B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2016/2/15(Mon) | 2015年の国産車販売台数<3> |
前回 (2月14日) の日記に引き続き2015年の軽自動車販売台数について続編とする。 今回は3位のニッサン デイズから始めると、このクルマは御存知のように以前はスズキとミツビシから OEM 供給を受けて軽自動車の販売を行っていたニッサンが、自社製品に切り替えたのがこのデイズだが、実はミツビシとの共同開発で製造はミツビシが行うということから、言ってみれば事実上はミツビシ車に近い状況だ。それにしても年間約 15万台というのは、ニッサンの普通車で一番売れているノートの約10万台と比べれば5割増しという売れ具合で、ニッサンとしてもこれは美味しい市場だと実感しているだろう。 そんなこともあって、近い将来にはニッサン単独での軽自動車ビジネス参入という噂が絶えない状況だ。ところで、そのデイズと双子関係となるミツビシの eK の売れ行きはといえば軽では12位と振るわないし台数で言えば約4.6万台とデイズの3分の一以下となっている。この理由を考えればミツビシの販売網の弱さとブランドイメージの悪さだろう。ミツビシ (自動車) が生きながらえているのは三菱グループの支援があるからであり、グループ各車が使うクルマはミツビシ車とすることで何とか販売台数を維持している、という状態ではないだろうか。 そして軽自動車の法人需要といえば銀行を始めとする金融機関であり、銀行の外回りマンは皆軽自動車に乗っているが、この場合はハイト系ではなくセダンタイプであり、ミツビシで言えば‥‥あれっ、無い。ミツビシの軽自動車は現在はこの eK が殆どで、それ以外はアイ・ミーブが約600台とタウンボックスが約1,000台、あっ、これ年間台数ねっ、という寂しさだ。後は軽貨物のミニキャブが約7,000台というところで、もう殆ど青息吐息状態だから、これでニッサンとの協業が無かったらばもっと悲惨なことになっていただろう。 続いてのスズキはといえば、本来はダイハツと並ぶ軽自動車専門メーカーとしてトップ争いを演じてた筈だが、今では台数的にも車種的にもダイハツと比べれば大分減少している。特に最近のトレンドである筈のウルトラハイトワゴンであるスペーシアがボロ負けしているのは何故だろうか。このダサいスペーシアを見ていると、もしかしてスズキとしては日本での軽自動車市場に対して既に見切りを付けているのではないか、と思うフシがある。事実、最近のスズキのブランニューモデルは小型車のイグニスであり、その価格は2WDの場合では138.2万円からという、もう殆ど他車の軽ハイトワゴン並の価格となっている。しかも4気筒 1.2L 91ps 118N-m エンジンに加えて、3.1ps 50N-m の電気モーターを持つ要するにハイブリッドだから驚く。 ということで、今度は普通車と軽を混ぜた販売上位30ブランドをまとめてみた。
上の表を見るとトップ10の内訳は普通車4:軽自動車6という情況で、相変わらず軽の強さを見せつけられるようだが、それ以降、特に15位以下は16位のスペーシアと29位の eK を除けば全て普通車となっているから、実際には軽はこの6強が独占しているとも言える。 今の軽ブームの大きな原因の一つはやはり税金の安さであり、これは政府の方針により今のような普通車との極端な税金の差が永遠に続く保証は全く無い。というよりも、近い将来には軽自動車が無くなるとか全く別の体系になるということは十分に有り得る。 そのようなことを考えると、スズキの方針変更は成る程先を読んでいると言う事だろうか。 なおこのところ数年の軽自動車の販売台数の推移などの分析は後日稿を改めて実施したいと思っている。
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2016/2/14(Sun) | 2015年の国産車販売台数<2> |
前回 (2月12日) の日記では2015年の国産乗用車 (普通車) の販売台数上位30位をまとめたが、今回は同様に軽自動車の販売台数上位15位について同様にまとめてみた。 なおデーターは普通車とは違って全国軽自動車連合会によるのもいつもどおりだ。それにしても軽自動車になると統計も車検も税金も全く違う役所の管轄というか、要するに別の利権となっている訳で、これゃ簡単に統合は出来ないのも納得できる。 上の表を見ると以前ならトップ争いの常連だったワゴンRは今では6位まで下がっていて、同じスズキではアルトに抜かれている。また以前は軽ではイマイチだったホンダはNなんちゃらいうシリーズを出してからは破竹の勢いで堂々の一位もN-BOXが獲得している。 そのN-BOXってどんなクルマなんだ? と思って調べてみたらば、何と2012年4月に簡易試乗記を発表していた。しかし2012年といえば既に4年前で、もしかしてこれって旧型?とか思っが、いやいや未だ FMC は実施されていなかった。それでその簡易試乗記を読み返して思い出したのが当時試乗した自然吸気モデルでも十分な動力性能と何よりクイックなステアリングと固めた足回りで、良く言えばスポーティーだがスキルの無いオバちゃんにはチョイと危ないかな、というもので言ってみればアンちゃん向けであり、これぞホンダの真骨頂というクルマだったから、売れて当然かも知れない。 ダイハツについてはタントもムーブも現行モデルには試乗していないので最近の情況は判らないが、2014年に製造中止となったタントエグゼには2009年に試乗しているが、これがまた (価格が) 高い、重い、遅い、不安定という4拍子揃った代物であり、どうもこれ以来ダイハツに対する興味は全く無くなってしまったというのが本音だが、それでも気を取り直して話題の軽スポーツであるコペンの新型に試乗してみたが、これがはっきり言って駄目グルマで、走行編は特別編としたくらいだった。 ダイハツの場合、トヨタグループとしてその持ち場は軽自動車とAセグメント小型車、すなわちダイハツ ブーンとそのトヨタブランド OEM バージョンのトヨタ パッソであり、これも2010年に試乗してみたが、これまた救いようの無い代物でコペン同様に走行編は特別編としたものだ。そしてこのパッソブーンだが、何と今でも同型モデルを販売していた。今年で既に6年目だが、今の時代に通用するマトモなクルマを出す予定は無いのだろうか? 今回は何故か話が盛り上がってしまって、ホンダとダイハツで時間切れ! ということで、残るメーカーについては次回に持越しとする。なお、この時には普通車と軽を含めた総合ランキングも纏めることにする。 つづく
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2016/2/12(Fri) | 2015年の国産車販売台数 |
1月7日の日記では2015年の米国小型車販売情況をいち早くまとめたつもりでいたが、国産車も同様にまとめるつもりが何と忘れていたのに気が付いた。ということで既に1ヶ月ほど遅れたが、昨年の国産乗用車の販売台数上位30位をまとめてみた。 なおデーターはいつものように自販連発表による。 相変わらずアクアの強さには恐れ入るし、トップテンの内の6車がトヨタというのも相変わらずだ。 ところでベストテンに入ったクルマの前年比をみると、何と8位のデミオと10位のシエンタ以外は全てマイナスとなっている。シエンタの場合は12年ぶりのフルモデルチェンジ (FMC) が行われたために、それまで全く売れていなかったから300%以上となっただけで、これは例外的なものだし、デミオも 2014年の後半にFMC が行われたから、シエンタと同様に新車効果だ。 しかし乗用車全体ではもしかしたらそれ程変わっていないかもしれないと思って調べてみたらば、やっぱり2015年の総販売台数も前年比94.5%だった。要するに景気は下向きだったということだ。あれあれ、駄目じゃんかぁ。ホントのデーター発表しちゃ。ここは世論調査の内閣支持率みたいに有り得ないデーターをシレッと発表する御用新聞のテクニックを使わなくちゃあ。 でも流石にクルマの販売台数の捏造は無理だろうっ? って。いやいや、そこは専門企業に委託して、いわゆるムサシっていれば今頃「自動車の販売も順調に登り調子で、アホノミクスも大成功!」みたいな結論でテレビのワイドショーで盛り上がれば国家は安泰‥‥てなことになる‥‥というのは無理かな。 おっと、ここは特別編ではなかったので危ない話はこれくらいにして、昨年より少しはクルマが売れていた一昨年 (2014年) といえば、あの年末の国民的放送でなんとヒトラーを彷彿させるちょび髭を付けて登場したサザンオールスターズの桑田佳祐が、生中継で歌った歌が「ピースとハイライト」でこの歌詞がまた実に良いというか、年末生中継でこれをやったのだからアベ様のお友達 (寿司友ともいう) の上層部は真っ青だったんじゃないかな。 というとで、これもボカロ&打ち込みでカバーしてみたので物好きな方は聞いてみてくだされ。
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