Toyota Passo 1.0 +Hana 前編  ⇒後編
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最近フィットハイブリッドやスイフト、そしてマーチなどBセグメントのコンパクトカーを扱ってきたが、そうなると今年の2月にFMCしたトヨタパッソの試乗記が未だだったことに気が付いた。そこで、急遽試乗したのがパッソ +ハナという、言ってみれば女性をターゲットにしたモデルで価格は129.5万円と、決して安くは無い。

ところでトヨタには近日FMCされるヴィッツがあるが、そうなるとパッソの位置付けはどうなるのだろうか?といういことで、まずはパッソの仕様を他社のコンパクトカーと比較してみる。
 
    TOYOTA NISSAN SUZUKI HONDA Voklswagen
      Passo 1.0
+Hana
Passo 1.3
+Hana
March 12X Splash Fit 1.3G Polo TSI
Comfortline
 

車両型式

  DBA-KGC30 DBA-NGC30 DBA-K13 DBA-XB32S DBA-GE6  

寸法重量乗車定員

全長(m)

3.650 3.780 3.715 3.900 3.995

全幅(m)

1,665 1.665 1.680 1.695 1.685

全高(m)

1,535 1.515 1.590 1.525 1.475

ホイールベース(m)

2.440 2.450 2.360 2.500 2,470

駆動方式

FF
 

最小回転半径(m)

4.7 4.5 5.2 4.7 4.9

車両重量(kg)

  910 940 950 1,050 1,010 1,100

乗車定員(

  5

エンジン・トランスミッション

エンジン型式

  1KR-FE R20A HR12DE K12B L13A CBZ

エンジン種類

  I3 DOHC I4 DOHC I3 DOHC I4 DOHC I4 DOHC
Turbo

総排気量(cm3)

996 1,329 1,198 1,242 1,399 1,197
 

最高出力(ps/rpm)

69/6,000 95/6,000 79/6,000 88/5,600 99/6,000 105/5,600

最大トルク(kg・m/rpm)

9.4/3,600 12.3/4,000 10.8/4,400 11.9/4,400 12.8/4,800 17.8/4,100

トランスミッション

  CVT 7DSG
 

燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行)

22.5 21.0 26.0 18.6 24.5 20.0
 

パワーウェイトレシオ
(kg/ps)

13.2 9.9 12.0 11.9 10.2 10.5

サスペンション・タイヤ

サスペンション

ストラット ストラット

方式

トーションビーム トレーリングアーム

タイヤ寸法

前/後 165/70R14 185/60R15 175/65R14 185/60R15

ブレーキ方式

前/後 Vディスク/ドラム Vディスク
/ディスク

価格

車両価格

129.5万円 147.0万円 123.0万円 123.9万円 123.0万円 213.0万円

備考

1.0X
V package:
100万円
1.3G:
132.5万円
12S:
100万円
    Highline:
242万円

こうして比べてみると、最近FMCしたマーチとは全長こそパッソが130mmも短いが、それ以外のアウターサイズがほぼ近いことと、何よりホイールベースが10mmしか違わないから、これは事実上同一セグメントのクルマと見て良いだろう。 そして、スプラッシュは一番ホイールベースが短く、欧州で言うサブBセグメントというカテゴリーに入るのだが、そうしてみるとパッソもマーチもサブBセグに近いのが判る。そしてフィットはこれらより幾分大ききのは本来のBセグメントだからで、スズキのスイフトも同社のスプラッシュより多少大きく、これも本来のBセグメントの寸法となっている。 そして、Bセグメントの頂点に立つのはVWのポロで、まあ価格は圧倒的に違うので同レベルで比較するのは無理がある。
何言ってんだ、ポロは80万円もボッタクっているから高いんだよ、と言いたい輩も居るかもしれないが、元々ポロは思想も出来も違うので、輸入車云々の前に、価格が高いのだ。例えばポロ コンフォートラインのドイツ国内価格は€16,075に対して、スズキ スイフト4ドアは€13,300(2ドアは€12,700)であり、購入層が違うクルマと思った方が良い。 なお、ポロ GTIが€22,500なのに対してスイフトスポーツは€17,700と、これまた比較するのを躊躇する。なお、ドイツ販売のスイフトスポーツは日本では販売終了となった先代モデルで、しかも日本には無い3ドア仕様であり、このモデルは 欧州では売り続けるのか、それとも在庫処理なのかは定かではない。
 

  

エクステリアは一言で表現すれば少し大きな軽自動車という感じだ。 3,650mmの全長はサブBセグメントのスズキスプラッシュと比べても65mmも短く、軽自動車の3,395mmに近い寸法となっている。

 

試乗車の+ハナというグレードは女性をターゲットにしているという事で、内装色はチョコと呼ばれるチョコレートブラウンとアイボリー のツートーンで、これは中々お洒落でセンスが良い。フロントシートは殆どのクルマがセパレートシートを採用している現在においては、珍しくベンチシートを採用している。シート表皮は写真右下のファブリックで、この手のクルマとしては、まあこんなモノだろう。座り心地は決して褒められないが、このクルマで長距離の帰省ということもないだろうから、短距離の移動用と思えば特に悪くも無い。

  

試乗車はオプションのナビを装備していたが、これはオンダッシュのオーディオ 一体型のために、オーディオ専用のパネルは無い。エアコンの操作パネルは丸型のポップなデザインで、パッソのユーザー層を考えれば悪くない(写真左下)。

  

室内トリムは当然ながらプラスチック丸出しで、ダッシュボードもソフトパッドにはなっていない。ダッシュボード右端のスイッチパネルは、何やらめくら蓋がついた予備スぺースが結構ある (写真右上)。



 

そして、いよいよ走り出すのだが、トヨタの最廉価車種というだけで期待はしていなかったが、それにしても試乗結果は良くない。

という訳で、これ以降は、「パッソの出来の悪さを指摘されるのが面白く無い」 と思う読者は、ご遠慮願います。

上記を了承し試乗編に進む

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