B_Otaku のクルマ日記


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2019/12/30 (Mon)   Toyota Rav4 vs BMW 3 Series<4>

今回はドアのインナートリムから比較する。

RAV4 の場合、この部分がイマイチのトヨタ車としては結構高級感もり、写真下の3シリーズと比べてもそれ程愕然とする事もなさそうだ。ただし、写真はグレードがGであり、これがⅩとなると多少は安っぽくなる。また写真がクロ/白(厳密にはライトグレー)のツートンカラーであることも見栄えを良くしている原因だが、この色はGにオプション設定されているもので、多くの RAV4 ではブラックとなる。

3シリーズの場合、下の写真が M Sport である事から、ブルーステッチの入ったレザーパッドで覆われていたりと、良く見れば RAV4 以上に高級感がある。ただしこれがスタンダードグレードだとこれ程でも無い。

という事は3シリーズのスタンダードと RAV4 のG (オプション付き) を比べれば結構良い勝負となるかもしれない。言い換えれば M Sport と RAV4 のX を比べると‥‥いや考えない事にしよう。

それではドアノブ付近をもう少し拡大してみよう。

RAV4 の光物はサテンシルバーで中々質感が良いし、ひじ掛け付近のパッドも悪くない。とはいえ、やっぱり3シリーズは独特の良さを感じるのは致しかた無いのだろうか。まあ価格的にも予算が違うし、車づくりの経験だって長いし、それでも最近は日本車も結構追いついては来たが、あとちょっとが越えられない辛さかなぁ。

次にダッシュボードを比較すると

 

最大の相違点はセンタークラスターであり、RAV4 はオーディオレスのために写真ではブランクパネルが付いていてイマイチ格好が悪いが、ここに一体型ナビを付ければそれなりにはなる。対する3シリーズは BMW に共通の横長ディスプレイであり、賛否や好みはあるものの、前方視界を遮らないという点では安全性も高く、この辺は流石のポリシーだ。

加えて BMW はボトムレンジの1シリーズから全てのモデルでナビやオーディオ、その他各種の設定を統合したシステムになっているが、RAV4 は単なる後付で純正といっても事実上は社外品だ。まあナビなんていらねぇ、というユーザーもいるし、車両価格を下げることもあり、こうなってしまうのだろ。

ではセンタークラスターをもう少し拡大してみよう。

RAV4 のエアコンは当然フルオートでその操作パネルもそんなに悪くはない。ところが3シリーズはというと、これは最新の BMW に共通したものだが、エアアウトレットとコントロールスイッチを一体化したユニットはつや消しシルバーの質感と良い、実にセンスが良い。そして横長ディスプレイとの一体感など、これぁちょいとかなわないというというところだ。

ここまでのところでは、RAV4 も結構頑張っているが、やはり BMW は伊達ではない。

次回は最終回として残る部分の比較を行うが、何やらチンタラやっていたら年を越しそうだ。まあ最近は昔のように正月が特別どうという訳でもないので気にしないで行こう。

つづく






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2019/12/27 (Fri)  Toyota Rav4 vs BMW 3 Series<3>

タイヤ&ホイールの比較で何時もながら頭を悩ませるのは、どのグレードで比較をするかという事で、悪意を持って一方を最低グレードで、もう1方は最上級スポーツグレードとかで比較すれば、最低グレードで比較された方は如何にも安モノと判断されてしまう。

ということで、今回はどちらもトップグレードで比較したので、RAV4 だってそんなに見劣りはしない。ただし RAV4 は SUV だから流石に写真の G "Z package" でも 235/55R19 タイヤにスーパークロームメタリック塗装ホールというように、ホイールが派手な割には扁平率は比較的大人しい。

対する3シリーズは M SPORT の為にフロント:225/45R18 リア:255/40R18 という例によってオーバースペック気味のサイズが装着されている。

なお両車共にスポーティーな大径ホイールから覗くブレーキローターはホイールの割に小さくスカスカだ。これはラインナップ中の一番小さいホイールに合せるからで、流石にグレードによって細かくブレーキを設定するのはちょいと無理なようだ。ただし、最近の BMW はMパフォーマンス以上にはフロントに対向ピストンキャリパーを採用し、ブレーキローターも大径となってはいる。

そのブレーキだが‥‥

RAV4と3シリーズは、どちらもシングルピストンキャリパーであり、大きさ何て RAV4 の方が大きいくらいだ。ただしその理由は3シリーズは例によって前後の静的重量配分がイーブンの為に、RAV4 を始めとした国産車に比べてフロントのブレーキ負荷が小さい事と、パッドの μ (摩擦係数) が大きい為にピストン径が小さく小型化出来る等のメリットによるものだ。

次に室内を見る為にドアを開けた時にドアのヒンジを比較してみると、まあ今更なのだがRAV4 は例によってプレス構造の見掛けの悪いものであり、3シリーズは BMW に共通のスチールの引き抜き材から加工した精密そうな代物となっている。

しかしプレスじゃ駄目なのか、効果は変わらないぞ、何ていう意見もあるだろう。まあ実は変わらないと仮定すると、国産車は合理的なのだという事になる。しかーし、国産車の中では数少ないドイツ製プレミアムブランドと張り合えるクルマであるレクサスLS はプレスではない!さて、これ如何に?

それでは実際にドアを開けて室内を比べてみる。

その昔は、取り分けトヨタ車などはジャパンオリジナル、と言えば聞こえは良いが世界の常識からはかけ離れたド演歌調で、もうあれを見ただけで情けなくなったものだが、今では良い意味でグローバル化を成し遂げ、一見したところでは RAV4 も3シリーズも大きな差はない‥‥と言いたいが、写真では大差は無いモノの実際に目にすればある程度の差は判る。

そしてRAV4のシート表皮は上位モデルであるGでは写真下のようにセンターがファブリックで、サイドは人工皮革にステッチが入っていて結構見掛けは良い。

3シリーズも上位スポーツグレードの M Sport のために、センターがアルカンターラでサイドは人工皮革となる。実は先代までの M Sport といえばセンターがファブリックでサイドがアルカンターラで独特の風合いが有ったのだが、新型ではサイドの人工皮革が一目で人工と判る程度のもので、言って見れば RAV4 以下という情けない状況だ。その為に折角座面にアルカンターラを使ったのにそれがマルで目立たなくなってしまった。

なおアルカンターラは10年もすると毛羽立ってきて悲惨な状況になったりするので、長く乗るユーザーは考えておいた方が良い。尤も毛玉取り器で何とかなる場合も多いが。

シートの調整は RAV4ではグレードにより異なり、写真のGには電動式が装着されていて、その操作スイッチは場所も形もグローバル基準であり、要するに3シリーズと似ている。

ただし下位グレードではマニュアル式となるのは当然だ。

そして3シリーズは勿論電動式で操作スイッチも従来通りの位置にあるが、要するに RAV4と変わらないという事だ。なお3シリーズではサイドのフレーム上に立派なMロゴの付いたプレートが見えるが、RAV4にはそもそもプレート自体が存在しない。まあ性能には関係無いし、トヨタのロゴが付いていても全くステータスにはならないし、ドアを閉めれば見えないので如何でも良いのだが、乗り込むたびにMロゴが見えれば一流品を買った幸せを感じるし、タワマンの厳しいローンや子息の学費で切り詰めた生活だって我慢が出来るというものだ。

次回は引き続きインテリアを比べる事にする。

つづく


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