B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


12月26〜31日←  [2016年12月21〜25日]  →12月16〜20日
2016/12/25(Sun) 新型タクシー専用車

タクシー用車両といえば街を走る多くのタクシーがトヨタのコンフォートとその兄貴分のクラウンコンフォートというのが現状であるが、実はトヨタは一時期コンフォート系の生産を中止していた事がある。トヨタとしては新時代のタクシーとしてプリウスに切り替えようという目論見だったが、市場はそれを許さずに結局また生産を再開する羽目になって現在に至っている。尤も最近はプリウスのタクシーもボチボチ見かけるようになったが、元々がタクシー用として設計されたクルマでは無いのでドライバーからすれば使い難いところもあるだろう。

そんな現状で今回発表されたのが新型のタクシー専用車であるJPNタクシーで、写真のように乗降が容易なように背の高いボディを持つスタイルは本家ロンドンタクシーを彷彿させるものがある。結局プリウスをタクシーに転用しようなんていう事が無理そうだから真っ当なタクシー専用車を開発したのか、それとも最初からプリウスは繋ぎだったのか?

JPNタクシーのベースはシエンタと言われていて、パワートレインは 直4 1.5L に電気モーターを組み合わせた HV で、そのエンジンはタクシーのためにガソリンではなく LPG を燃料とする。

ところでこの手のタクシー専用車は既に日産が生産していて、小型商用ミニバンの NV200 ベースの NV200 Taxi はニューヨーク市のタクシーとして採用されている。ということはトヨタはやっぱり後出しジャンケン? そういえば現行のタクシーの多くを占めているトヨタ コンフォートのコンセプトは日産が一足先に発売したクルーの後出しだった訳で、まあ何時もの事でトヨタがセコいのか日産がアホなのか?

なお NV200 Taxi の詳細を知りたい場合には下記にて↓
⇒ https://www.netcarshow.com/nissan/2014-nv200_taxi/







2016/12/23(Fri)
Tank vs Dayz Roox <4>

ダッシュボードは当然ながら車幅の違いから室内もその分だけタンクの方が広い。それにしてもデイズルークスのフロントウィンドウは高さが高いことからグラスエリア自体は広く、マルで観光バスを小さくしたような感じだしタンクにも同様の感覚ああり、この開放感 (というのか?) はこの手のクルマを選ぶメリットでもある。

センタークラスターは両車でかなり構成が異なっていて、タンクはダッシュボード天板より飛び出したサブディスプレイとエアアウトレットという独特な配置となっている。対するデイズルークスは天板より飛び出してはいないが、最上部にナビのディスプレイがある。というか、実はオーディオレスだから写真右下の例は単にディーラーオプションのオーディオ一体型ナビを付けただけだ。

センタークラスター下端 (といっても位置は高目だが) にはエアコンパネルとAT セレクターが配置されていて、そのエアコンはどちらも近代的な操作部を持ったオートエアコンだが、これらは上級グレードであり下位グレードではもっとショボいマニュアルタイプとなる。

AT セレクターのパターンはどちらも直線式でDの手前には降坂用のポジションを持っている。なお、タンクにはDとBの間にSポジションもあるがデイズルークスには存在しない。

タンクのメーターは中央に大径の速度計を配して左には小さい回転計というレイアウトでマルでポルシェのようだ (ポルシェは中央に回転計だが) 、対するデイズルークスでは左右対称に回転計と速度計が配置されているという BMW を彷彿する (という程でもないが) 。なお両車共に自光式のためにコントラストも高く視認性は良いが、特にタンクの自光式メーターは国産車独特のケバさがある。なおこれら2車は上級グレードであり、これが低位グレードの場合はもっとセコくてコントラストの低いものが付いている。

さてこうして比較すると車幅方向を除いては殆ど似たような雰囲気であり、それほど安っぽいということもないが、今回の写真は両車共上級グレードであることと普通車と軽自動車と言っても価格的にはほぼ同じという事もあって、結局ユーザーが軽を選ぶか否かで決まるという訳だが、タンクもポスト軽自動車というには特に NA モデルの性能を何とかするべきだし、性能的に何とか満足できるターボ車は価格が高いというジレンマが有る。

さてこのタンク、来年末にはベストテン入りしているか否か?




2016/12/22(Thu)
Tank vs Dayz Roox <3>

インテリアを見るために先ずはドアを開けるが、両車共にリアは両側スライドドアとなっている。写真のようにどちらも前後ドア共に幅が狭く見えるが、これは一つに高さが高いことも原因だ。勿論ドア幅は狭い事は狭いが実用上は問題にならない。

シート調整はパワーシートの設定がある筈もなく当然ながら手動式だが、座面の高さ調整についてはタンク (ただし上級グレードのみだが) では長いレバーで座面全体を上下できるが、デイズルークスの場合は見てのとおりにダイヤル式であり、カタログには単にシートリフター (全グレードに標準装備) と表記してあるのみだが、まあどう見ても座面先端の上下のみだろう。

ただし一般的に今回の2車のような高い着座位置のシートは元々高いポジションであり上下調整をそれ程シビアに調整しなくても結構普通に運転できてしまうのも事実で、しかも高いルーフは長身でも頭上空間は充分だから、サルーンのようにシート座面の高さが調整出来ないと小柄の女性では前が見えないし、長身の男性では頭上空間が無くなってしまうということはそれ程起こらない。とはいえ特に軽自動車のデイズルークスに体重100s 、というか 0.1トンの巨漢が乗ることは元々想定外であろう。

シート表皮については安モノのファブリックだが、昔の国産車と比べれば実用上の問題は無く、座り心地だってそれ程には悪くは無い。まあ、これらのクルマで東京大阪間をノンストップで走行、なんて事も無く、多くが街中のチョイ乗りだろうからこれでも充分だ。

フロントドアのインナートリムは当然ながら樹脂の一体成型で、表面は一応皮目のシボが付いているし、タンクに至ってはステッチ風の縫い目っぽいものが金型で成形されているが、まあこれを本皮と見間違うようだったら速攻で眼科検診を受ける必要があるだろう。

それでも両車共にドアノブにはメッキを施し、肘の当たる部分にはクロスを貼ったパッドとし、パワーウィンドウスイッチのパネルもシルバー仕上げを施してあるから、ドアパネル全体の見かけはミドルサイズのミニバン程度の出来となっている。

今回の2車は何れもリアがスライドドアとなっているので、室内から見たドアのインナーパネルを比較してみると、勿論どちらもプラスチッキーなのだがその度合はフロント以上で、これはミドルサイズのミニバンでも同様の傾向がある。それでもデイズルークスでは一部にフロントと同様のファブリックが貼ってあるが、その場所は走行中にリアパッセンジャーが触れることも無さそうな位置で、まあそれでも多少の質感向上には貢献しているだろう。

なお開閉ノブやパワーウィンドウスイッチ等はプラスチックの素材色で、上級モデルでもメッキなどは施されていない。

こうしてみると決して内装も惨めにはならない程度の質感は確保されていたが、今回の2車は何れも上級グレードであることを考慮する必要があり、これがボトムグレードの場合は随所にプラスチック丸出しの状態であるのは当然ではある。

つづく


12月26〜31日←  [2016年12月21〜25日]  →12月16〜20日