初代ウィッシュは2003年1月に発売されたが、そのコンセプトどころか大きさまでが2001年に発売されたホンダストリームとピッタリという事で、世間から批判の対象になっていた。そうは言っても、そこはトヨタの販売網の強力さもあり、結局ウィッシュは結構な売れ筋車種とな
り、そのウィッシュが昨年FMCされた。
今更なんていう意見もあるだろうが、遅ればせながらウィッシュに試乗してみた。
ウィッシュは今回も全幅1,695mmという今では珍しくなってしまった5ナンバーサイズだが、現車を見ると意外に大きく、立派に感じる。特にフロントから見た姿は、一見エスティマを彷彿させるくらいだが、リアスタイルとなるとそれ程立派でもなく、価格なりというところか。今回の試乗車は20Gという上級モデルの為に価格は226万円と決して安くはない。
これがベースモデルの18Xならば184万円で、逆に最上級の20Zならば248万円となる。
![](Wish20-3.jpg)
ウィッシュのドアはリアも通常のスイングドアでミニバン御用達のスライドドアではない。まあ、ウィッシュをミニバンの仲間に入れていいのかというと、ハテ、どうしたものか。ただし、新型ウィッシュの1,590mmという全高では都心のタワーパークには入れることが出来ない場合が多いだろう。
ヴェルファイアのように1,890mmもあれば最初から諦めもつくが、あとチョッとで断られるのは腹が立つものだ。
![](Wish20-8.jpg)
ドアを開けて目に入る光景はトヨタ丸出しで、とりわけ試乗した20Gは上級グレードであることから、シート表皮は例の暑っ苦しいベロア(写真左上)だが、まあ、このクルマのユーザー層は、これを豪華と感じて喜ぶという調査結果があるのだろう。ダッシュボードなどの革目の樹脂はよく見れば安っぽく、
マークXと同じメーカーのクルマなのに・・・・と、愚痴りたくなる。
![](Wish20-6.jpg)
フロントシートに座ってみれば何やら前後方向にやけに短い座面が気になるし、座り心地も見かけどおりで、長距離のドライブは気が乗らないが、シートなんてこんなモノと思っている、というか、この程度のクルマしか経験の無いユーザーなら、大して気にならないのかもしれない。
スタートボタンを押してエンジンが始動すると、これぞトヨタ車というくらいに静かなアイドリングをしている。この静けさは4気筒としては大したものだから、
こういう面でのトヨタは世界一に間違いは無い。
そして、いよいよ走り出すのだが、実はこの試乗結果は決してよくない。いや、久々の・・・・・・・。
という訳で、これ以降はウィッシュのオーナーは元より、ウィッシュの購入をマジに検討しているユーザーなどにはお勧めいたしません。これより先は、ウィッシュがボロクソに叩かれるのを面白がって見るタイプの読者限定といたします。
上記を了承し試乗編に進む
Topページに戻る
|