特別編へようこそ。何時ものように、このコーナーは言いたい放題の毒舌が好みの読者以外はお勧めいたしません。
レクサスCT200hのライバルは何かといえば、真っ当に考えればBMW1シリーズかアウディA3であることに異論はないだろう。しかし、どちらも言ってみれば末期モデルであり、とりわけ1シリーズは今年の末くらいには新型が発表されるといわれている。そこで色々考えてみたら、BMWの最新鋭車種で価格的にもCT200hに近いのは・・・・・・そう、X1 18iではないか。確かにコンセプトはマルで違うし、大きさだって少し大きい。それでも価格帯はドンピシャだから、予算的にはピッタリだ。考えてみれば、このクラスのユーザーの多くはカーマニアではなく、350万円の予算で使い良くて、しかも何より見栄を張れるブランド物が欲しい、というタイプが多いのではないか。まあ、そんな意味では、このサイトの読者達の参考にはならないかもしれないが、これも一つの社会勉強と考えて、冷やかしの意味でも付き合っ
ていただこう。
先ずはスペックの比較といってみよう。
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@ |
C |
B |
C |
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LEXUS |
BMW |
BMW |
AUDI |
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CT200h |
X1 sDrive 18i |
120i |
A3 Sportback
1.8 TFSI |
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車両型式 |
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DAA-ZWA10 |
ABA-VL18 |
LBA-UD20 |
ABA-8PCDA |
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寸法・重量・乗車定員 |
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全長(m) |
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4.320 |
4.470 |
4.240 |
4.290 |
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全幅(m) |
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1.765 |
1.800 |
1.750 |
1.765 |
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全高(m) |
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1.460 |
1.545 |
1.400 |
1.430 |
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ホイールベース(m) |
2.600 |
2.760 |
2.660 |
2.575 |
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駆動方式 |
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FF |
← |
← |
FF |
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最小回転半径(m) |
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5.2 |
5.9 |
5.1 |
5.1 |
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車両重量(kg) |
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1,380 |
1,560 |
1,410 |
1,460 |
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乗車定員(名) |
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5 |
← |
← |
← |
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エンジン・トランスミッション |
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エンジン型式 |
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2ZR-FXE |
N46B20B |
N43B20A |
CDA |
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エンジン種類 |
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I4 DOHC |
← |
← |
I4 DOHC Turbo |
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総排気量(cm3) |
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1,797 |
1,995 |
← |
1,798 |
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最高出力(ps/rpm) |
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99/5,200 |
150/6,400 |
170/6,700 |
160/6,200 |
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最大トルク(kg・m/rpm) |
14.5/4,000 |
20.4/3,600 |
21.4/4,250 |
25.5/4,500 |
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トランスミッション |
CVT |
6AT |
← |
7DCT |
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モーター型式 |
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3JM |
- |
← |
← |
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モーター最高出力(ps) |
82 |
- |
← |
← |
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モーター最大トルク(kg・m) |
21.1 |
- |
← |
← |
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燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード走行) |
30.4/34.0 |
11.4/10.8 |
14.4/13.4 |
14.2/- |
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サスペンション・タイヤ |
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サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
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後 |
ダブルウィシュボーン |
5リンク |
← |
4リンク |
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タイヤ寸法 |
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195/55R15 |
225/50R17 |
205/55R16 |
← |
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ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
Vディスク/Vディスク |
Vディスク/ディスク |
← |
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価格 |
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車両価格(発売時) |
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355.0万円 |
363.0万円 |
364.0万円 |
359.0万円 |
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備考 |
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System Power:136ps
Version L:430万円
F SPORT:405万円 |
HiLine +36万円
iDrivwナビ+31.5万円 |
HiLine +27万円
M-Spoets +29.5万円
iDrivwナビ+30万円 |
1.4TFSI 305万円
SE 387万円
S Line 399万円 |
CT200hと120i、およびA3は、同じCセグメントハッチバックということもあり、アウターサイズはほぼ等しいのに対して、X1は明らかに大きく、実質は3シリーズベースでDセグメントに近いことが判る。
CT200hの動力性能はスペックとしてはCT200hのガソリンエンジン99psとモーターの82psを単純に合計すると181psとなるが、実際のシステム出力は最高136psになる。すなわちCT200hは、他のライバルの150〜170psに対して劣ることになるが、モーターの特性上で低回転側に強力なトルクを発生するために、特に出だしの加速は優れている、など一概には比較できない。
そういうことを踏まえて、先ずはCTとX1を写真で比較してみよう。
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前述のように、X1のサイズは事実上Dセグメントの近く、しかも背の高いクロスオーバー系だから、2台を比べれは誰が見てもX1の方が車格がワンランクは上に見える。逆にCT200hはFスポーツ
(上の写真でエクシードブルーの車体)ならばアグレッシブでスポーティな外観から、如何にも速そうに見える(実際は大したことは無いが)。何といっても極めつけはX1のフロントのキドニーグリルで、誰が見てもBMWと判るエクステリアは、見栄を張りたいユーザーには最適かもしれない。
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フロントシートの標準表皮はCT200hがスエード調のファブリック、X1がお馴染みの平織りのファブリックとなり、オプションでは何れもレザーシートが用意されている。CT200hのレザー表皮は、これまた最近のレクサスが多用しているセミアニリン本革で座面には通気穴が空いている。そしてX1はBMWらしく厚くてシボのハッキリしたレザーを使用している。
ところで、以前から薄々感じていたのだが、レクサスのレザーのステッチは何となくひ弱というか、シッカリ感が足りないような気がする。それに大してBMWのステッチは如何にも緻密で丈夫そうに思うのだが気のせいだろうか? と言うと、そんな事言ってるのは外車オタクの戯言で、レクサスはなんてったってセミアニリンだぞ、という国産命のマニア(レクサスユーザーとは限らない)の声が聞こえるが。
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今までのレクサス(IS,GSなど)はある面で良いも悪いも日本車独特、いやトヨタ車的な豪華さを感じたが、今度のCTはドイツ車的になっている。したがって
上の写真のように、両車の雰囲気は何となく似ている。ただし、CTの写真の下の方に写っているように、シートはトヨタチックなスエード調のファブリック表皮だから、ユーザーによっては好みが分かれるところだ。オポションでレザーシートにすれば印象は大きく異なるが、それよりも欧州調のファブリック、トヨタではスポーツファブリックと呼んでいる表皮も選択できるようにしたら、欧州車ファンの見る目も違うだろう。まあ、だからといって1シリーズやA3ユーザーがレクサスに乗り換えるかは保証の限りではないが・・・・。
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エアコンの調整はどちらも左右独立で温度設定ができるオートエアコンを装備しているが、CTの場合は上下スイッチによるフルデジタルに対して、X1はダイヤルによるアナログ感覚で調整が出来る。オーディオについては、どちらも詳細は下記に紹介する入力装置とディスプレイを使用するので、オーディオ専用ボタンは最小限となる。
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ナビを主体としてディスプレイを使っての各種セッディングについては1シリーズの場合、BMWお得意のiDriveのコマンドダイヤルによる方法であるのに対して、
CTはパソコンのマウス、というかIBMのシンクパッドのような入力装置で画面上のアイコンを指してサイドのボタンを押す方式で、レクサスではリモートタッチと呼ぶ。
どちらも慣れれば、運転中の視線移動がなく、安全に使用できる(筈だ)。
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始動は、どちらもインテリジェントキーと押しボタンによるが、CTの場合はHVだからエンジン始動ではなく、システムのスイッチオンとなるため、表示も”POWER”となっている。ところで、スイッチ近辺のパネルの質感を比べてみると、どちらも300万円代なりで、大衆車よりは遥かに良いが、本物の高級車、すなわち5シリーズや7シリーズ、LSなどに比べれは「それなり」ではある。
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CTのメーターは自光式で、しかも通常はバッテリーへの充放電を表すチャージメーターとなっているが、スポーツモードを選ぶと回転計に変わるなど、ハイテク満載で如何にも最新のHVという感じだから、このクルマのコンセプトには合っている。対するX1はオーソドックスなアナログメーターで質感もメカメカしく、しかもライトオンでは文字がアンバー
に浮き出して、BMW独特の雰囲気を醸し出す。これこそが、ある面でBMWの魅力だから、CTのハイテクかX1のアナログ感か、BMWかレクサスかという個人の好みの問題となる。
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CTのATセレクターは全くの電気スイッチだから小さくて操作は軽く、これもHVのハイテク感に合っている。X1の場合は今となってはオーソドックスな電子制御とはいえ、セレクターはメカ的にミッションと繋がっているから、操作感も手応えがある。ただし、BMWも5シリーズ以上にはコンソール上のレバーではあるが、実際にはフルエレキのレバーとなる。
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ステアリングホイールはどちらも標準で革巻きとなるが、革の質はシート表皮と同様にレスサスはなめして表面が平らで、BMWはシボがハッキリとしていてザラザラとしている。そう考えるとBMWの方が滑らなくてグリップが良さそうだが、実は2万キロも乗ると革がツルツルになって、シボは目立たなくなる。
なお、CTもFスポーツになるともっと厚くて通気穴の開いたレザーとなる。勿論BMWもMスポーツのステアリングはレクサスのFスポーツ同様に通気穴が開いたタイプとなるが、X1にはMスポーツというグレードは無い。
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こうして2車を比べてみれば、結構良い勝負をしているようにも感じられる。HVに意義を感じるかどうかとか、BMWのブランドを重要視するかしないか、とか、それこそ個人の考えだから何とも言えないが、さあて、あなたならどちらを選ぶか?
レクサスはCセグメントに進出するに際に、従来のガソリンエンジンをラインナップせずにハイブリッドのみで出してきた。トヨタの最も強い分野であるハイブリッド車をレクサスの最新車種に採用したのは当然といえば当然である。
ただし、それに際してエクステリアデザインは従来路線であるISなどと共通のイメージでリアをハッチバックとした、一見すればHV専用モデルには見えないスタイルだった。なぜプリウスのような、従来からのガソリン車とは一線を画すスタイルにしなかったのだろうか。考えてみれば、内容はHVでいくとしても、スタイル的にはBMWやアウディのユーザーが
見ても違和感のないところを狙ったのではないか。
勿論、これならISなどのレクサス車ユーザーの買換えだってスムースに進むが、これがプリウス的なスタイルだと、折角のレクサスユーザーから見放される危険すらある、と考えたのだろうか?
レクサスの存在価値は、あれをボロクソいうことで貧〇人の憂さ晴らしなり、世の中への不平・不満のはけ口になるという実に立派な使命をも帯びているのでは、と思いたくなるくらいに
彼方此方で批判されている。
何言ってんだい、最初にレクサスをめった切りしたのはオマエだろう!と、言われそうだが、まあ、確かにそうなのだけど、あれは日本車が少しでもドイツの御三家に太刀打ちできるようにという気持ちからの”教育的指導”だった
(本当か??)ことと、国産でもベンツ・ビーエムに勝るとも劣らないクルマが出来たという前評判に期待したら、見事に裏切られた事への怒りと、さらには無知
なマスコミや文化人がわけも判らずに持ち上げた事に腹がたったとか、まあ、色々あるのだが・・・・。
CT200hやX1
18iを買いそうな階層は、なんてオヤジギャグを言っているわけではないが、こういうユーザーの多くは決してクルマが好きなわけではなく、人より良い物が持ちたいという、言ってみればブランド趣味であることが多い。勿論それを否定はしないが、クルマが好きで日本車に無い物を求めるな
らば、CTやX1を選ぶのは間違っている。アナタがクルマ好きで、総額400万円チョイの予算があるのだったら、BMW320iの6MTの前年モデル売れ残りを安く叩いて買うのが正解だ。タイミング的にはもう直ぐ年度末だから、それこそ3月末にあと一台!と必死になっている
頃が最も効果がある。その時、少し前に車庫証明を自ら
入手しておくと良い。なぜなら、年度末の直前に契約を取りたくても普通のユーザーだと車庫証明を取るのに1週間かかるために、結局3月末に間に合わずに半分諦めて自社登録しようかというところに、車庫証明をチラつかせながら、ほ〜ら、直ぐにでも登録できるよ
〜、となれば、自社登録に比べれば安くても売りたいし、この一台で来年度の仕切り価格が変わる、なんていう場合は赤字だって売ってしまえということになる。
さぁて、一丁頑張ってみては如何ですかな?
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