B_Otaku のクルマ日記


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2019/2/9(Sat)  Subaru Legacy (2020)

スバル レガシィの FMC が発表されて遂に7代目となった。とは言っても、今のレガシィは主な市場は米国であり、それでもセダンは国内で B4 として販売はされているが、伝統のツーリングワゴンは販売されておらす、この市場にはレヴォーグが投入されている。要するにレガシィは今や日本では大き過ぎるのだった。

そんな状況だから今回の新型もシカゴ モーターショーにて発表されていて、日本向けの内容や発売時期などは判らない。

と言う事で新旧を比較してみると、フロントはキープコンセプトでチョイと見ただけでは違いは判らない。

サイドは良く見ればドアノブ付近を水平に走るプレスラインが新型では無くなっている。しかしこれまたリアも大きな変更は無く、極力レガシィのイメージを継承させている点では、マルでポルシェのようだ、とスバオタさんを煽てておく。

次にインテリアを比べてみると‥‥

これは流石に時代の流れを感じさせる。

先ずはメーターだが、先代は日本的な自光式だったが、今回は最新のLED方式になったようだ。

センタークラスターも大きく変更されて、大きな LED を使用しているようだが、左右端にはメカ式のボリウムも見えているから、全面液晶パネルとまでは決断しなかったようだ。

なお何時ものように詳細は下記にて。
  ⇒ https://www.netcarshow.com/subaru/2020-legacy/

 








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2019/2/7(Thu)  戦後のライトバン<4>

前回の50年代後半から60年代の大衆車クラス乗用車をベースとしたライトバンとして、トヨタ (パブリカ、カローラー) 、日産 (サニー) という2大メーカーの製品を取り上げたが、今回はそれ以外のメーカー、すなわちマツダ、スバル、ホンダ、ダイハツについて纏めてみた。

マツダ ファミリアバンは1963年に発売され、ファミリアとしては初代となる。この初代ファミリアはこのライトバンが優先開発されたが、その後1964年にセダン、1965年にはクーペが発売された。実はこのクルマは可也素姓の良いモノだったが、残念な事に当時のマツダはロータリーエンジンの開発に全てを注ぎ込んでいた為に、このファミリアには充分な開発資源を与えられなかった。

なおファミリアがブレイクするのはロータリー車をラインナップした2代目で、その点では初代ファミリアはそれまでの繋ぎ的な役割となってしまった。ただし、当時のトヨタではカローラの最も重要なライバルとしてこのファミリアを挙げていたくらいだった。

当時の同クラスとしては 1967年に発売されたスバル 1000にライトバンがラインナップされいた。このスバル 1000 は御承知のように水平対向エンジンで前輪を駆動するという他社に無いユニークなものであり、サスペンションも4輪独立懸架という当時としては実に先進的な機構を持っていた。

ホンダの普通車といえば 1969年に発売された1300を思い出すが、実はそれより4年前の1965年に発売されたのがこの L700 というライトバンで、兄弟車であるセダンの N 700 は結局発売されなかった。そいういう意味では記憶に殆ど残っていないようなマイナー車であり、左下の写真はホンダミュージアムで見た時にも覚えが無くて、取りあえず撮影しておいたモノが役だったという事情がある。

マツダと共に3輪トラックの大手であったダイハツが脱3輪車として発売したのがコンパーノで、1963年に先ずはこのライトバンが発売され、続いてセダンのベルリーナ、そしてオープンのスパイダーなどが追加されていった。しかし1969年には販売が終了し、2代目はトヨタ パブリカとの兄弟車コンソルテとなり、この時点でダイハツは普通車から撤退した。

なお、この時代らしくファミリア、ホンダ (P700) 、コンパーノにはピックアップトラックも用意されていた。

と言う事で、この結果がその後の命運を分けたような時代だったが、その中でホンダは後に1300の失敗から空冷エンジンに別かれを告げて、オーソドックス (と言っても他社より先進的だったが) なシビックで普通車メーカーとしての基盤を作って行ったのだった。そしてダイハツはオート三輪時代にはあれほどメジャーだったのに、1960年代にコンパーノの失敗によってトヨタの下請け的存在になってしまったという、クルマの歴史にとっては実に影響の大きな時代だった。


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