B_Otaku のクルマ日記


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2020/4/29 (Wed)  ホンダ 軽トラから撤退

ホンダの軽トラック「アクティ」が2021年6月を持って生産が終了する予定となっている。要するに後1年で本田の軽トラが姿を消す事になる。ホンダの軽トラは今を遡る事57年前に発売された T360 以来だが、その歴史に幕を閉じる事になる。

ところで今日本の軽トラック市場はどうなっているのだろうか?

そこで前年度の軽商用車の販売実績を調べてみたのが下の評だ。

表を見れば、この分野はやはり軽自動車専業に近いダイハツ (ハイゼット) とスズキ (キャリイ) がそれぞれ約8万台と約6万台であり、アクティの約1.5万台では次期モデルの開発は不可能であろうから、生産終了は当然でもある。

ところで、アクティが無くなると何が困るかと言えば‥‥いや、まあ、特に見当たらない。実は日産 NV100 クリッパーとミツビシ ミニキャブトラック、マツダ スクラムトラックはスズキ キャリイの OEM で、トヨタ ビクシスとスバル サンバートラックはハイゼットトラックの OEM であり、むしろホンダが独自の車種を用意していたのが不思議なくらいだ。

要するに販売系列の関係でどうしても軽トラが必要ならば、上記の2社のどちらかから OEM 供給を受ければ良いだけの話だ。実はこの終了の話は既に昨年末にアナウンスされていたのだが、何故か最近ホンダオタクが気が付いて大騒ぎしているようだ。






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2020/4/27 (Mon)  2020年2月 中国乗用車販売台数 <4>

今回は自主ブランド上位10車の続きとして、残る車種とメーカーについて纏める。

吉利汽車
浙江省杭州市に本社を持つ浙江吉利控股 (せっこうじーりーこうこ) 集団 (Zheijiang Geely Group Holding Co. Ltd.) は傘下に吉利汽車とボルボカーズを持っている。そう、買い手の無かったボルボを買収し、金は出すが口を出さない方針でどん底だったボルボが見事に再生した、そのスポンサーこそが吉利控股集団だったのだ。

しかし何故にそれ程の力があるかと言えば、周金平総書記は以前浙江省党委員長だった事で経営者とは極めて親しい間柄で多くの優遇があると言われている。

さて同社はトップ 10 の第4位に小型セダン帝豪と第5位には SUV の博越が並んで入っているが、この2形式は前回も他社で同じ組合わせがあったように、これこそが中国自主開発車の売れ筋という事のようだ。

上汽-GM-五菱
上海汽車とGMの合弁会社として合弁ブランド TOP 30でも上汽-GMビュイックが12位に入っていたが、実は上汽-GM は自主開発車も持っているという面では他社とは事情が違う。

今回自主開発車の8位に入っている五菱宏光はMPV に分類されていて、日本でいうところのミニバンだ。中国のランキングではこのタイプが少ないのは国民の趣向の違いだろうか。

 

長安汽車
重慶市に本拠を持つ重慶長安汽車股份有限公司は中国でトップ5に入る自動車メーカーでフォード、マツダ、鈴木なと福数の海外メーカーとの合弁を行っている。重慶市は北京や上海と同様に中華人民共和国の直轄市で、工業地区としては随分内陸部ある。ところが工場の写真を見ると何故か出荷の為の港があり、あれっ?と思うが、実は海では無く川 (長江) で、いやそのスケールには驚いた。この大河のお陰で内陸部でも工業地帯が成立するのだった。

それで自主開発車の9位となった長安 CS75 は中国で売れ筋の SUV で、結局このタイプは多くの自主開発車が販売されている事になる。

中国の自主開発車といえば少し前までは見かけだけの低品質パチものという感があったが、これらのメーカーの多くは日本や欧州の有名カーメーカーと合弁で、これらのブランド車も生産しているから、当然ノウハウも吸収しているだろう。とはいえ、まだまだ安かろう悪かろうの感は拭えないが‥‥。

 


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