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2021/12/8 (Wed) TOYOTA Aygo X (2022)
アイゴ(Aygo)はトヨタのAセグメント車で、欧州で低コスト車を供給したい PSA・プジョーシトロエンとトヨタが合弁会社 TPCA を設立し開発されたもので、初代モデルは2005年に発表された。エクステリアは各社独自のデザインを使用しているが内装は共通で、トヨタブランドはアイゴ、プジョーは107、シトロエンはC1として販売された。アイゴはチェコのトヨタ工場で生産されていて、日本では製造も販売も行われていない。
2代目モデルは 2014年に発表されていたが、今回のアイゴXの発表により生産は終了となった。
アイゴXは3代目アイゴだが、それ以前のモデルと違い最近のトレンドであるクロスオーバー(SUV)タイプで、これが車名に ”X” が付いている理由となる。
アイゴXのアウターサイズは全長 3,700 x 全幅 1,740 x 全高 1,525 ㎜ 、ホイールベース 2,430 ㎜ で、事実上の先代モデルであるアイゴの全長 4,455 x 全幅 1,615 x 全高 1,460 ㎜ 、ホイールベース 2,340 ㎜ と比べると同じAセグメントとはいえ、一回り大きい。
ハッチバックからクロスオーバーに変更されたとはいえ、フロントデザインは先代モデルのイメージを踏襲したキープコンセプトとなっている。
そしてリアはといえば、これまた共通点が多く、全高の違いはあるにも関わらず一見すると違いが判らない、と言っても大袈裟では無い。
インテリアは‥‥
勿論、全く違うデザインとなっている。まあ、この辺は時代の違いという事だ。
メーターは巨大な自光式の速度計の下部に小型のディスプレイを配しているという極めてシンプル構成だが、日本国内向けのトヨタの安物のようにマトモに視認出来ないような安物での手抜きでは無い。
センタークラスタ上部には最近のクルマらしく車格の割にはマトモなディスプレイが装着されている。操作のメインはこのディスプレイによるタッチパネルを使用するようだ。
カテゴリーとしては最小クラスであるAセグメントの割には、室内は決して狭すぎないように見える。尤も、日本の軽自動車だって最近は充分な室内スペースを確保しているから当然ではあるが。
エンジンは直列3気筒 72hp/6000rpm、93Nm/4400rpm と数字だけ見ればショボいが、車両重量が 940㎏ と軽い事から、P/W レシオは 13.1㎏/㎰ で、それ程悪くは無い。トランスミッションは 5MT 若しくは CVT で、駆動方式は FWD のみとなる。
チェコで生産している事でも想像できるが、販路は欧州といっても東欧など経済的に貧しい国が多いのだろうか。HEV などの環境詐欺に迎合したバリエーションは無く、ある面まともだ。
庶民の足としては軽自動車が圧倒的なシェアを持つ日本では、Aセグメントというのは全く売れる見込みが無いのか、各社国内販売を行っていない。とはいえ、このアイゴXを日本で販売すれば、結構人気が出そうにも思うが‥‥。
なお、Toyota Aygo X (2022) の詳細については下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/toyota/2022-aygo_x/