B_Otaku のクルマ日記



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2017/8/20(Sun)  BMW Z4 Concept (2017)

BWM の2シーターオープンスポーツ、要するにロードスターといえば Z4 だが、高級ブランドのロードスターとしてはポルシェ 718 ボクスター (2016年) やメルセデスベンツ SLC (2016年) に比べると現行 E89 は 2009年の発売だから流石に古さが目立っていた。そんな状況だから次期モデルの噂も当然ながら出ていたが、今回コンセプトモデルとはいえ限りなく生産モデルに近いと思われる写真が公開された。

そのスタイルは当然ながらキープコンセプトであるが、それでもよく見れば近代的になっている。

特にリアーは細長い未来的なデザインのリアコンビネーションランプを中心に、大幅に近代化されている。

エクステリア以上に近代化されたのがインテリアで、メータークラスター内の二つの大径メーターは円形では無く6角形の枠を持つし、コンソールのデザインも現行BMW 各社の標準から大きく変化している。ただし、これがそのまま市販化されるのかは判らないが‥‥。

このクルマは実は 8月17日の日記で取り上げた Infiniti Prototype 9 Concept と同じペブルビーチでの2017コンクール・デ・エレガンスへ出展されたもので、そういう意味ではデザインスタディーとしてのコンセプトカーという気もするから、市販車がどこまでこのコンセプトカーに近付くかは何とも言えないが、何れにしても古くなりすぎた Z4 が一新するのが待ち遠しい BMW ファンも多い事だろう。

なおもっと詳細が知りたい読者は下記を参照願いたい。
⇒ https://www.netcarshow.com/bmw/2017-z4_concept/





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2017/8/18(Fri)  Camry TRD vs 3er M SPORT<5>

このテーマも残すは操作系のみとなったが、このところお盆やら終戦記念日やらで他の話題を優先した事から大分間が開いてしまった。えっ?お盆と何の関係があるんだ、って、いやまあ色々あるんですよぉ。

本題に入って、ステアリングとそこから覗くメータークラスターを比較すると、ステアリングホイール自体は結構雰囲気が似ている。まあカムリも米国で勝負するにはジャパンオリジナルでは無理だということかな。そして3シリーズには立派なマニュアルシフト用のパドルスイッチが見えるが、カムリには無い。それゃそうだろう、無段変速の CVT にマニュアルシフトも無いものだ。と書いてはみたが、カムリのコンソール上の AT セレクターにはDレンジから左に押すとマニュアルモードとなっていたから、TRD エアロを纏ったようなクルマにパドルスイッチがあっても良さそうなものだが。

さてメーターについてはカムリの場合、左側には上半分がチャージ&パワーメーターとなっているのは HV のお約束的なもので、日本で販売されるカムリは全て HV だからこうなるのだが、それでは米国で販売されているガソリン車はどうなのか。そこで米国仕様のオフィシャルフォットを探してみたらばこの部分には回転計が付いているという当たり前の結果だった。

実はそれ以上に妙味深いのはマニュアル用のパドルスイッチらしきものが映っていることだ。

な~んだ、カムリにもパドルあるじゃないか。

3シリーズのメーターは排気量に関係なく共通のユニット (ただしフルスケール等一部異なる) で、これが PHV の 330e でも基本的に同じで、唯一の違いは右側の回転計内下部にある燃費計の部分がチャージメーターになっているが、その大きさからカムリのようにこれでもかっ、というような目立ちかたはしない。まあ BMW 車が HV とはいえ回転計をぶっ潰して代わりにチャージ計を入れたんじゃあ洒落にならねぇよ、という事か。実は余計な部品を増やしたくないだけ、だったりして‥‥。

カムリの電源スイッチはダッシュボード右端にあるが、TRD エアロを付けたクルマはこのスイッチが標準のブルーでは無く赤で、さらに表示も "POWER" では無く "TRD" となる。

3シリーズのイグニッションスイッチは例によってセンタークラスターの右端で、ダッシュボード側からすると左側となる。なおダッシュボードの右端はドイツ車に共通の回転式のライトスイッチが配置されるのは言うまでも無い。

センターコンソール後端にはこれまた最近のセダンではお約束とも言えるリア用エアアウトレットが装備されている。

ペダルについてはどちらもブレーキペダルは幅広のアメリカンスタイルだが、カムリはとりわけペダル幅が広いのは米国専用に近い現状を象徴している。

さて以上両車を比較したが、実際にカムリ自体が日本では売れないし、ましてや高価なエアロパーツを付けて 318i とはいえ憧れの BMW 3シリーズ、しかも M3 ルックの M SPORT と同等の価格では、これを買うユーザーっているのだろうか? まあ、今回の比較は半分冗談という事もあるが、それではもっと売れ筋グレードのカムリはといえば中間グレードのG が 349.9万円 で、これなら3シリーズは買えない価格だから少しはセダンとして選ぶ価値はあるかもしれない。

まあ350万円で充分なスペースのセダンとして見れば、クルマの出来自体は決して悪くは無いから、モノ好きな読者は一度ディーラーで試乗してみるのも良いかもしれない。あっ、勿論今回から取り扱うようになったトヨペット店で!



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2017/8/17(Thu)  Infiniti Prototype 9 Concept (2017)

ペブルビーチ・コンクールデレガンスは1950年から続く最も美しいクルマのコンクールで、毎年多くのヒストリックカーが出展される。そのコンクールデレガンスに、日産の高級ブランド (主に北米で展開) であるインフィニティ-はプロトタイプ9コンセプトと命名された戦前の単座レーシングカーを髣髴されるモデルを発表した。

このスタイルや雰囲気は何処かで見覚えがあると思ったら、そうだ戦前のレーシングカーの歴史に残るメルセデスベンツ W154 の雰囲気だ。要するに1930年代末の雰囲気を現代に再現したということだ。実はこのクルマは日産が正式に開発したものではなく、車内のもの好き達が勤務時間外にボランティアで作り上げたモノだという。

ボディの製作も名人芸の職人によって、これまた時間外に手作りされたモノだそうで、いやいや日産には結構なマニアがいるものだ、と感心する。

因みに W154 のエンジンは V12気筒 3.0L 483hp という性能で、これが1938年に既に完成していたのだからメルセデスの技術の凄さが判る。では1938年の日本車というと前年にトヨタ自動車が設立されて、そのまた前年に豊田自動織機で開発された AA型乗用車の生産を引き継いでいた。この AA 型のエンジンは 直列6気筒 3.4L 65hp というもので、いやはや 483hp とはエライ違いだ。これを知れば未だトヨタがメルセデスに追いつけないのも納得がいく。

エクステリアがレトロな割にはコクピットはモダーンというか超シンプルで、ステアリングホイールのボスに組み込まれたメーターなど、最新の F1 マシーンのような構成となっている。

このクルマのパワートレインはこれまた外観とはまるで違い、148ps 320N-m の電気モーターを使用する、要するに電気自動車だった。

なおもっと詳細が知りたいというモノ好きな読者は下記を参照願いたい。
⇒ https://www.netcarshow.com/infiniti/2017-prototype_9_concept/


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