B_Otaku のクルマ日記

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2017/3/20(Mon) 準中型免許 <2>

回は最初に前回の補足として新普通免許で運転できる車両総重量 3.5トン未満のトラックについて、その後調べてみたらばエルフに ELF 100 という別のシリーズがあり、これは2トンを中心とするエルフとは別シリーズで、これに 1.5トンでも総中量が 3.5 トンを超えないモデルがあった。しかしいすゞのサイトにはこの ELF 100 に関する情報は殆ど無いので変だと思ったらば、何とこのクルマは日産アトラス (Atlas) F24の OEM 車だった。それどころか三菱にもキャンターガッツとして OEM 供給されていた。その代わりとして2トン以上のクラスでは三菱キャンターを日産に NT450 アトラスとして OEM 供給している。

これを考えれば、従来このクラスの需要が少ないことからとても一社で開発したのでは採算が合わないことから、日産1社がこれを担当して各車に ”配布” するという方式のようだ。しかし今回の免許制度改正で、新制度の普通免許で運転できる最大のクラスという事から、少しは需要が増える事もありうる。なおトヨタの場合はどうかと言えば系列の日野自工との共同開発で2トン系と1トン系があり、これらはトヨタではダイナおよびトヨエースとして、日野ブランドではデュトロとして販売されている。

そして3月1日以前に取得した旧普通免許、すなわち改正後は準中型5トン限定では2トンのロングボディー (1ナンバー仕様) を運転できるから普通免許とは大分違うが、この総重量5トンというのは大きめの宅配車だと越えてしまう場合もあり、そうなると18歳の高校新卒者を宅配業界で使う場合に制限が出来てしまう。そんな事もあって新設の準中型免許ならば一般の小型運送なら充分な大きさのクルマを運転できるようになった。それでは総重量が500s 多いだけの中型8トン限定免許、ようするに2007年の改正以前に普通免許を所持していたドライバーが運転できる総重量8トン車はというと、下の写真を見比べればひと目でわかると思うが、たったの 500s 差とは思えない程に立派に見えるだろう。

そこでこれらの仕様を下表にまとめてみた。これを見るとエルフ 3.5トンは意外にも車両重量が大きいのは荷台が上の写真のようにアルミバンなためで、それではフォワードはと言えば実は右上の写真と違ってこの仕様のクルマは平ボディーといわれる浅いアオリ (枠のこと) で殆ど剥き出しの荷台のクルマで、これがアルミバン等の場合はその分の積載量を減らすことになる。実際街中で見る中型4トンの積載量の表示には2.5トンなんて書いてあったリする。となるとエルフに3.5トン積めるのに2.5トンしか積めないフォワードって何のメリットがあるのかといえば、まあ、そのう‥‥。

ここでチョイと見方を変えて、エルフとフォワードのブレーキシステムについて触れてみる。総重量が 500kg しか変わらない割には、エルフのブレーキは乗用車と同形式の油圧式だが、フォワードは何と大型 (総重量25トン)とほぼ同じ空油圧変換式で、ようするに圧縮空気を使って加圧するためにドライバーはぺダル形のエアバルフを操作しているだけだから、軽い踏力で極めて強力なブレーキ力を発生する。さらにフォワードのブレーキユニットもエルフとは格の違うくらい頑丈なもので、しかも効力の大きいツーリーディング式ドラムブレーキを採用している。

エンジンはどちらも4気筒ディーゼルターボだが、エルフは3.0L でフォワードは5.2L だからパワーは勿論トルクも圧倒的に差がある。そしてフォワードのキャブは運転席背後に仮眠用のスペース (無いモデルもある) が備え付られているから長距離にも対応できる。要するにエルフは最大で3.5トンが何とか積めるのに対して、フォワードはその気になれば ”結構無理” してもビクともしない、という違いがある。

まあフォワードのような通称4トントラックというのは免許制度の狭間に咲いた徒花、とはいえその割には長いこと主流だったが、将来は中型限定免許の所持者が徐々に減ることで無くなる運命ではある。といっても当分は主流の座から落ちることはないだろう。




2017/3/19(Sun) Lexus RC F GT3 (2017)

Lexus RC F GT3 が発表になった。といっても、そもそも Lexus RC って一体何? という読者は多いだろう。レクサスが国内展開された当時は、欧州車マニアも大いなる興味をもってディーラーに押しかけて、それを見た似非評論家とかクルマには全く素人の経済アナリストなどが今や欧州車なんかに乗るのはブランドおたくだけだ、何て言っていたがその後欧州車、取り分けドイツ製のプレミアムブランドの売上の伸びは驚くほどで (ただしメルセデスベンツと BMW だけだが) 、都心は元より首都圏の端の方でもチョッと小奇麗な住宅地に行けば BMW 3シリーズなんてウジャウジャ見かける情況だ。

という訳で、このサイドでも最近はレクサスは殆ど扱わなくなってしまったから、2015年に発売された RC なんていうのも全く無視していた。そこで RC について一言で言えば GS のプラットフォームをベースとしたクーペだが、カテゴリーはDセグメントというから BMW 4シリーズクーペのライバルという事だろう。

その RC のハイパフォーマンスモデルが RC F で、言ってみれば BMW M4 の市場を狙ったものだで、エンジンは V8 5.0Lという最近のトレンドからは完全に外れている。価格は 967万円で、さて一体誰が買うのだろうか?

そして今回の主役は、その RC F ベースの GT3 カテゴリーのレーシングマシンで、GT3 というと脳裏に浮かぶポルシェ 911 GT3 のようにストリートモデルは RC には無い。まあ、出しても売れないだろうが‥‥。

GT3 マシンとしては定番のGT ウィングも付いているし、フェンダーは大幅に変更されていて、全幅は2,030o もある。

コクピットを見れば典型的なレーシングモデルで、パドルシフトは付いているがペダルが3つあるのは、シーケンシャルドッグミッションを使用しているからと推定できる。

エンジンはV8 5.4Lで500hp以上、日本ではスーパーGT シリーズの GT300 カテゴリーに参戦予定だという。また海外では主として米国の IMSA シリーズに参戦し、欧州でも幾つかのレースに参戦予定という。

なお詳細を知りたい場合には、例によって下記にて↓
⇒ https://www.netcarshow.com/lexus/2017-rc_f_gt3/





2017/3/17(Fri) Alpine A110 (2018)

Renault Alpine については1月19日の日記 でオリジナルの歴史を簡単に触れると共に、これを現代に再現したコンセプトカーについて紹介したが、今回はその量産モデルが発表された。

先ずは写真下の右側のオリジナル アルピーヌとともに左の現代版を見ると、コンセプトカーと殆ど変わらない。

リアについてもコンセプトカーそのものという感じで、やはりあのコンセプトカーは殆ど量産モデルと同じだった事になる。

今回は量産モデルの発表とは言え、インテリアになどは全容を見せずに各部をチラ見せしている情況で、ケチなこと言わんでガバッとまくって見せろや‥‥おっと、チョイと下品だった。

前回のコンセプトカーはエンジンの搭載位置などが不明だったが今回はリアミッドシップである事が発表されたがそのパワートレインの写真はなく、下記のようなボディーとプラットフォームだけが公開されている。それでもこれを見ると成る程2シーターのミッドエンジンであることは理解できる。

エンジンはルノー・日産の開発による新型 1.8L ターボで、252hp 320N-m を発生する。プラットフォームとボディはアルミ製で車両重量は 1,080kg の軽量というからパワーウェイトレシオは 4.3kg/hp ということになる。ボディサイズも全長 4,178 x 全幅 1,798 x 全高 1,252o とコンパクトであり、ミッドシップエンジンにより前後重量配分はフロント44:リア56% というからこれは久々に乗って楽しい車となるだろう。来年には日本でも発売されるというから楽しみだ。

価格はフランスで 58,500 ユーロと発表されているから日本円に換算すると約714万円で、日本での販売価格は‥‥さて幾らになるか。

なお詳細を知りたい場合には、例によって下記にて↓
⇒ https://www.netcarshow.com/renault/2018-alpine_a110/





2017/3/16(Thu) 準中型免許

運転免許の制度が3月1日から大きく変更になった。今回はその内容についてまとめてみた。なお説明用の図表については www.jta.or.jp/ (全日本トラック協会) のものを使用している。

その内容を一言で言えば普通免許と中型免許の間に準中型免許が新設されたことで、それに伴い新普通免許では車両総重量が5トン未満から 3.5トン未満となった 。更に準中型免許は普通免許と同じく18歳以上で最初から普通免許を飛ばして準中型免許を取得することもできる。

ということは、多分若い兄ちゃんの多くは行き成り準中型を取るだろう。

免許区分には運転出来る車両の総重量と最大積載量がそれぞれ以下のように規定されている。

といっても判りづらいだろうから、新普通免許で運転できるトラックはどんな車両かを纏めてみる。

先ずは最大積載量からみてみると、2トン未満というと写真左下のように 1.5トン積みだが、実はこれは世間ではあまり使用されてなくて、小型トラックといえば通称2トン車といわれるタイプが主流だった。と言っても写真右下のように標準ボディならば一見すると 1.5トンと変わらない。なお下の写真の車種はいすゞ エルフで、実はエルフはこのクラスではベストセラーでシェア30%以上、小型トラックの代名詞である。

なお以前はエルフに続いて三菱キャンタ―も売れていて、この2車種で約70%を独占していたのだが、三菱はその後落ち目の一途で今では第2位の座は日野 デュトロに明け渡しているし、キャンターのシェアは見るも無残な状況だ。

次に車両総重量を調べてみたらば 1.5トンの場合 3,645~3,825kg で、何と 1.5トン車は車両総重量から新普通免許では運転出来なかった。それでは新普通免許で運転出来る車両総重量3.5トン未満はといえば、ハイエースのバンならば一番重いロングバンでも 3.3トンくらいだからこれらなOKだ。

ということは、いわゆるガテン系の職業では小型トラックが運転できないと商売にならないから、この手の職業を選択する予定のある若者は最初から準中型免許を取るであろう。それでは新普通免許はと言えばネエちゃん・オバちゃんは勿論のこと、男でもホワイトカラーや専門職でトラックとは縁が無いとか、まあ色々あるだろうが、男たるもの新普通免許というのはチョイと情けない。付け加えれば小型とは言えトラックの世界では未だMTが主流だから、ATしか運転できない何ていうのも許されない。まあ準中型にAT限定なんて無いとは思うが。

次回は準中型免許ではどんなクルマが運転できるかについて纏める予定だ。


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