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2018/11/3(Sat) 初期の軽自動車
このところ1960年代の国産車について高級セダンから大衆車まで何回かに渡って特集してきたが、それも一段落したので、今度は軽自動車について纏めてみる。軽自動車の場合は第一世代ともいえるものは1950年代の後半に相次いで発売された為に、先ずはこれらを取り上げる事にする。
なお、同時期にスバル360 (1958年3月) があるが、これはロングセラーの為に次回に他の60年代モデルと共に扱う事にする。それにしても50年代末の軽自動車の小さい事には驚くばかりで、全幅は1,300㎜ 以下しかなく、今の平均的な日本人では可也キツイだろう。
なお今回の4車はスズライト以外はトラックであり、当時の日本はまだまだ貧しくて、最初に商売用から売れだしたという事で、自営業でも商売がうまくいっているとこれらの軽トラックを買ったのだろう。しかも2車は3輪トラックだ。
年代的にも最も最初に発売されたのは1955年のスズキ スズライトで、何とこのサイズでノッチバックのセダン仕様であり、足回りは4輪ダブルウィシュボーンという凝りようだ。しかし流石にこの時代に乗用車は売れなかったようで直ぐに販売中止となってしまった。しかし元々バリエーションにはバン仕様があったので、こちらはそれなりに売れたようだ。
そして次は2年後の1957年発売のダイハツ ミゼットで、これはもう歴史に残る大成功したクルマで、当時の TVCM ではコメディアンの大村崑 (こんちゃん) を起用して大いなる話題になったもので、ミゼットを知らない日本人はいないくらいだった。
写真のように初期型のミゼットは一人乗りでドアも無く、ハンドルもバーハンドルで、単気筒249㏄エンジンはもの凄い振動だし、結構ハードな乗り物だったと想像がつく。しかし2年後の1959年にはドアが付いて丸ハンドルとなった新型となり大分文化的にはなったが、相変わらずエンジンは空冷単気筒だった。
愛知機械工業は1950年代には三輪トラックをヂャイアントというブランドで発売していて、その道では結構有名だっが、その愛知機械が1958年に発売した軽のピックアップトラックがヂャイアント コニー360で、空冷水平対向2気筒エンジンを車両の中央の床下に搭載するとう独特の構造で、当時はそれなりに売れていた。1962年には新型にモデルチェンジして名称はコニー360となったが、その後は新型車の開発が無く1970年には自動車生産から撤退したが、現在は日産系の部品メーカーとしてエンジンやトランスミッションを製造している。
そしてマツダ K360はミゼットと競合する3輪トラックで、ミゼットよりも静粛性に勝るなどの利点もあり、当時はそれなりに売れていたようだ。エンジンは空冷 V2気筒 OHV で当時の軽としては珍しく4ストロークだった。
これら4車種のエンジンパワーの少なさに驚くが、その結果はパワーウェイトレシオに現れていて、30とか40kg/ps というゾッとするような値だ。そして3輪トラックの場合、フロントブレーキは如何なっているのかと思ったら、何とブレーキはリアのみだった。
そして本格的な軽乗用車はスバル360を除いては1960年代に出揃う事になる。
次回は勿論、60年代の軽乗用車を取り上げる。
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2018/11/2 (Fri) BMW X2
BMW X2 は最近増えてきたクーペタイプの SUV であり、その型番から判るように X1 ベースのクーペであり、スペック的には全高が X1 より 65mm 低い事がクーペタイプの特徴を表している。
そのスペックを他のライバルと比較すると、これはもう殆どおんなじという感じだ。しかし価格的には X2 というよりも X1 も含めて BMW が数十万円高い。
それで X2 のエクステリアはというと‥‥
フロントは X1 と明らかに違う。X4 が X3 とウエストラインから下は共通という感じだったが、こちらは大分違っている。それとも近いうちに X1 も X2 の顔になるのだろうか?
リアビューについても全くと言って良いほどに違っている。
今回はイントロという事で、次回からは何時ものように各部を写真で紹介する。
つづく
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2018/11/1 (Thu) Rolls-Royce Cullinan (2019)
世の中は世界的に SUV ブームであり、以前なら有り得なかったような高級車やスポーツカーメーカーから SUV が発売さている。そして今回は遂にあのロールスロイスまでが SUV をラインナップするという事態になった。
その名は Rolls-Royce Cullinan (ロールスロイス カリナン) 。そうかあ、日本じゃあ車検が通らなくて仮ナンバー (カリナン) かぁ、とか馬鹿な事を言っている場合じゃないぞ。このカリナンのエクステリア、取り分けフロントは誰が見てもロールスロイスだ。
フロントにはパルテノングリルとその上にはスピリット オブ エクスタシーというお馴染みのマスコットが付くなど、どれもロールスロイスのお約束はシッカリと受け継いで知る。
ただしリアから見た場合には一目でロールスロイスと判るというモノでは無い。考えれ見ればロールスでハッチゲートが付いたモデル何てこれが初めてだろうからアイデンティティが内のは当然だった。
ドアはこれまたロールスの伝統である観音開きで、室内の豪華さと究極の高級感は当然だ。
ダッシュボードだって半端ではないウッドパネルなど、近代化されているとはいえこれまたロールスロイスだ。
まあ世界の王侯貴族だって目的地まで不整地を走る事もあるだろう。そんな時は従来はレンジローバーだったのだが、今後はロールスを使う事が出来るというモノだ。尤も最近の世の中の激変で、特に中東などの王族が今後一文無しになる可能性は十分にあり、そんな新しい時代にロールスロイスが生き残れるか? ロールスだって色々考えているのだろう。
なお詳細は例によって下記にて。
⇒ https://www.netcarshow.com/rolls-royce/2019-cullinan/