B_Otaku のクルマ日記



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2017/10/31(Tue)  2017年東京モーターショー <4>

前回迄のポルシェブースは「庶民は寄るな触るな」というポリシーがハッキリと感じられた展示ブースだったが、今回は打って変わって "民主的" になっていた。まあポルシェの場合は拡大路線を取っているから、下位のモデルは庶民 (の上の方) にも売る必要があるのだろう。言い換えれば庶民では無いと思っているオーナーが特別感を感じなくなってしまう訳で、庶民は確保できないは上級層にはそっぽを向かれるは‥‥何て事になるような予感もする今日この頃・・・・。

ポルシェのステージ上には過去、現在、未来の3車を展示しているそうで、手前が "現在" のパナメーラ E-HYBRID。

パナメーラの隣は "未来" で、パナメーラをシューティングブレークに仕立てた "スポーツリスも” で、どこが未来だよ、と突っ込みたくなる。

そして "過去” は往年の名車 356 で、極めて程度が良いと思ったら例のポルシェミュージアムにあるクルマそのものを持って来ただけだった。

フランス勢は特に派手なコンセプトカー等は無いモノの地道に量産車を展示していた。写真のプジョー以外にシトロエンルノーも同じようなコンセプトの展示を行っていた。

それで何で代表写真が 5008かといえば、量産車としては一番‥‥というのではなく、単にモデルさんが可愛かったから。

ボルボも3台程展示していたが、その場所は西館の巨大なトヨタブース入口のホールで、マルで通路にそっと展示してあるみたいだった。そうは言っても出展した心意気は評価しよう。

結局今回のショーに不参加だった外国勢は米国、イギリス、イタリアという、日本では商売にならないモノばかりで、確かに出展の気力も無いかもしれない。

次回からは国産車ブースを取り上げる。







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2017/10/30(Mon)  2017年東京モーターショー <3>

BMW の最大のライバルと言えば勿論メルセデスベンツ。そのメルセデスのブースの一番目立つ通路側に展示されているのがフォーミュラーレーシングカーと何やら往年のルマンカーを髣髴させるようなレーシングスポーツ風のクルマだ。

このクルマは Mercedes-AMG Project ONE というハイブリッド車で、ミッドシップに搭載された 1.6L V6 ターボ 680ps エンジンに加え、4つの電気モーターのアシストと共にシステム出力1,000ps というもの。なおモーターのみのいわゆる EV モードでも走行出来る。

それにしても1.6L V6 ターボで 680ps って一体何なんだ、という気持ちだが、実はメルセデスの F1 マシンから受け継がれたもので、一緒に F1 マシンが展示されていのはそういう事だったのか。

スタイルはスーパースポーツというよりも往年のルマンカーのようで、クルマ好きには堪らない魅力満載だが、価格は幾らになるのやら。

もう一つは如何にもショー向けのコンセプトカーという雰囲気がムンムンと感じられるのが Concept EQ A で、EQ というのはメルセデスが立ちあげた EV 専門の新ブランドだという。

メルセデスの次は ”一応" 御三家の残る一つであるアウディで、それなりに立派なブースで出展していた。

アウティの今回の目玉は Elaine というコンセプトモデルで、高速道路や駐車場などで自動運転を行う EV コンセプトモデルという。まあ、ハッキリ言ってショーの為のモデルであり、大したものでは無さそうだ。

アウディの親会社であるフォルクスワーゲン (VW) はアウディの隣に設置された大きなブースを使用している。とは言え輸入車としては今では売り上げでメルセデス、BMW に後塵を拝して第3位に甘んじている。

そしてこちらは往年のVW Type2 (サンババス) をイメージしたような I.D. BUZZ で、量産をイメージした EV で、航続距離は 600㎞ という。

インテリアは如何にもコンセプトカーという感じで、特にステアリングホイール等は流石に量産時にはもっと現実的なものに変更されるだろう。

次回は残る輸入車であるポルシェ、ボルボ、プジョー等を取り上げる予定だ。





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2017/10/29(Sun)  2017年東京モーターショー <2>

先ずはこのサイトでは一番人気であろう BMW から。

展示の目玉は8シリーズクーペでこの大きさと迫力は相当なものだし、特にフロントのキドニークリルは一際アグレッシブだ。このクルマは恐らく今年8月にカリフォルニアのペブルビーチ・コンクール・デレガンスにワールドプレミアされた 8-Series Concept と同一であろう。

これだけデカければ優雅なクーペフォルムとなるのは当然だが、いや実にカッコが良い。

フロントのリップスポイラーには ”8 Series" のロゴがある。

この8シリーズクーペの発売は2018年と言われていて、M8 クーペもラインナップされるらしいからこれはセレブ諸氏のトレンドになるかもしれない。

もう一つの目玉は Z4 コンセプトで、これはコンセプトカーとは言うモノの限りなく市販車に近いという感じだ。実はこのクルマも8シリーズクーペ同様にペブルビーチでワールドプレミアされている。

リアは前出の8シリーズクーペとも共通する細長いリアコンビネーションランプなど、これが今後の BMW の方向なのか、それともクーペ系だけでセダン系は変わらないのか?

オープンの展示車のメリットはインテリアが良く見える事だl。

そのインテリアは AT セレクターの形状がモダーンになっているとか、センタークラスターが妙に幅広でコンポーネント類も従来とは全く違う形状を持っているなど、これはやっぱりコンセプトカーだからなのか、それとも新生 BMW インテリアの第一弾なのか?

次は BMW をベースとして高性能&豪華インテリアのスペシャル BMW を生産しているアルピナのブースで、日本は意外にも世界的に見てアルピナの良いお客だったりする。なおアルピナは AMG やM と違い完全な独立したメーカーという特徴がある。アルピナのブースは昔から柵で一般入場者が触れる事が出来ないようになっていたが、前回は突然柵を取っ払うという民主化 (?) 政策に転向したが、今年はまた柵を設ける事にしたようだ。

まあ何も判っていない DQN が乱暴に触ったりして痛い目にあったのだろうか? それともオーナー達が庶民が触れるアルピナブース何てアルピナじゃない! どうしてくれる。俺の青春を返せ‥‥と言ったとか。いやこれは単なる想像だが‥‥。

次回はメルセデスベンツおよびアウティ&VW を予定している。




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2017/10/27(Fri)  2017年東京モーターショー

世界有数の自動車生産国である日本のモーターショーが2年に一度しか開催されないという事態になってから一体何年が経っただろうか。その世界で全く相手にされない東京モーターショーが今年は開催の年であり、本日朝から招待者が、そして午後からはプレビューチケット購入者も入場できるから事実上は本日から開催と言っていいだろう。なお本当の意味での一般入場者向けは明日からとなる。

場所は例によってお台場の東京ビッグサイトで、これまた例によって東西の会場に分かれるという最悪な環境に変わりは無い。

ただしビッグサイトも東展示場が大幅に拡大された事で前回よりも明らかに広々としていた。ただし西展示場は相変わらず狭いが、今年はここを事実上トヨタが借り切った形となり、言い換えればトヨタ以外は東展示場に集結出来たという事だ。

今年は輸入車がドイツ車くらいしか参加していない為に、これじゃあ国際ショーとは言えないじゃんか、と言ってもこれは既に前回も同様で、東京モーターショーはローカルショーである事が確定してしまった。従ってここ一番のワールドプレミア何てモノは何もなかった。

とは言え、次回から数回に分けて各社のブースの状況、特にコンセプトカーの部類を紹介する。




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2017/10/26(Thu)  Nissan Leaf <4>

センターコンソールにはガソリン車同様にシフトレバー的なものはあるが、ミッションもクラッチも無い EV だから AT セレクターでも無く、選べるのは前進/後退/パーキングのみで、言ってみれば単なるセレクターで機能は前後切り替えスイッチだ。その前方中央には e-PEDAL という強力な回生ブレーキにより殆どアクセルペダルだけで運転できるシステムのスイッチ、その右には AUTO P と表示された自動パーキング装置のスイッチがある。

コンソール手前には電動式パーキングブレーキスイッチがあるのは当然で、ここにレバー式のパーキングがあったらズッコケるところだ。えっ、でもアクアはレバー式のパーキングブレーキだし、セレクターもメカ式だぞっ、って? あっ、いや、アクアの場合はガソリンモデルとの共通化で‥‥(汗

あれっ、アクアって HV 専用車だったっかな? まあ硬い事は言わないようにしよう、ねっ!

 

ステアリングホイールの形状は如何にも EV らしい奇抜なもの、例えば5角形とかではなく極オーソドックスだが、スポークには多くのスイッチ類が配置されている。

メータークラスタ内は右にメカ式の速度計と左にはカラー液晶パネルで切り替えにより各種表示となるのは EV や HV では常識だ。

ペダル類の配置は左に寄っているし、アクセルペダルは吊下げ式とイマイチではある。ここはマツダを見習って欲しい処だ。

ということで新型リーフはエクステリアでは極力ガソリン車とのイメージを共通化しているし、インテリアでも未来的なデザインは一切無くてガソリン車との違い感じられないのは、このクルマのコンセプトとして極力 EV らしさを出さないという事なのだろうか。

なお既に試乗も済ませてあるので近日中に試乗記として公開する予定だ。

乞うご期待!


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