今回の写真はカローラ アクシオ (以下アクシオ) の事実上のベースグレードともいえる 1.5X CTV で車両価格は 158.5 万円。実は1.3L もラインナップされていて、これなら1.3X CVT で 148.6 万円だが、たったの10万円安いだけでエンジンパワーは 1.5 の 109 ps から 95 ps へ、トルクは 136 N-m から 121 N-m へとダウンしてしまう。

前回述べたがフロントマスクがアグレッシブになったことで車自体の印象が随分異なって、これが本当にあのカローラか？ 何ていう感じだが、それ以外はよく見れば極普通の地味な4ドアセダンだ。

クルマ好きが好むのは大径ホイールとそのスポークから覗く大型キャリパーと大径ディスクローターなどだが、カローラはそもそも鉄チンホイールだからブレーキは見えない。

そしてもう一つのアイテムはリアから覗く太いダブルマフラーだが、勿論カローラにそんなものはいらない。それでもリアバンパー下を覗けば情けなるほどショボイ排気管が見える、って、そりゃ幾ら何でも排気管くらいはあるだろう、と自分で突っ込んでみる。

なお、標準装備のタイヤは 175/65R15 と最近のクルマとしては極々大人しいサイズだが、それでもひと昔前、いや二昔前なら15インチというのは充分にスポーティーだったが‥‥。

トランクは車両の全幅が狭い５ナンバーサイズであることから荷室の幅も狭いし、更にはショボいトーションビームサスの割にはタイヤハウスの張り出しも大きく、更には車両のデザイン自体がウエストラインのほぼ延長上にトランクの上面があるなど、最近のハイデッキスタイルではないなどの悪条件が重なり大したものは積めない。

サイドミラーには一丁前にターンシグナルが組み込まれている。アクシオ 1.5X のヘッドライトは勿論普通のハロゲンで LED やキセノンは設定されていないが、上級モデルの 1.5G では オプションで LED 方式が選べる。

エンジンは大きく車両の右側に寄って搭載されている。既にエンジンルーム内に隙間は無い感じだが、フィールダーには1.8L モデルもある。

ボンネットカバーの裏側は鉄板丸出しで、防音材などは一切無いという男らしさだ。

まあ、160万円弱の車両価格は今時のチョットした軽自動車並だから、多くを期待するのは無理というものだ。さてインテリアはどんなものだろうか？

つづく。

今更言うことのない程に有名なカローラだが、最近の日本国内では既に時代遅れなのか一時のような ”国民車” というようなクルマでは無くなってしまった。まあ、その後釜にはプリウスがいることになる。

そうは言っても今でもトヨタの代表的車種であることは間違いないが、流石に今の時代にセダンというのは一般家庭では滅多に買わなくなってしまい、その代わりに同じシリーズのステーションワゴンであるカローラ フィールダーの方が寧ろ売れている。ところで、そのセダンバージョンは今ではカローラ アクシオという名前になっている。

そのカローラ (アクシオとフィールダー) は今年の４月にいわゆるビッグマイナーチェンにが実施されて後期型となった。実は今回も何時ものような主要諸元に纏めて比較しようと思ったが、調べてみると新旧の仕様は殆ど同じで比較表の意味が無かったことで取り止めとした。まあ敢えて違いといえば型式が1.5X の場合なら DBA-NZE161 が DBA-NRE161 となったくらいで、全長も僅かに違ったのも単にバンパー形状の変更の結果とも思えるし、それ以外のシャーシーに関する数値やサスペンション形式、更にはエンジン型式や性能も全く変更が無かった。

このようにスペック上は殆ど変更がないが、エクステリアデザインでは見た目の印象が大きく変わっている。特にフロントフェイスのイメージは大いに異なっていて、特にバンパーを大きくえぐったエアインテイクは本来地味〜なクルマである筈のカローラが何やら妙にかっこ良く見える。これは写真よりも実物の方が顕著で、何も知らずにフロントフェイスを見たらば、これがあのカローラとはとても思えないくらいだ。

しかし、フロントに比べればリアは殆ど変更が無い。

フロントフェイス以外に大きく変わったのは何を隠そう、その価格だ。FMC 当時と今回のＭＣの価格を代表グレードで比較すると

アクシオ 1.5Ｘ：144.0 ⇒ 158.5 万円
フィールダー 1.9Ｓ：202.5 ⇒ 221.4 万円

という具合でこれは消費税が３％アップされたことをや、オーディオが標準となった事などを考慮しても、やはり確実に値上げされているようだ。

そうは言っても、若しかして内装がすご〜く良くなっているかもしれないので次回はインテリアも少し調べてみることにする

つづく。

本日の題目はズバリ ”福島原発”！ 幾ら何でもこれはヤバいよ、って言われそうだが、やはりこれは避けて通れない問題でもある。これはもう当然ながら特別編とするしかない。

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