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2019/11/20/(Wed) ルノーサムスンの生産車種 <2>
前回の SM5 ,6 ,7 に続いて今回は SM3 から。
SM3
車名から想像出来るように、ルノーサムスンの乗用車としては一番下位のモデルとなる SM3 はルノーの3代目メガーヌをベースとするCセグメント車で、韓国では準中型車に分類される。
3代目メガーヌは 2017年に生産が終了しているが、中国や中東向けにフルエンスとして釜山工場で製造され出荷されている。しかしメガーヌとフルエンスというルノーブランドは結構良いスタイルだが、何故に韓国向けの SM3 はキムチ丸出しのドンくさいグリルなのだろうか?
QM6
ルノーサムスンの中型 SUV でベースは日産 エクストレイル。発売は2016年で海外向けにはルノー コレオスとして販売されている。
そのコレオスはキャッシュカイ (日本ではデュアリス) 、エクストレイル、ローグと兄弟であり、これらの開発は神奈川県厚木市にある日産テクニカルセンターで行われた。エンジンもディーゼルがルノー日産の共同開発 (と言っても事実上の日産) で、ガソリンは日産の QR25DE がベースとなっている。なお、ローグは釜山工場で委託生産をしていたが、その契約は今年末で終了し、その後継車の生産受注は難航している。
QM3
日産ジュークベースの小型 SUV が QM3 で、実はこの車種はルノーサムスンとしては販売のみで、ルノーキャプチャーのブランド違いを輸入販売しているだけで、韓国では生産していない。
そのルノー キャプチャーは 2013年に発売され、スペインのバリャドリッド工場で生産されている。
結局前回の中型サルーンと共に、ルノーサムスンの SUV も日産ベースのものだった。というかルノーの SUV 自体が中型はエクストレイルのボディ違いと、小型はこれまたジュークのボディ違いであり、それぞれ今となっては日産より1世代前の旧型となっている。これぁルノーは何とか日産を完全に手中に入れたいだろうし、日産としてはそうはさせないという事だが、日本の為ではなく自分達の利権でゴーン氏を罠に嵌めてはみたが見事に失敗して追い出され、日産は益々傾いてくるし、まあ何をやっているのやら。そのルノーも韓国から撤退の兆しであり、恐らくルノーサムスンは崩壊するだろう。
韓国の自動車産業はヒュンダイだけで十分、というかそのヒュンダイだって国際金融資本の傘下であり、世界中に開発や生産拠点を持っているから、韓国から完全に撤退しても何の不自由も無いのだった。
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2019/11/19/(Tue) ルノーサムスンの生産車種 <1>
最低賃金引き上げや長期のストライキなど労働運動の激しさで、今は韓国で生産するメリットが全く無くなった自動車産業の対応として、ルノーサムスンは韓国生産を減らす政策に出ている。さてそのルノーサムスンの韓国生産車とはどんなものなのか、について纏めてみる。
ルノーサムスンはサムスングループの自動車部門として 1994年に設立された三星自動車がルーツだが、アジア経済危機のより 2000年に経営破綻し、その後フランス ルノー傘下としてルノーサムスンと改名して現在に至っている。
主要な生産車種は準大型~中型サルーンの SM7~SM5 と SUV が主流となっている。以下代表的な車種を列挙する。
SM7
スノーサムスンの最上位車種で韓国では準大型車に分類される。現行モデルは 2011年に発売された2代目で、日産の J32 ティアナをベースとしている。んっ? J32 ティアナって 2008年に発売された 2代目ティアナの事だから、既に10年前のモデルであり、日産では2014年に生産が終了している。
要するにルノーサムスンのフラッグシップサルーンは10年前のティアナだった!
それでエンジンは 2.5L と 3.5L の何れも V6 で、どちらも日産製の VQ25 および VQ35 エンジンで、ATはジャトコ製という、要するにボディだけ作って日産製部品を組み込んで作っているという、殆どノックダウンとも言えるものだった。
なおこのクルマは中国向けにはルノー タリスマンとして販売されてたが、2016年に廃止となっている。
SM6
ルノーのDセグメントセダンであるタリスマンとして海外で販売されているモデルの韓国名が SM6 で、 2016年から販売されている。このクルマはサムスンが主となってルノーとの共同開発を行ったというが、ぶっちゃけこのクルマもベースは日産車だ。プラットフォームは日産主体で開発されたCMF-C/Dで、エンジンは1.6Lターボの M5M だが、これは事実上日産の MR16DDT だ。
SM7 よりは開発時点が新しいが、これまた事実上の日産車のボディー違いで、まあルノーの技術は実は日産の技術であり、それを組み立てているのがルノー サムスンという事だ。
SM5
韓国式には中型車と呼ばれるDセグメント車で、現行車は2010年に発売された3代目だ。ベースはルノーラグナだが、このクルマのベースは2代目ティアナ、要するに J32 ティアナだから、ティアナベースのラグナを更にベースとしたのが SM5 という事になり、まあ SM7 のボディを少し小さくしたものという事だろうか。
本来 SM6 の発売と共に旧型となったクルマだが、これはこれで作り続けているが、今年中には製造終了となるようだ。
という事で、ルノーサムスンの中~上級サルーンは何れも旧旧型の日産ティアナであり、それでも韓国車としてはマトモに走るしブレーキも普通に効く事で、クルマが判る層には評判が良いようだ。何しろヒュンダイ車の場合はブレーキについては三菱が技術を供与しなかった為に、ブレーキ性能、特にパッドの性能が大いに劣っている。これに対してルノーサムスンの場合はブレーキも日本から輸入しているから、日産車と同レベルのモノが付いている事で、ヒュンダイよりは圧倒的にブレーキ性能が良い、と言う事だろう。
次回は小型車と SUV について纏める。
⇒ ルノーサムスンの生産車種 <2>
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2019/11/16 (Sat) 韓国輸入自動車販売台数
前回の韓国メーカーの韓国内販売台数に続き、韓国での輸入車の販売台数について纏めたみた。
一番の興味は日本製品不買によって昨年よりどのくらい減ったかだが、トヨタ:-69.6%、レクサス:-77.0%、日産:-65.7% で、成る程大きく減少していて、不買運動の成果ニダとホルホルしているだろう。しかしはホンダ:-8.4%と下げ幅が小さいのは人気の SUV パイロットを大幅値下げで叩き売った事が原因だろう。
しかし他国のメーカーも見てみれば、成る程ドイツのプレミアム御三家は大きく伸びている。特にアウディに至っては533%も増えると言う、全く如何なってるんだという数字だし、BMWも約2倍となっている。若しかして日本車の不買分がこれらに行ったという事か、とも思うが、同じドイツでも VW は -53.8%と大きく減っているし、フォード/リンカーンやキャデラックも日本車に近い落ち込みとなっている。若しかしてリンカーンやキャデラックが日本車と勘違いしたとか? それとも、日本に輸出規制を止めさせない米国は敵国ニダ、とか言っているのかもしれない。
しかし数字をよく見れば、昨年の販売台数でさえトヨタ:1,341台、日産:405台、ホンダ:880台とか、もうこれは如何でも良い数字で、この程度の為にラインナップを揃えて、韓国仕様を作るのではハッキリ言って儲けが無いどころか、下手すりゃあ赤字仕事になっていまいそうだ。
と言う事は、こんな市場は早いところ撤退した方がマシという事だ。あっ、勿論表向きの理由は韓国の不買運動で泣く泣く撤退する、とか言っておけば、益々頭に乗ってエスカレートさせて、結局韓国庶民の職場を奪うという楽しい結果になるだろう。