5 はクロスオーバ− SUV として現在も生産されているし、日本でも販売されており価格帯は 409 ~ 472万円 (1.6L Turbo 165ps) および 497万円 (2.0L Diesel Turbo 180ps) と欧州車の売れ筋価格帯だが、走っているのを見たことが無いから販売台数は少ないだろう。

そして更に上位の C6 はといえばこれはフランス大統領も公用車に使っていたくらいの高級車だが、暫く途絶えていたと思っていたら実は最近新型が発表されたようだ。そして DS ラインの方は DS6WR という立派な SUV がる。この WR とは Wild Ruby の略というが、その意味は‥‥野生のルビー (宝石の) って、ハテ? ただしこの DS6WR も日本では未発売となっている。

なお今回の DS5 および DS6WR のより詳しい記事と写真は下記にて
DS5 ⇒ https://www.netcarshow.com/citroen/2016-ds5/
DS6WR ⇒ https://www.netcarshow.com/citroen/2015-ds_6wr/

そして今回の本命は‥‥表題の通り DS7 Crossback で、これは極最近発表されたものだ。名称から言って一番の上位モデルであろうそのクルマのエクステリアは‥‥

見るからにフラッグシップモデルと言う感じのフルサイズ SUV のようで、トヨタ ランドクルーザーなどのカテゴリーだろうか。しかしフランス車、それもシトロエンというには個性が足りない気がする。

しかしインテリアは細部まで拘ったというだけあって、成る程フランスらしい先鋭的なデザインで、これは流石にラテンの感性だ。

なお DS7 Crossback のより詳しい記事と写真は下記にて
⇒ https://www.netcarshow.com/citroen/2018-ds_7_crossback/

ところでこれら DSラインの販売状況はといえば、どうも苦戦を強いられているようだ。まあ高級 SUV の世界は Mercedes-Benz や BMW に Porsche も加わり、それに SUV の本家みたいな Lexus と Infiinty や スバルの日本勢、更には Volvo 等等‥‥大変な激戦区に、どう考えても SUV が似合わない Citroen では、そりゃあ厳しいわなぁ。


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