以前は Automotive News から毎月公開されていた米国小型車の販売台数データーだが、COVID-19 の蔓延によりカーディーラーの営業もままならない状況で、販売台数データーも途絶えていて、その後年に１回程度は何とか公開されたが、一部メーカーはデーターが無いなど不完全な状態だった。

この状況は今でも続いているが、今月初めに第２四半期が過ぎた事から今年半年のデーターが発表された。ただし、以前も同様だったがメルセデスベンツについては今回発表されていない。従って合計台数や順位などはあくまでも暫定と思う必要がある。

こんな状況の為に、オリジナルのデーターはブランド名のアルファベット順となっていたが、ここでは発表された数値から2023年前半の多い順に並べている。

順位を見ると、トヨタが2位に退きGMがトップとなった。また旧クライスラー系のステランティスがヒュンダイ－起亜に抜かれている。

今回は下位の方に見慣れないメーカー名があるが、これらは何れも新興の EV メーカーたちだ。その中では Rivian Automotive がある程度の実績を残している。同社は2009年に設立され、第二のテスラとも言われている。
現在 R1T というピックアップトラックを製造販売している。 R1T に付いては以下の日記
⇒2022/4/22 (Fri) Rivian R1T (2022)
にて。

次のPolestar Automotive USA について、Polestar（ポールスター）はスウェーデンを拠点とするボルボ・カーズ・グループ傘下の電気自動車、ハイブリッドカーを専門とする企業だ。元来はボルボ車をベースとした高性能モデルを製作していたから、メルセデス AMG や BMW M に相当するメーカーだった。
しかし、最近では EV やハイブリッド車にシフトしていて、その代表は EV の Polestar2 だ。

そして上記２車に比べれば販売台数は可成り少ないが Lucid Motors というメーカーもデーターに入っている。このメーカーは カリフォルニア州を拠点に EV を製造販売するカーメーカーで、これまた第二のテスラなどと言われていたが、COVID-19パンデミックの影響もあり、計画よりも遅れて2021年にLucid Airを投入した。詳細は
⇒2022/8/19 (Fri) Lucid Air (2021)
にて。

Karma Automotiveは、2014年に設立された中国所有の高級電気自動車のメーカーで、米国カリフォルニア州アーバインに本社を置き、モレノバレーに組立工場を構えている。

DS の環境詐欺と内燃機関技術の無い中共の思惑から世界的に行われた EV 詐欺も、そろそろオワコンになりつつある。その EV 詐欺絶頂期に始めた新規メーカーだが、今のところは何とか軌道に乗りつつあるメーカーもあり、また最初に手を挙げたテスラは半期で 35万台販売しているから月平均では約6万台と、車種の少ない割には検討してはいるが、さて将来はどうだろうか？