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2018/11/25 (Sun)
ルノーのクルマってどおなの?<3>
前回までの結果では、ルノーの最高級乗用車タリスマンは事実上日産のティアナであり、SUV カジャーはエクストレイスだった。それでは主力であるCセグメントハッチバックはどうだろうか。 ルノーのCセグハッチといえばセニックだが、その写真を見ると‥‥ありゃ? これは日本国内では販売されていないが欧州では日産の主力であるパルサー (写真右下) とソックリじゃなないか? 実はセニックも前出の2車 (タリスマン、カジャー) も日産・CMF プラットフォームを使用しているのだった。そればかりかセニックより僅かに大きいクリオも、そのまた上でタリスマンとクリオの中間となるCセグセダンのメガーヌも、皆~いんな日産・CMFを使用したいた。 まあ今のクルマは共通プラットフォームを開発してイニシャルコストを下げる手法は理解できるが、ルノーの場合は正に日産におんぶに抱っこであり、最近一部の論評などで言われている「ルノー、すなわちフランスは日産を乗っ取って、その技術を奪おうとしている」という事は本当だった! そして日産はこんな安モノ達と共通化の為に開発されたガラクタしか作れない、いや作らせてもらえない会社になってしまった。 そしてフランスのマクロンが狙っているのは日産を統合して、生産の主力をルノーに持ってきて、フランスの失業を減らそうとしているという事だが、その為にも物作りの下手なフランス人でも作れる構造にさせられているのだろう。しかーし、現状では最高級車のタリスマンは韓国のルノー サムソンで生産している状況だから、フランスの製造技術は韓国以下‥‥という事を立証しているようなものだ。 加えて移民政策の失敗でフランス国内は荒れ放題。これについてはクルマの話題では無いので近日中に姉妹ブログで取り上げたい。 今回のゴーン逮捕の背景は‥‥まあそれはそれとしても、フランスはルノーに日産を合併させて、要するに乗っ取って自国のどん底となった自動車産業や雇用問題の解決にしようと画策しているのは間違い無いだろう。
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2018/11/24 (Sat) Toyota Corolla Sedan (2020)
カローラセダンと聞いただけで時代遅れのオヤジグルマを想像する読者も多いだろうが、確かに十数年前まではそうだった。しかしその後、カローラセダンは2012年の FMC からカローラア クシオという呼び方になって更に近代的なスタイルとなり、これなら決してジジババ専用車とは言わせないぞ、という雰囲気になった。
そして今回、次期カローラセダンが発表され、これは日本ではカローラアクシオとして発売されるであろうというモデルで、そのエクステリアは益々スポーティーというかアグレッシブになった。
ここで欧州向け現行車 (写真下) を見ると、既に結構アグレッシブになってはいたようだが、勿論次期モデルの方が更に近代化されている。なお次期型のボディー全幅は明示されていないが、どう見ても5ナンバーサイズ (前幅1,700㎜以下) はクリア出来ないだろう。
リアビューはリアコンビネーションランプの形状を含めて全体的にフロント同様にアグレッシブなイメージとなっていて、現行のリアビューに残っていたカローラっぽさが完全に払拭されている。
ではインテリアは如何だろうか?
次期モデルはセンタークラスターの最上部にダッシュボードより飛び出してディスプレイは配置されているという、今迄のカローラでは有り得なかった方式となっていて、まあ少し前の中級車位の雰囲気はある。
因みに現行モデルは低い位置にオーディオ一体型の後付けという安モノ路線真っ只中だった。
カローラといえばCセグメントであり、このカテゴリーは以前は大衆車クラスだったが、最近では結構高級化している事もあり、カローラだって時代の波に乗るのは当然だ。とはいえ日本ではセダン、取り分けこのクラスの需要は少ないから、まあ大して売れないだろうが、カローラセダンといえばレンタカーの需要が多いようで、販路はそれなりにあるという事だ。
なお詳細は例によって下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/toyota/2020-corolla_sedan/
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2018/11/23 (Fri) ルノーのクルマってどおなの?<2>
前回比較したルノーの高級乗用車は事実上日産のティアナだったが、さて最近流行りの SUV については如何だろうか?
ルノーの小型 SUV はカジャー (Kadjar) で写真左下を見ると‥‥何か何処かで見たような雰囲気だ。これって日産エクストレイルに似てないか? と思ったあなたは正しい!
実はこのクルマのベースはエクストレイルやキャッシュカイ等の日産の SUV のプラットフォームを使っている、言ってみれば兄弟車だ。
そうは言っても内装は流石にファッションの国フランスだけあってエクストレイルとは‥‥んっ、似たようなものだし、下の写真何てアイボリーの内装のエクストレイルの方が寧ろお洒落なくらいだ。
しかしクルマとして一番重要なエンジンはルノー製であり、1.2 および 1.6 の直噴ターボと1.5 と1.6 の直噴ターボディーゼルであり、これぞ欧州のダウンサイジングエンジンを搭載しているという点では日産とは大きく異なるし、トランスミッションも DCT タイプを使用している。でもルノーのダウンサイジングエンジンってどうなんだ?しかもこの車格で 1.2L って、幾らターボとはいえ小さ過ぎないか?
まあそれはそれとして、売れ筋の SUV も日産の技術のお陰でルノーが商品化出来た訳で、ルノーの、いやフランスの本音は日産を完全子会社化して、その技術を全てフランスのモノにしようという目論見とも言われているが、そうはさせないとゴーン氏を失脚させようと日本が企んだ、とフランスでは憶測が出ているともいう。
話は代わって今世界中で話題になっている “ABOVE MAJESTIC” (宇宙機密プログラムの真実を暴く映画) がネットのオンデマンドで販売されていたが、この度遂に日本語字幕が追加された。詳細は姉妹ブログ
⇒ “ABOVE MAJESTIC” (宇宙機密プログラムの真実を暴く映画)日本語字幕公開にて。
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2018/11/21 (Wed) ルノーのクルマってどおなの?
日産のゴーン会長が逮捕されて、晴れて敬称が "容疑者" となった。これにより日産の会長は近々解任されるようだが、ルノーの会長としては解任されないらしい。とは言え実際には代行職を置くようだが、まあ推定無罪という大人の対応かねぇ。さっすがは欧州の先進国!という事にしておこう。
今回の事件を機にして、そのルノーが俄かに注目されているが、はてルノーのクルマってどんなモノなのだろうか? そこで今回から何回かのシリーズでルノー各車を調べて見る。今回は第一回という事で、ルノーの誇るフラッグシップ、最高級車のタリスマン (Talisman) を取り上げる事にしよう。
このタリスマンは何を隠そう韓国で販売しているルノーサムスン (Renault Samsung ) SM7 をベースとして生産も韓国の釜山工場で行われている。はぁ~? ルノーの最高級車は韓国車だってぇ? ギャッハッハーっ、腹痛てぇー!
それでタリスマンの写真を見ると、ベースとなる Renault Samsung SM7 をチョイとデザインを変えたという感じだ。それじゃあ SM7 っていうのはどんなクルマなんだ?
現行 SM7 は2014年に FMC が行われたものだが、実は先代をベースにボディーを大型化して更に立派になったが、プラットフォーム等は殆どそのまんま。
それじゃあ先代 SM7 はというと写真下のように、なっ、何と15年前の日産ティアナのノックダウン車だった。まあ徐々に韓国で国産化していったようだが、重要部品は日本から供給されている。これってヒュンダイの高級車が実は大昔のデボネアを改良していったのと同じパターンだった。
SM7 は韓国では憧れの高級車であり、ヒュンダイ車に比べて走りやブレーキ性能が良い事が人気の秘密、という話を聴いたことがある。それゃ走りは良いでしょうよ。なんたって2003年のティアナそのものだから、1990年代の三菱車をベースにしたヒュンダイの高級車よりも良くて当たり前! そしてブレーキはヒュンダイが自国で開発した怪しげなモノを装着していたが、SM7 のブレーキはティアナと同じモノをパッド付きのキャリパー ASSY として日本から日産が供給していたためだ。
ということは、そんな韓国車を自社の最高級車として販売しているルノーの技術って‥‥韓国以下って言う事かぁ??
今回は未だ一車種だけだから何とも言えないが、フラッグシップが韓国車と言う事はルノーの技術って世界でも下の方‥‥って事か?