ウィッシュのライバルといえば先ずはホンダ ストリームで、この手のコンセプトでは本家だし、例のパクリ疑惑という事もあって何はともあれストリームということになる。あるアマチュアのクルマ関連サイトにウィッシュのようなパクリは許される事でない、というようなコラムがあったが、そこに書き込まれたコメントに「クルマの開発を舐めてるんですか」という書き込みがあった。ふ〜む、ストリームが発売されてから、それを見て
短期期間にそっくりな車を開発するなんてことが出来るくらいにクルマの開発は甘くない、という専門家の忠告か?
いや、まてよ。先ずはここをクリックして欲しい。そして、2ページの実績というところを見ると、「bB:13ヶ月で開発(既存PFを流用) 新カローラ:18ヶ月で開発」と書いてあるのが判るだろう。実はこ
れは当時の車業界では有名な話で、業界関係者なら知らない筈は無いという内容らしい。そこでストリームとウィッシュの発売時期を調べてみたらば、初代ストリームは2000年10月の発売で初代ウィッシュは2003年1月だった。すなわち、その差は2年3ヶ月、言い換えれば27ヶ月もあった訳で、PF流用ならbBの実績から13ヶ月で開発できるのだから、27ヶ月もあったならば余裕のヨッちゃん、てな訳だ。それにしても、ネットの世界には似非専門家が多いから注意が必要だ。たぶん、新型車種の開発には数年必要という二昔前の話を聞き
かじって言っているのだろう。恥ずかし〜い!
さて、他に国産で似たようなコンセプトといえばちょっとサイズは大きいがスバルエクシーガも7人乗りワゴンということで、比較の対象とした。ストリームには残念ながら
試乗経験が無いが、エクシードは簡易試乗記で取り上げている。それで、ウィッシュと比べてどうかと言えば、試乗した車種が2.0GTだったこともあり、月とスッポン状態だ。一覧表ではウィッシュ20Gと同等価格の2.0i−Sとしたが、どう考えてもウィッシュよりはクルマとして上なのは間違いない。
そして4番目はトヨタ マークX 240G Xパッケージというウィッシュと比べるなんて何を考えているんだとお叱りを受けそうな車種だ。なにしろ、V6 2.5リッターのFRセダンだからクラスは2つぐらい上だろうか。しか〜し、値段を見て欲しい。ウィッシュの226万円に対して、マークXは238万円だからその差は何と12万円!どちらかを選べとい
われれば・・・・まあ、これ以上は言いませんが。
そして最後のVW ポロは価格的に近いから、予算的には完全に被るが、これまた全くコンセプトが違う。まあ、どれを選ぶかはユーザーの考え次第なので、特に何も言わないが・・・・。
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TOYOTA |
HONDA |
SUBARU |
TOYOTA |
Voklswagen |
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WISH 20G |
STREAM
2.0RSZ |
EXIGA
2.0i-S |
MarkX 250G
X Package |
Polo TSI
Comfortline |
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車両型式 |
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DBA-ZGE21G |
DBA-RN8 |
DBA-YA4 |
DBA-GRX130 |
DBA-6RCBZ |
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寸法・重量・乗車定員 |
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全長(m) |
|
4.590 |
4.570 |
4.740 |
4.730 |
3.995 |
|
全幅(m) |
|
1,695 |
1,695 |
1.775 |
1.795 |
1.685 |
|
全高(m) |
|
1,590 |
1.545 |
1.660 |
1.435 |
1.475 |
|
ホイールベース(m) |
2.750 |
2,740 |
2.750 |
2.850 |
2,470 |
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駆動方式 |
|
FF |
← |
← |
FR |
FF |
|
最小回転半径(m) |
|
5.3 |
5.5 |
5.5 |
5.2 |
4.9 |
|
車両重量(kg) |
|
1,380 |
1,420 |
1,520 |
1,510 |
1,100 |
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乗車定員(名) |
|
7 |
← |
← |
5 |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
3ZR-FAE |
R20A |
EJ20 |
4GR-FSE |
CBZ |
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エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
H4 DOHC |
V6 DOHC |
I4 DOHC
Turbo |
|
総排気量(cm3) |
|
1,986 |
1,997 |
1,994 |
2,499 |
1,197 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
158/6,200 |
150/6,200 |
150/6,000 |
203/6,400 |
105/5,600 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
20.0/4,400 |
19.4/4,200 |
19.5/3,200 |
24.8/4,800 |
17.8/4,100 |
|
トランスミッション |
|
CVT |
← |
← |
6AT |
7DSG |
|
燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行) |
15.2 |
14.6 |
14.0 |
13.0 |
20.0 |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
8.7 |
9.5 |
10.1 |
7.4 |
10.5 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
ダブル
ウィシュボーン |
ストラット |
|
|
後 |
トーションビーム |
ダブル
ウィシュボーン |
← |
マルチリンク |
トレーリングアーム |
|
タイヤ寸法 |
|
195/65R15 |
205/55R17 |
215/50R17 |
215/60R16 |
185/60R15 |
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ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
← |
← |
← |
← |
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価格 |
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車両価格 |
|
226.0万円 |
230.0万円 |
222.6万円 |
238.0万円 |
213.0万円 |
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備考 |
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Highline
242万円 |
最近は国産車の出来も良くなってしまい、ボロクソ言える駄目グルマがなかなか無い状態で欲求不満気味だったが、今回は久々の貶し放題が出来たので、あーすっきりした。
と、くだらない事ばかり言っていてもアホだと思われるのでマジな結論を言えば、トヨタがこんなクルマを出すのも一番の原因は未だにレベルの低いユーザーが結構いて、そのユーザー達が求めているから確信犯でこんなクルマを作るのだと思う。クラウンだってゼロクラウンとして大いなる進歩、というか欧州車的なテイストにしたらユーザーからの評判が悪くて、結局次回のモデルチェンジでフワフワサス
に戻す羽目になってしまった、という事実が判りやすい例だろう。ただし、今回のウィッシュ20Gだって、スペックだけをみれば、全高が高い以外はBMW320iツーリングと似たようなものだし、しかも7人乗れるという、正に理想のクルマと思って飛びつくユーザーがいても不思議は無い。
駄目なクルマは駄目なユーザーが欲しているから、そして駄目な政治家は駄目な国民が選ぶから存在する。今回の参議院選挙の結果の捻れ国会で、格差社会は益々助長される可能性が高そうだ。そして益々、低収入化する非正社員組からすれば、ウィッシュなんていうのは無理に無理を重ねたローンでやっと手に入れた憧れのクルマ。それをボロクソ言うなんてトンでもねぇ奴だという気持ちも、判る、ワカル。
注記:この試乗記は2010年7月現在の内容です。
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